今日は12月30日、「今年も後1日と数時間を残すのみ・・・」
といった表現が終日、ラジオやTVから聞こえてきます。
正に新しい年に向かっての秒読みが始まった感があります。
一年の中で最も時間が早く経つ2日間・・・
本当に1日は24時間なんだろうか?と思うほど忙しい思いをする身ではありませんが
昨日、遅ればせながら、ようやく年末の大仕事?「年賀状」を終えました。
さて、今日の画像はウコギ科の蔓性常緑樹、キヅタ(木蔦)です。
あまりご存じではないと思いますが
綺麗な花を咲かせるでもなく、秋に美しい紅葉を見せる訳でもなく、ひたすら大樹に寄り添い
蔓を延して、1年中青い葉を繁らせる・・・まぁ大まかに言うと、こんな植物です。
凡そ、多くの人が関心を示さない、こんな地味な植物の名を知ろうとする人はかなり少ない
のではないでしょうか?
冬にも緑の葉を付けているので、「冬蔦」と呼ばれることもあります。
球形の花序は如何にもウコギ科の植物らしい形をしています。
10~11月には短い5弁の花を咲かせるようですが、緑色の極めて目立たない花なので
実際に咲いている状態で見たことがありません。
画像のものは既に花弁を散らして結実を始めているようですが、2月頃には黒く熟します。
葉は外用薬としての薬効があり、葉をすり潰したものをゴマ油で練ったものは腫れ物や
感染性皮膚炎に効くとされています。
解熱剤としての効果もあるようですが、有毒のサポニンであるヘデリンを含むため、
基本的には服用不可です。
蔓性植物と言っても、巻きついて宿主の樹木を締め付け傷めるタイプではありません。
樹木の幹への付着は茎から出す無数の細い根(気根)に依存しています。