山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

キマダラカメムシ(黄斑亀虫)

2013-07-28 23:06:28 | 昆虫

春には花で人の心を虜にした桜も、今は豊かな青葉を繁らせ、そこに樹液を求めて集まる

蝉の声が日々賑やかです。

しかし、樹液を糧にするのは何も蝉ばかりではありません。

このキマダラカメムシも蝉たちと同じように、樹皮に吻口を突き刺して樹液を吸汁している昆虫の一種です。

元々は南西諸島や九州に生息している南方系のカメムシでしたが、近年、温暖化の影響からか

棲息域は冬期に成虫越冬が可能な、関東あたりまで北上しているようです。

近畿地方では5~6年前までは未だ珍しい存在でしたが、現在は桜の樹があるところ、この虫あり

と言っていいほど繁殖しています。 

キマダラカメムシ<カメムシ科 カメムシ目>

キマダラカメムシ















キマダラカメムシ














吸汁しているところを横から撮ってみました。
吻口は本体と莢部分が別々の所から出ているように見えます。樹皮に突き刺す固くて鋭い莢は
頭部の顎あたりから、樹液を吸い取る本体は頭部先端から出ているようです。キマダラカメムシ






 

 

 

 

 

 

成虫とは少し雰囲気が違いますが、キマダラカメムシの5齢幼虫です。キマダラカメムシ幼虫

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蝉捕り

2013-07-27 10:19:20 | Weblog

虫網を手に蝉捕りに興じる幼い兄妹・・・

おそらく嘗ては何処でも見られた情景なのだろうが、最近はこんな姿もすっかり影を潜めてしまった。

今時ゲーム好きの子供は多いが、虫好きはおらんのぉ~・・・と嘆きつつも

こんな姿を見て、つい嬉しくなってしまうのは昭和20年代生まれ、往年の昆虫少年の私だけだろうか?

しかしながら、そこには人が人らしく生きるために失ってはならないもの”自然を愛する心”があると思う。

子供達は自然の中での遊びを通じてこそ、自ら多くのことを学び、豊かな感性を磨いていくものなのだ。

頑張れ!昆虫少年

































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アオメアブ(青目虻)

2013-07-16 22:26:54 | 昆虫

先日UPしましたシオヤアブと同じムシヒキアブ科に属する食肉性の虻ですが、不気味さだけが

目立つシオヤアブに比べて、緑色に輝く美しい複眼と脛部分の黄褐色が美しい虻です。

複眼は見る角度と光の加減でオレンジ色に見えることもあります。

シオヤアブと同じ草原環境で生活し、蜂やコガネムシ等、他の昆虫を捕えて体液を吸う食事

スタイルも全く同じです。

アオメアブ<ムシヒキアブ科 アオメアブ亜科>

アオメアブ















アオメアブ















アオメアブ

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ヤブコウジ(薮柑子)

2013-07-15 08:19:44 | 被子植物合弁花

少し暗い山林や竹藪の林下で、地下茎を延して群生する常緑の小低木。

一応、樹木に分類される植物ですが、高さはせいぜい10~20㌢の"おチビちゃん"です。

花は5~8㍉程度で、葉に隠れてうつむき加減に咲くの花の撮りにくさと、季節がら藪蚊の

猛攻撃に早々の退散です。

果実は直径5~7㍉で、10月頃に赤く熟しますが、見どころはむしろそちらの方でしょう。

ヤブコウジ<ヤブコウジ科 ヤブコウジ属> 常緑小低木 

ヤブコウジ

 

 













ヤブコウジ








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ネジバナ

2013-07-13 22:38:01 | 単子葉類

連日の猛暑に住宅街の幼児公園に子供達の姿は見られません。

しばらく草刈りが行われていない地面は雑草でいっぱい

その中に今年も可愛いネジバナの花が見られました

そろそろ、この花も終盤を迎えているようです。

よく見ると左の穂の先端近くには小さな花蜘蛛の姿が見られます。

果して足下のこんな小さな自然に目を向ける子供たちはいるのでしょうか?

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シオヤアブ(塩屋虻)

2013-07-11 23:07:47 | 昆虫

シオヤアブ<ムシヒキアブ科 シオヤアブ亜科>

シオヤアブ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

草むらでじっとして獲物を待っているのは食肉性のムシヒキアブの仲間、シオヤアブです。

食肉性と言っても、スズメバチ等のように齧って食べるのではなく、背後から抱きついて

尖った口を突き刺し、消化液を注ぎ込んで溶かして吸い取るという食事方法です。

狩りのスピードは早く、狙った獲物はほとんど外しません。

画像ではミツバチを捕食していますが、コガネムシなどの比較的大きな甲中類やトンボ

それに、時として明らかに強いと思われるスズメバチなどを襲うこともあります。

とにかく相手の背中に抱きついた時点でほぼ”勝ち”が確定します。

画像の個体の腹端部分に白い毛の束がありますがこれは♂の性標です。

ヒキアブ















 ヒキアブ

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草原を舞うキアゲハ(黄揚羽蝶)

2013-07-06 18:13:04 | 昆虫

木津川堤はアカツメグサの花盛り

花を求めてやって来たキアゲハが華麗な舞を見せてくれます

アゲハチョウ(ナミアゲハ)との違いは前翅の付け根が黒塗りになっていること

アゲハチョウではこの部分が縞模様になっているので見分けることができます。

キアゲハ















キアゲハ













以下は少し無謀な挑戦ですが飛翔写真を試みみました

キアゲハ












 

これはかなりいい感じですがフレームアウト寸前・・・

上手く撮るには根気と練習あるのみでしょうか?キアゲハ

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ヒメアカタテハ(姫赤立羽蝶)

2013-07-04 21:47:13 | 昆虫

ヒメジョオン(姫女苑)の花に止まったヒメアカタテハ(姫赤立羽蝶)です。

姫と姫の取り合わせ?いや撮り逢わせということにしときましょうか

一般に、植物や昆虫の名に「姫」が使われるのは、それと比較される種類に比べて

やや小さいことを意味するようですが、このヒメアカタテハと比較される蝶はもちろん

アカタテハです。

やはり「姫」は少し小ぶりで、前翅の長さはアカタテハが30~33mmであるのに対して

ヒメアカタテハは25~28mm程度です。

外観は一見するとよく似ていますが、翅表の後翅を比較するとアカタテハが胴体を中心に褐色部分の

面積が広く、殆んど模様がないのに対して、ヒメアカタテハは橙色の部分が多く斑紋があり、前翅の模様も

複雑で、全体に賑やかな雰囲気です。

アカタテハは地上で活動することが多く、獣糞や腐果などにも集まりますが、ヒメアカタテハは

花以外には集まりません。

ヒメアカタテハ<タテハチョウ科 アカタテハ属>

ヒメアカタテハ















イメアカタテハ















ヒメアカタテハ

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