山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

コウリンカ(紅輪花)

2016-08-23 15:31:23 | 双子葉合弁花

和名の漢字表記は「紅輪花」だそうだ。

名前からくる華やかなイメージとは逆に、萎れているように少し下垂する舌状花を疎らにつける。

花の色は赤みがかった黄色というより、濃いオレンジ色といった表現が合っているだろうか。

ミヤコザサの多生い茂った夏の車山高原では、この色が花の存在を目立たせているようだ。

コウリンカ <キク科 キオン属> 多年草 環境省RDB絶滅危惧種Ⅱ類

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アサギマダラ

2016-08-20 15:46:07 | 昆虫

アサギマダラはタテハチョウ科マダラチョウ亜科の蝶で、関西地方の山地でも夏から秋にかけて

見かけることがありますが、数の上では少なく、偶然に眼の前に現れた時など、何か緊張感にも似た

ものをを感じてしまいます。

しかし、夏の霧ヶ峰や蓼科高原などで見るこの昆虫風景には、それほどの緊張感はありません。

「ごく普通に飛んでいる」といえるほどで、特にヒヨドリバナの群生しているような所では、かなりの

確立で見ることができます。

アサギマダラ <タテハチョウ科 マダラチョウ亜科>

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ベニヒカゲ(紅日陰蝶)

2016-08-18 16:11:32 | 昆虫

北八ヶ岳ピタラスロープウェイの山頂駅を降りると、眼前に広大な溶岩台地がひろがっています。

此処はまるで日本庭園のような風景で、<坪庭>と呼ばれ、周囲を巡る遊歩道は大勢の観光客で

にぎわっています。

夏場に此処を訪れると、かなり目立つ存在で飛びまわっている蝶がいます。

ジャノメチョウ亜科でヒカゲチョウの仲間、ベニヒカゲです。

ヒカゲチョウの仲間は森林の暗い場所を好む種類が多いのですが、このベニヒカゲは本州では

標高1500m以上の明るい草原で花の蜜を求めて活動しています。

生息地域によって変異が見られ、ここで見られるのは本州亜種、北海道の平地でも見られるものを

北海道亜種として区別しています。

本州亜種ではご覧のように、後翅は橙色の斑の中に黒斑がありますが、北海道亜種では

橙色の斑部分がないため、黒斑は目立ちません。

ベニヒカゲ<タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科>

環境省レッドデーターブック準絶滅危惧種、長野県指定天然記念物 

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ミヤマモジズリ(深山捩摺)

2016-08-15 17:28:06 | 単子葉類

北八ヶ岳山麓では、ヤツガタケトウヒやシラビソなど、豊富な針葉樹の原生林ウォークが楽しめます。

深い緑色の苔が覆い尽くす林床や、点在する池も実に素晴らしい景観を醸し出しています。

運が良ければ、こんな花との出会いも・・・

山の楽しみ方は登ることだけではありません。

 

これはミヤマモジズリというラン科の植物ですが、現物を見るのは私も初めてです。

都会地の公園などでも見られるネジバナに少し似ていますが、対生する広い根生葉を持ち、

穂状花序は螺旋ではなく、1方向に向いています。

 

ミヤマモジズリ <ラン科  テガタチドリ属> 多年草 

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