明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

世界各国のカレーを川崎北部で 稲田堤『ローレル』

2024年07月09日 | カレー、ハヤシ
昨年の秋頃、世田谷区の桜上水駅に行ったときの帰路。
普段の私は、京王線で分倍河原駅まで行き、JR南武線に乗り換えて立川駅へ帰っていたのだが、調べたところ、
相模原線で京王稲田堤駅まで行き、徒歩でJR稲田堤駅へ移動し、南武線に乗って帰る方が、少しだけ安いことが判明。
微々たる額だし遠回りにもなるが、未知の駅である京王稲田堤で下車してみることにした。

せっかくなので、両稲田堤駅の間の飲食店で食事をしようと探索した結果、初見のカレー店とうどん店を発見。
どちらか迷った挙句、うどん店を選び…失敗。会計後、すぐにカレー店に向かってみたが、残念ながら閉店時間になっていた。
そのカレー店こそが、今回のテーマである『ローレル』で、帰宅後にネット情報を確認したら、私好みのお店だったことが判明。


なお、さっき「失敗」と記したうどん店は、私の訪問直後につぶれた模様。そういう店に入ってしまう、己の引きの弱さを呪う。

川崎市の最北部にあたる、稲田堤界隈に立ち寄る機会は少ないのだが、今年の春、母校野球部が上柚木球場で試合をした。
上柚木球場の最寄り駅は南大沢。通常は、京王相模原線下りの橋本・横浜線ルートで帰宅するのだが、
この日はローレルさんに寄るため、上りの稲田堤・南武線ルートを利用することにした。
さきほど掲載した、店頭画像を撮影してから入店。店内はカウンター席のみで、女性店員から「いらっしゃいませ」と迎えられる。
調理、接客、会計などをひとりでこなしている、彼女がこちらの店長のようだ。
店頭や店内の雰囲気は、レトロ風の印象だったが、客席から見える厨房はピカピカで、全然古さを感じない。
創業から20年はたっているようだが(諸説あり)、清掃が行き届いているらしく、カレーへの期待も増す。
店主ひとり営業で、店内はBGMもなく静かで、落ち着いた雰囲気で食事を楽しめる。

カレーは基本の「ポークカレー」650円に、お店独自のアレンジや各種トッピングを加えるスタイル。
この日の私は、以前予習した際に頼むと決めていた、「フランス風カレー」950円をチョイス。
まずはスプーンと紙ナプキンが入ったコップが提供され、


直後にフランス風カレーが登場。カレーにホワイトソースをかける、斬新かつ映える一品である。


横アングルも撮影。熱々だったご飯の量は、300グラムくらいだろうか。右奥の容器には福神漬けが入っている。


まずはカレー部分だけ食べてみると、トロトロとサラサラの中間くらいな、日本人の口になじむ、欧風カレーである。
メニュー表の説明では「30種類のスパイスで出来たオリジナルカレーです」とあるが、
私が愛してやまない、京王線沿線でおなじみのカレーチェーン『C&C』の味に似ている気がする。
あちらは「28種類のスパイス」だけど、具材が溶け込んだ欧風カレー、というのは共通している。
比較すると、C&Cの方が甘く、ローレルの方がビターな印象だが、食後の吐息は、本当にそっくりである。

そしていよいよ、ホワイトソース×カレーソースの融合を味わうことに。


どちらも大好きなソースなので、食べる前は1+1=20くらいになるかと期待していたのだが、
そこまでは到達せず、1+1=3~4くらいだろうか。ホワイトソースのコクと、カレーソースのスパイスは、両立しないみたい。
クリームコロッケカレーのコロモ抜きみたいな料理だから、美味しさがダイレクトに伝わると思ったのだが…料理は難しい。
それでも、たくさん入った海老のお陰で、魚介カレーや海老クリームコロッケカレーを食べているような気分にもなれたし、
そこそこ量はあったのに、短時間でたいらげてしまった。
他にも気になるメニューがあったし、胃の調子もよかったので、別のカレーを食べようか考えたが、
以前も書いたように、ラーメン店で替玉はともかく、ラーメン自体のお替わりは恥ずかしいのと同様、
カレー店でカレーライスのお替わりも、やはり恥ずかしい

会計を済ませ店を出てから、「家族へのお土産」と称してテイクアウトを購入し、近くの公園かどこかで食べる、という名案(?)が浮かんだ。
とりあえず、駅周辺をうろつき、川崎市営稲田公園という場所に着いたのだが、
桜の季節だったため花見客が多く、ベンチのような座れる場所が空いていない。地べたに座ってカレー喰うおっさんは、周囲の迷惑だろうし。


少し歩くと多摩川があるので、水面を眺めながら食べるカレーもいいかな…と思ったのだが、


川の向こう側に、私が長年通っている下品な施設があるのに気づき(苦笑)、この場所も却下。

※愛されて75周年・京王閣競輪場

モタモタ歩いている間に、お店の昼休憩時間になってしまったので、追加注文は断念。
ただ、今みたいな猛暑の時期はともかく、春の季節に公園の桜を眺めながら食べる、カレー弁当はウマそうだね。

初訪問から1ヶ月以上たった頃、前回お替わりしようとしたカレーを目当てに再訪問。
メニュー表も撮影したので掲載。これでは細かい部分が見づらいだろうから、


左半分の文字パートを再撮影し、


右半分の写真付きパートを拡大して掲載。見づらさは解消されていないか。


「ハンバーグカレー」や「唐揚げカレー」など、よそのカレー店にもありそうなメニューに混ざり、
前回のフランス風や「スペイン風カレー」のような欧州シリーズに、「オニオン炒めカレー」のような珍しい商品も存在する。
また、各350円の「コーヒー」or「アイスコーヒー」と、「ミニサラダ」を一緒に頼むと500円になる「セット」もある。

愛国者の私は、今回はかつての同盟国である(←時代錯誤)、「ジャーマンカレー」900円を選択。
ちなみに、もうひとつの同盟国「イタリアンカレー」900円の内容をたずねたところ、
「シーフードにトマトとチーズを乗せる」とのこと。美味しいのだろうが、トマトが苦手な私は避けておこう。
具材を調理し、ご飯を盛り付け、専用の鍋で湯煎されたカレーソースをかけ、女性店主が手際よく完成させた、
ジャーマンカレーが完成。その正体は、ソーセージ&ポテトフライ付きカレー、であった。


ソーセージ(トッピング名称は「フランク」)は揚げてあり、ブリッとした歯触り。


ポテトはごく普通のものだが、じゃがいも入りカレーが好きな方にはいいかも。 ※ポテト単独トッピングはない
食べている途中、前回は気付かなかった(そもそもなかった?)豚肉がふた切れ入っていたことを発見。


豚肉の大きさやとろけ具合も、C&Cカレーに似ているんだよね。
この日は、別の店へ飲みに行く予定だったので、食べ終えたら大人しく退散。

そして昨夜、夕飯を食べるためにローレルさんに3度目の訪問。
フランス、ドイツの次に選んだのは、こちらの最高値商品である「アイドルカレー」1000円。
その正体は、深いお皿に盛られ、底に通常の平皿が敷かれる、いわゆる具だくさんカレーである。


15種類の食材が乗る、西国分寺『すぷーん』の「具だくさん」カレーほどではないが、
揚げ餃子、コロッケ、たくさんのコーンに、


茹で玉子、揚げフランク、店主が注文後に包丁を入れて成型する、カニさん型フランクと、計6種類が盛られている。


商品名の由来は、子供たちの好きな食べ物=アイドルを集めたから、なのだろうか。
前回語ったように、お子ちゃま口の私には、大歓迎のカレーである。野菜がないのもいいね!
とはいえ、野菜は皆無ではなく、コロッケにはじゃがいもとグリンピース、揚げ餃子にも少量含まれているし、


提供直前に缶パセリも振っていたし、そもそも、カレー本体にも野菜が溶けこんでいるはず…と、無駄な言い訳をしてみた。
国名メニューではないが、インド発祥のカレーに、日本の米を添え、フランスのコロッケ、ドイツのフランク、中国の餃子などを乗せるのだから、
ワールドカップ的なカレーともいえる。具材が多かったため、食後はお腹イッパイに。
なのでこの日もお替わりはしなかったが、店主さんにいくつか質問をした。
あとから来た常連風のおっさん客が、「カツカレーの中辛」と注文していたが、メニュー表には中辛などの表記はないので、
辛さは選べるんですか? とたずねたところ「中辛しかないんです」だって。中辛を頼んだおっさんは、ちょっと恥ずかしいのでは。
また、こちらのお店は、店頭入口や店内壁に、曲げられたスプーンが複数飾ってある。


昔懐かしい、自称超能力者のユリ・ゲラーが曲げたようなスプーンゆえ、
あれはどうやって曲げたんですか? というどーでもいい質問に、女性店主は微笑みながら「手でひとつひとつ…」と返答。
怪力なのか、それとも超能力があるのか。怖くなったので「ご、ごちそうさまでした」と告げて退散。 
なお、わかっていると思うが、実際の店主は、ごく普通の温厚な女性である。

世界各国のカレー(?)が楽しめるローレルさんだが、お店一番人気のふわふわ玉子が乗るスペイン風カレー800円や、
肉とニンニクの芽を炒めて醤油を垂らしたものに、温泉玉子も盛り付ける「スタミナカレー」950円など、まだまだ気になる商品も多い。
それら未食のメニューやトッピングを目当てに、これからも稲田堤に通わなくては。
最後に、お店の営業時間と定休日を掲載。初訪問時は営業終了していたが、結構遅い時間までやっている。



カレーの店 ローレル(LAUREL) 稲田堤店
神奈川県川崎市多摩区菅2-1-6
JR稲田堤駅より徒歩約2分、京王線京王稲田堤駅からは2分ちょい
営業時間 11時半~14時半、18時~22時、日・祝は15時まで営業の17時再開
定休日 土曜、第三金曜
※隣駅中野島にも支店がある
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