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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

つけ麺発祥のお店を久々に訪問 『中野大勝軒』

2021年05月17日 | ラーメン、つけ麺など
私が熱心に応援している母校野球部が、一昨日行われた春季関東大会の初戦で、大量失点で敗退
その直後なので実にタイミングが悪いが、今回のテーマは大勝軒である。
以前、『大王ラーメン』のときに触れたが、「つけ麺」という名称は『つけ麺大王』が元祖らしいが、
つけ麺自体を最初に販売したのは、大勝軒の中野店というのがラーメン史では定説となっている。
発案者は、のちに中野店から独立し、東池袋店を大繁盛させた山岸一雄さんで、商品名は「もりそば」だったらしい。
現在は「つけそば」を商品名としている、こちらの『中野大勝軒』こそ、私が初めて食べた大勝軒であった。

このブログでも過去には、閉店した『鍋横大勝軒』や、昨年末にオープンした『立川大勝軒』
さらには、大塚の大勝軒で修業した店主が、自宅を改装した店舗で営む、西国立『日の出屋』などを紹介してきた。
そういえば、中野店にはもう何年も行ってないな、と気付き、久々に足を運んでみたのが今年の1月。


2軒隣には、『武道家』の中野店があり、店内から漂う豚骨臭に引き寄せられそうになったが、なんとか我慢(笑)。
おそらく20年以上ぶりの訪問となる中野大勝軒。券売機には見知らぬメニューも多々。
その中でも、「ビールセット」1050円というのが気になった。550円のビール+おつまみかな?
店員さんに内容をたずねたところ、「つけ麺とビールのセット」であった。珍しい組み合わせである。
せっかくなのでそのセットと、「餃子3個」280円の食券を購入してみた。
なお、こちらの餃子は、3個だと1個あたり280÷3=93.3円だが、5個だと460円なので、1個あたり92円と安くなる。
多い方が少しだけ(本当に少しだが)お得になる、こういう値段設定は、個人的には好感が持てる。

まずはびんビール中と、お通しのメンマがやってきた。


立川大勝軒の時にも書いたけど、鍋横大勝軒のお通し(無料)を超える店は、居酒屋を含めてもなかなかないね。



数分後、大きめサイズの餃子が、「Taishoken」の文字が入ったお皿で提供された。


初めて食べたけど、中野大勝軒の餃子はなかなかウマい! 5個にすればよかった。
ビールをほぼ飲み終わる、ちょうどいいタイミングで「つけそば」(単価は600円)がやってきた。


そういえば、私が初入店した頃は、いかにも職人風の高齢男性ふたりで営業していたが、
彼らはもう引退したのか、この日はバイト風の若い外国人店員が、ひとりで回していた。
無論、彼が作ったつけそばは、かつて食べた記憶とほぼ合致する、文句のない商品であった。
冷水で締められ、ほど良いツヤを放つ、自家製の中太麺に、


丼で提供される、酸味と甘味を感じる醤油ベースのつけダレ。


具材は、味が浸みたメンマと、短冊切りされたチャーシュー。どれも大勝軒ならでの逸品だ。


タレは濃すぎず、麺も太すぎず多すぎず。懐かしいタイプだけれど、今でもおいしいつけ麺だよ。
麺をほぼ食べ終わる頃、先述の店員さんが、割り用スープを持ってきてくれた。今回もいいタイミングだ。


同時に、卓上に揚げ玉が置いてあったのに気づき、スープに入れてみることに。


味の感想は…「揚げ玉は合わない」であった。入れておいて文句いうのは失礼だな。

中野大勝軒さんは、老舗では珍しくHPがある(ただし、ここ数年は更新が途絶えている)。そこではお店の歴史とともに、
「現在でも変わらない~(中略)~手が届くお客様との至近距離」を特徴として挙げている。
実際、カウンター席と厨房との距離が近く、遮る仕切りも低い。というか、下記のように仕切りがない席もある。


カウンターの向こう、厨房内にはスープの入った鍋が置かれている。マヌケな客が、水やビールをこぼさないか心配だ。
幸い、私は何もこぼさず(←大人なんだから当然か)、無事に食べ終えることができた。
繰り返しになるけど、元祖つけそば、なかなかウマかったよ
次回は「ラーメン」を食べてみよう…と思った途端に、緊急事態宣言が発令された。

宣言明けの3月某日、中野大勝軒に待望の再訪。
普通のラーメンを食べるつもりが、さっきも書いたように、券売機に表示された未知のメニュー、
「とんこつラーメン」720円がどうも気になってしまい、そちらを選択。
豚骨スープを別に作っているのかと期待したが、残念ながら、冷蔵庫から取り出したベージュ色の液体、
要するに、業務用っぽいタレを丼に投入し、いつものスープを注ぐ手法であった。


上記画像、右側のは他の客が注文した「ラーメン」で、左側の丼が、私が注文した「とんこつ」。
完成したのがこちら。見た目は確かに豚骨ラーメン風である。


ひと口めは、大勝軒ならではの魚介風味が広がるのだが、あとから豚骨モドキの不自然な味が追っかけてくる。
さっき紹介したHPには、「業界に先駆け、化学調味料はいっさい使わなくなった」と記してあったけど、
明らかに化学調味料が入っている、業務用のタレを加えたら意味ないでしょ(苦笑)。
まあ、大勝軒で豚骨味を頼む私が悪いのだが。次回こそは普通のラーメンを食べようと決意。

そしてつい最近、今年3度目となる中野大勝軒訪問。ラーメン+餃子5個を頼むつもりだったが、
餃子、ワンタン、ついでに酒類も、すべて品切れを示す×表示が点灯。これは残念。
もうひとつ残念だったのが、ラーメンが650円に値上げされていたこと。前回は600円だったのに!
ちなみに、ここで初めて食べたときは(まだ20世紀)、ラーメン480円だった。650円なら、今でも安い方だよね。
完成したのがこちら。チャーシュー、メンマ、海苔、ネギという王道の具材。個人的にはナルトも欲しいが。


大勝軒なので、当然量も多く、丼も普通の店より大きめ。


丼の底のタレがしっかり混ざるよう、よ~くかき混ぜてから「いただきます」。
そもそも、中野大勝軒のラーメンを欲した理由は、立川大勝軒のラーメンが、妙に薄口だったからで。
つけそばの元祖の店で、本来の味を確認するつもりだったのだが…中野店も薄い!
スープだけ飲むと、しっかりとした魚介醬油味なのだが、麺を食べると、どうも薄口になる。
トシをとると、味を濃く感じてしまうケースが多いはずだが、私の場合は逆なのか。
念のため、退店後に別の店でチャーハンを食べたところ、メチャクチャしょっぱかったので、味覚障害ではないようだ。
もっとも、中野店の推しは「つけそば」のようだし、私のおススメもつけそば+餃子にしておく。
残念ながら、つけそばもラーメンと同様、つい最近650円に値上げした模様(お持ち帰りも同額)。

券売機で見かけた、未食の「こってりつけそば」650円や「水餃子」トッピング220円も気になるので、
中野店には今後も通わせていただく。少なくとも、20年後ということはないはずだ(笑)。
【大勝軒巡りシリーズ】(←シリーズ化したのか?)、次回は本店扱いとなっている、代々木上原店に行ってみようかな。



中野大勝軒
東京都中野区中野3-33-13
JR中野駅から徒歩約2分 地下鉄新中野駅からは推定徒歩約12分
営業時間 10時半~21時(HPより) ※現在は20時閉店です
定休日 水曜、年末年始ほか
※代々木上原大勝軒は、改装のため現在休業中 
※追記 代々木上原大勝軒は、そのまま閉店となった模様
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