山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

年末のご挨拶

2010-12-30 08:30:25 | Weblog
数々の美しい想い出を残して、2010年がまもなく終わろうとしています。
皆さんにとってこの1年はどんな年だったでしょうか?

私にとっては初孫の誕生をはじめ、家族全員が健康に暮らせたこと、
また年間の主な山行や旅行も好天に恵まれ、計画が順調に進んだことなどを考えると、
今年1年は本当に善い年であったと自らの幸運に感謝せずにはいられません。


さて、本日の画像はヤブコウジ科の常緑低木、マンリョウです。
花言葉は「寿ぎ」、センリョウと共に正月の縁起物として飾られます。


皆様
この1年、私の拙いブログに根気よくお付き合い頂きましてありがとうございました。
また、沢山の身に余る温かいコメントを頂戴し、励まして頂いたことに心より感謝いたします。

先週のことですが、お陰さまでこの拙いブログも開設より、ようやく1000日目を迎えることができました。

私としては、ひとつの大きなハードルを超えられたという思いです。
しかし多くの先輩諸氏から見れば、こんな私など、まだまだ足取りさえも覚束ない
よちよち歩きのようなものだと思います。
今後とも当ブログに皆様方の温かいご支援、ご指導のほどをよろしくお願い申しあげます。

それでは又来年、このブログを通じて皆様とお会いしたくおもいます。

皆様、そしてご家族の皆様、どうか良いお年をお迎えくださいませ







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キジバト(雉鳩)

2010-12-29 19:47:24 | Weblog
キジバトは別名をヤマバトとも呼び、本来は山地や森林に住む鳩です。
しかし現在では、神社の境内や公園などで、人間がドバトに餌を与えている影響からか
ドバトの群れに紛れて餌をついばむ姿が普通に見られるようになっています。

ドバトが大陸原産で家禽化されたカワラバトや野生化した伝書鳩をルーツとする雑種であるのに対して、
キジバトは日本原産の純粋な野生鳩です。

ドバトのように群れを作ることはなく、非繁殖期も含めて生涯をつがいで行動する習性があり、
それが種の純粋性を保つ上での大きな要因となっているのかも知れません。

ところで、このキジバトは貴重な純粋種であるにも拘わらず、鳥獣保護法ではハト科の鳥で唯一
「狩猟鳥」に指定されています。

鳥獣保護法では、「保護鳥」という規定がないので「狩猟鳥」に指定されなければ
一応、それなりに野鳥として法律的には保護されるのですが・・・


キジバト <ハト目 ハト科>   生活型は留鳥、または漂鳥


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ムクドリ(椋鳥)

2010-12-27 06:27:48 | Weblog
ムクドリの生活型は概ね留鳥(地方によって漂鳥)なので、季節の鳥というわけではありません。
主に都市近郊の水田地帯に住み、春から夏の繁殖期にはつがいを作り、昆虫を主食に家族単位で
生活をしています。

昆虫の少なくなる晩秋から冬にかけては非繁殖期ですが、この時期には草や木の実を主食とし
大きな群れ形成するため、にわかに存在が目立ってきます。

渡りをしないにも拘わらずこの時期に大きな群れを形成するのは、ハヤブサなどの猛禽類に
襲われた場合、集団が大きいほど、個々の鳥にとっては自身が犠牲者となる確率が低いという
一種の集団心理のようなものがあるのかも知れません。

採食する時以外は電線に止まって過ごすことが多いので、電線下の糞害もさることながら、
「ジュル、ギュウ、ジュルジュル」という煩い鳴き声や、身窄らしい雰囲気の顔など
とにかく、人に好かれる要素の少ない鳥です。


ムクドリ <スズメ目 ムクドリ科>  留鳥または漂鳥



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ツグミ

2010-12-24 06:51:51 | Weblog
冬鳥ツグミの姿が頻繁に見られるようになりました。
「冬の使者」と呼ばれるユリカモメは近くの木津川には飛来地が無いので
わが町では、このツグミがその役割をはたしています。

この鳥は夏にシベリアの中部~南部で繁殖し、越冬のため10月頃に群れを組んで飛来し
しばらくは群れのまま山地で過ごしますが、その後は平地に下りて雌雄共、単独で生活
し、繁殖のため5月頃には再びシベリアへと帰っていきます。

飛来する個体数は多い年と少ない年がありますが、私の印象では今年は例年と比べ
やや多いのではないかと思います。

これは今夏の猛暑にも拘わらず、当地では彼らの食糧が豊富であることを
示しています。

活動するのは堤防の土手や農耕地周辺で、主に地上を歩きながら食糧を
探しています。

体色は雌雄同色で、個体差はあるものの外見上、雌雄の区別はできません。

今の時期、「きゅきゅきゅ」「かっかっかっ」といった鳴き声を出していますが
渡りを始める4~5月には、ほとんど声を出さなくなるところから、和名は「口を噤む」
が転じてツグミとなったそうです。


ツグミ <スズメ目 ツグミ科>  冬鳥

時々立ち止まって胸を反らせるツグミ独特のポーズです


この角度から見た姿が中々凛々しくて素敵です少し振り向いてくれれば最高なんですが・・・
上手く撮れた場合は「作品」そうでないのが「生態写真」と申します。
で、この画像は?・・・・生態写真やねアハハハッ
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樹木の癒着

2010-12-16 20:20:25 | 植物(木本)
画像の複雑な形をした樹木は、城陽市の鴻ノ巣山にある珍木の一つですが、元々一本の木だったのか
それとも2~3本の木が癒着したものかは不明です。

取り敢えず、中央の2本には何れにしても明確な癒着が見られます。
植物の種類にも依りますが、一般に同じ種類の木ならば、樹皮の下にある形成層を接触させると
この様な癒着が起こります。この木の場合も、2本の幹が擦れ合って樹皮が傷ついた結果、形成層が
接触して癒着したものと思われます。

農業や園芸でよく使われる接木や寄せ木などの技術はこの性質を応用したものです。
この画像のケースは人工的に行われる場合で言うと寄せ木にあたります。

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チャノキ(茶の木)

2010-12-13 17:15:50 | 植物(木本)
 日本茶を含め、世界の多くの国で飲まれている殆どの茶の原料植物であるチャノキは
中国の雲南省あたりが原産地であることが、近年のDNA研究などで明らかになっています。

 わが国では、平安時代には既に貴族の間で茶を飲む習慣があったようですが
その当時には、山野に自生する山茶が使われていた可能性もあります。

 チャノキの栽培が本格的に行われ始めたのは、中世になって臨済宗の開祖、栄西禅師が
2度に亘る渡宋の際に持ち帰った茶種を佐賀県の背振山に植えたのが始まりとされ、現在
栽培されたり野生化しているものも、この子孫と言われています。

茶畑で栽培されるものは、丸く刈り込まれる場合が殆んどですが、山野に自生する
ものでは高さが10㍍近くになるものもあります。

初冬から真冬にかけて咲く花は不規則な形の5弁花で完全には平開しないようです。


チャノキ <ツバキ科 ツバキ属>  常緑小高木





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色鮮やかになってきたサネカズラの果実

2010-12-12 21:41:46 | 植物(木本)
先月1度UPしたサネカズラの果実です。前回撮影時はまだ冷え込みが弱かったせいで
暗紫紅色の黒ずんだ色になっていましたが、ここ数日の冷え込みで一変して本来の美しく
鮮やかな色を見せています。

しかし、別名のビナンカズラ(美男葛)は、前回にも触れましたが、この果実の美しさに由来する
ものではなく、蔓枝に含まれる粘液成分が、男性の整髪料として用いられたことによります。


サネカズラ <モクレン科 サネカズラ属>  常緑蔓性  別名ビナンカズラ





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イズセンリョウ(伊豆千両)

2010-12-11 17:38:50 | 植物(木本)
イズセンリョウは山地に生えるヤブコウジ科の常緑低木です。
名前のイメージからは伊豆地方を中心とする関東が主な生息地のようですが、
関東では茨城県がほぼ北限で、本州ではそれより西の全域と四国、九州、沖縄などに
分布しています。

伊豆地方に多いとする説もありますがどうも納得のいかない命名です。
むしろ西日本を中心に分布する植物と言ってもいいような気がします。

雌雄異株で、果実は直径約5㍉の球形で乳白色、結実初期の実はツルリンドウのように
残存する花冠に包まれている時期があります。

葉は互生し、長さは6~15㌢の長楕円形。先端は鋭く尖ります。
葉の表には艶があり、葉脈は主脈と側脈の部分が深い溝になって目立ちます。


イズセンリョウ <ヤブコウジ科 イズセンリョウ属> 常緑低木






ヤブコウジ科では珍しく、赤い実ではなく白い実を付けます。


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センダン(栴檀)の果実

2010-12-09 06:53:01 | 植物(木本)
クリーム色に熟したセンダンの果実が、初冬の青空に映えて中々見事な眺めです。
よくヒヨドリがこの木に群がって実を啄ばんでいるのを見かけるので、ヒヨドリの
大好物という印象がありますが、真冬になってもかなりの数の実が残っているところを
見るとそれほど食べてはいないのかも知れません。

センダン <センダン科 センダン属>  落葉高木


このセンダンの白く熟した実には、「栴檀坊主」などという可愛い呼び名もあるようです。
果肉はヒヨドリやムクドリが好んで食べますが、家畜や人間に対しては猛毒で、人間では
8~12個位が致死量になると言われています。


果肉を取り除いた核果、5つの稜を持つ核は非常に硬く、中には複数の部屋があり、
扁平な形の種子が4~5個入っています。


核果の断面、扁平な形の種子が4個入っているのが判ります。
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シラサギ(白鷺)

2010-12-07 23:16:52 | Weblog
シラサギと言っても、そういう名の鳥がいる訳ではありません。
コウノトリ目サギ科の中で、全身が白い色をしたサギの総称です。

日本国内で見られるシラサギの仲間は、コサギ、チュウサギ、ダイサギ
カラシラサギの4種ですが、これに夏に飛来するアマサギを含めると
5種類のシラサギが生息しています。

この内、京都府南部の当地で冬の時期に見られるのは、コサギ、チュウサギが主で
これに少し個体数の少ないダイサギが加わります。


2羽のシラサギが魚を狙っていますが、左がコサギで、右はチュウサギです。
サギ科の鳥は縄張り争いをせず、繁殖期にも2~3種類が一緒にコロニーを作っています。




これは留鳥のコサギ、移動はせず1年中、何時でも見られる種類で
シラサギの仲間では最小、嘴は黒く胸や尾に飾り羽があり、繁殖期には
頭部に長い冠羽が生えます。




これはコサギより少し大きく、ダイサギより小さいチュウサギです。
生活型は漂鳥で、冬に暖地移動しますが、当地ではむしろ冬に個体数が増える種類です。
嘴の色は黄色で、コサギに比べ首の長いのが特徴




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山で見るカエデ科3種

2010-12-04 21:59:25 | 被子植物離弁花

日本にあるカエデ科植物の仲間は26種類あると言われています。
その中で一般に楓(かえで)又は紅葉(もみじ)と呼ばれているのは
イロハカエデとハウチワカエデのようです。

ここではその2種を除いた種類で山でよく見るカエデ科を3種類ピックアップしてみました。


ウリハダカエデ(瓜膚楓) 
大人の掌ほどある大きな葉です。和名は樹皮が暗緑色で、マクワウリに似ていることから
この名があります。葉の質はやや厚く、上部が浅く3裂し中央の裂片は広三角で大きく
先端は鋭く尖ります。


ウリカエデ(瓜楓)
上記のものと名前が良く似ているので、覚える上で混同してしまいそうですが
カエデ科の中では葉の大きさが最も小さい部類にはいります。
ほとんど裂けませんが、中には浅く3裂しているものも交じっています。


カラコギカエデ(鹿子木楓)
葉は下部で3浅裂します。中央の裂片が長く、約7~8㌢ほどです。
和名は樹皮が捲れて鹿の子模様になることから、カノコギが訛ってカラコギになったそうです。

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光のページェント TWINKLE JОYО 2010

2010-12-02 06:37:20 | Weblog
1年とは早いもので、今年のカレンダーもとうとうあと1枚になりました。
12月に入ると神戸のルミナリエを始めとして、各地で様々なイルミネーションが催されています。

各地それぞれに特徴があると思いますが、一般的には市街地の道路を飾るものが多いようです。
私の住む城陽市では市民参加形の少し変わったイルミネーションが催されています。

このイルミネーション・デザインのタイトルは”TWINKLE JОYО 2010”で
会場は里山の斜面を切り開いて作られた「鴻の巣山運動公園」のレクレーションゾーンです。
広いスペースに所狭しとばかり、様々にデザインされたイルミネーションが輝きます。

9年前に創設された城陽市観光協会の主催で、各種団体や商工業者に参加を募って
行われるのがこの行事の特徴です。

当初は立木にムギ球という小さな白熱電球を絡めただけで、「しょぼい」「コルミナリエ」などと
揶揄する人もいましたが、年々参加する市民グループも増え、今年は点されるLEDの数も
遂に50万個という大台にのり、正に「光のページェント」と呼ぶにふさわしいものになりました。







NHKの人気朝ドラ「ゲゲゲの女房」の余韻?  鬼太郎人気はここでも・・・














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