山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

キヅタ(木蔦)

2012-12-30 17:18:55 | 被子植物離弁花

今日は12月30日、「今年も後1日と数時間を残すのみ・・・」

といった表現が終日、ラジオやTVから聞こえてきます。

正に新しい年に向かっての秒読みが始まった感があります。

一年の中で最も時間が早く経つ2日間・・・

本当に1日は24時間なんだろうか?と思うほど忙しい思いをする身ではありませんが

昨日、遅ればせながら、ようやく年末の大仕事?「年賀状」を終えました。

 

さて、今日の画像はウコギ科の蔓性常緑樹、キヅタ(木蔦)です。

あまりご存じではないと思いますが

綺麗な花を咲かせるでもなく、秋に美しい紅葉を見せる訳でもなく、ひたすら大樹に寄り添い

蔓を延して、1年中青い葉を繁らせる・・・まぁ大まかに言うと、こんな植物です。

凡そ、多くの人が関心を示さない、こんな地味な植物の名を知ろうとする人はかなり少ない

のではないでしょうか?

冬にも緑の葉を付けているので、「冬蔦」と呼ばれることもあります。

キヅタ












 

球形の花序は如何にもウコギ科の植物らしい形をしています。

10~11月には短い5弁の花を咲かせるようですが、緑色の極めて目立たない花なので

実際に咲いている状態で見たことがありません。

画像のものは既に花弁を散らして結実を始めているようですが、2月頃には黒く熟します。

葉は外用薬としての薬効があり、葉をすり潰したものをゴマ油で練ったものは腫れ物や

感染性皮膚炎に効くとされています。

解熱剤としての効果もあるようですが、有毒のサポニンであるヘデリンを含むため、

基本的には服用不可です。


キヅタ













蔓性植物と言っても、巻きついて宿主の樹木を締め付け傷めるタイプではありません。

樹木の幹への付着は茎から出す無数の細い根(気根)に依存しています。
キヅタ

 

 

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チョウゲンボウ(長元坊)

2012-12-29 17:54:19 | Weblog

秋から冬に木津川周辺や荒洲の田畑など開けた場所で見られる小型のタカです。

大きさはハトぐらいですが体形ははるかにシャープで貴公子的な雰囲気。

田園地帯では杭や電柱に止まり、ネズミや小鳥を狙い、また空中停止(ホバリング)してから

急降下して獲物に襲い掛かる姿もよく見られます。

ひらひらと舞うような飛び方の割には、スピードは意外と速いようです。

背は赤茶色、下面は白っぽく黒い縦斑、長い尾の先端は黒い色をしています。

営巣は本来、山地の崖や川岸の地形を利用していますが、市街地のビルなどに

営巣する都会派のチョウゲンボウもいるようです。

チョウゲンボウ <タカ目 ハヤブサ科>  冬鳥または留鳥

画像はクリックで大きくなります

チョウゲンボウ

 

 

 

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カシラダカ

2012-12-28 17:56:36 | Weblog

木津川堤に冬の渡り鳥でホオジロの仲間、カシラダカの姿が見られるようになりました。

この辺りでは年中みられるホオジロと混群を作っているので中々見分けにくいのですが

頭部の羽毛が長く、冠羽を立てているのが特徴で、”頭高”の和名の由来にもなっています。

また、腹部はホオジロのような明るい茶色ではなく白色をしています。

この時期は主に地上で生活し、草の実や昆虫を探して食べていますが、渡去前の4月には

多数が木の梢に集まってコーラスをする姿が見られます。

カシラダカ <スズメ目 ホオジロ科>  冬鳥

カシラダカ

 

 

 

 

 

 

 

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チョクザキヨメナ

2012-12-18 22:40:27 | 双子葉離弁花

舌状花が円筒状をした珍しい野菊で、チョクザキヨメナといいます。

本州・四国・九州の平地で普通に見られますが、ノコンギクの栽培変種と言われています。

元々は野生種の中の変種だったと思われますが、調べた範囲では詳細な情報はありませんでした。

栽培によって分布域が広がったことだけは確かなようです

漢字では「猪口咲き嫁菜」となりますが、「猪口」の読みが「ちょこ」ではなく「ちょく」となって

いるところに原産地を知る手掛かりがあるのではないでしょうか。

チョクザキヨメナ<キク科 シオン属> 多年草   別名オビトケコンギク(帯解紺菊)

チョクザキヨメナ















チョクザキヨメナ

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ホオジロ(頬白)

2012-12-02 22:27:38 | Weblog

イネ科植物などの種が多い木津川の土手はホオジロなどの野鳥にとって冬の豊かな餌場です。

晴れた日には数羽が群れて餌を啄んでいますが、この日は一日中どんよりと曇った寒い一日。

ぽつんと一羽のホオジロが枯れ枝に止まっていました。

しかし、どこか寂しそうな雰囲気です。

暗くて寒いこんな日は鳥たちもテンションがあがらないのでしょうね。

500m+1.4エクステンダーで撮りました。距離は約20㍍位だったと思います。

私的には2枚目が気に入っています。

ホオジロ <スズメ目 ホオジロ科>  留鳥または漂鳥

ホオジロ















ホオジロ















ホオジロ



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