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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

神出鬼没の完全個室ラーメン 立川『虜(TORIKO)』

2023年09月29日 | ラーメン、つけ麺など
先日、酩酊して立川に戻ってきたとき、たまたま南口をさまよっていたら、下記の看板を発見。


B1Fと表記があるように、地下にあるラーメン屋のようだが、いつの間に開業したのだろうか。
そういえば、立川を紹介するサイトで、「普段はウニ屋だが、たまにラーメン屋をやる店」の記事を見た記憶があった。
あとで調べたら、この場所は会員制雲丹料理専門店『丈寿(JYOUJYU)』という店舗のはずだが、
私の訪問時はどうやら、「たまにラーメン屋をやる」時間帯だった模様。
既出したように、この日は珍しく、泥酔ではなく酩酊状態だったので、ちょっと入ってみることに。
ただ、普段は会員制のお店だけあって、下りの階段の雰囲気がいかにも高級そう…というかボラレそう(苦笑)。


階段を下り、意を決して入店しようとしたら、突然入口ドアが開き「いらっしゃいませ」と声をかけられビックリ。
なので、下記の入口ドア画像は、退店時に撮影したものである。


私の来店を、店内のモニターか何かで見張られていたのだろうか。なんだかおっかないな。
ドアの向こう側には温厚そうな男性店員がいて、「おひとり様ですね、どうぞ」と招き入れてくれる。
店内は薄明りで、ラーメン店というか、やはり部外者お断りの会員制店舗という印象。
この応対や雰囲気、以前にも経験があるな……そうだ、新宿歌舞伎町のポーカー屋だ(詳細は割愛)。
そういえば、昔ここは雀荘だった記憶がある。料理屋とは偽りで、実は非合法カジノでは!?
などと妄想が膨らみ、怖くなってきたけど、とりあえず「ご案内します」という店員さんのあとをついていく。
下記画像は後日撮ったものだが、砂利敷きの通路が、場違いな店に来たようで、これまたおっかない。


「私はラーメンを食べたいだけなのに…」と半ベソかきながら、暗い店内を進んでいくと、
とあるドアの前で立ち止まり、「こちらへどうぞ」と、5人ほど入れる個室に案内してくれた。


念のため、店員さんに「こちらは、今の時間帯はラーメン屋さんなんですよね?」と確認すると、
「ハイそうです」と返答し、ドアを閉め去っていく。半信半疑のまま着席し、置いてあるメニューを確認。


独自のネーミングが付けられているが、要するに味噌、辛味噌、鶏出汁、油そばの4種のようだ。
ここでようやく、ラーメン提供時の屋号が『虜(TORIKO)』だと知る。
心配していた価格も、上の看板と同じオール950円。外の表示と店内では、値段が違う店もあるからね。
あと、ラーメンだけでなく、ドリンクメニューもあるようだ。


しばらくすると、さっきの店員が戻ってきて、お水とおしぼりを提供しながら注文をたずねられる。


飲んだあとなのでアルコール類は頼まず、麺類4種のうちから鶏出汁の「食べて恋して」を選択。
店員さんが出ていき、広い個室内で再びひとりになった。
寝っ転がろうと思ったが、ここもやはり、モニターで見張られているかもしれないので(?)自重。
テーブルには、メニューの他、お店インスタグラムなどへの案内や、


各種調味料が設置してある。ラーメン同様、これまたネーミングが独特である。


数分後、ドアがノックされ、さっきの店員さんと鶏出汁ラーメンが登場。


横アングルはこちら。麺量は140グラムくらいかな?


まずはスープをひと口。立川市内の鶏出汁ラーメン店『チキント』『おや麺』と比較すると、
鶏のこってり加減は控えめだが、むしろ醤油の旨味が強い、しょっぱウマいスープだ。
麺はさほど個性を感じないが、スープに浮いた鶏の油ともよく絡む。個室なので、堂々とリフトができるのも嬉しい。


具材は、数枚を巻きつけて花弁に見立てた低温チャーシュー、味玉、メンマ、シメジ、ネギ、生姜、三つ葉。
シメジは、写真を見て今気付いたのだが(恥)、味玉は大きめかつ半熟で、美味しかったよ。


ネギの切り方や、生姜や三つ葉を添えるところなどに、普段は和食店であることがうかがえる。
途中でナナミちゃん(七味)を加え、スープ以外はほぼたいらげ、個室を出る。


入口付近で「お会計お願いしまーす」と声をかけると、さっきの店員さんが厨房と思われる場所から出てきた。
追加料金などを請求されることなく、お会計は950円のままであった。
鶏出汁スープの味自体も悪くなかったし、今どきのラーメンは、味玉入りで950円は珍しくない。
しかも、広々とした個室で味わえるのだから、この値段はむしろ安いと思える。
「ボラレそう」「非合法カジノでは」などと失礼なことを書いてしまったが、そんなことはなく、
味、サービス、居心地などすべてが満足できる、立川屈指のラーメン店に思えた。

支払い後、お店についていろいろ質問してみたので、その回答を以下にまとめる。
〇ラーメン店の営業は、基本は金、土の夜0時から5時まで
〇普段はウニ料理専門店だが、予約がないときに急遽ラーメンを提供することもある
〇臨時に営業する場合は、お店のラインやインスタグラムで発信している

私が訪問したのは月曜の22時台だったので、運よく開いていたのだ。

帰宅後、お店のインスタグラムを見たけれど、臨時営業の情報はどこで発信しているのか、わからなかった。
ラインはやっていないので、私の場合は、いつ営業するのか不明のまま。
なので、その後も何度かお店まで行ってみたが、残念ながら虜の看板が出ておらず。


初訪問から約1ヶ月たった先日、ダメ元でお店に向かってみたら、看板が出ている!
喜び勇んで階段を下りたが、この日はドアは閉じたままだったので、自ら開けて入店。
前回とは別の女性店員が出てきて、例のごとく5人用の個室に案内される。


この日のラーメンは、味噌味の「うちのみっちゃん」950円を選択。


横アングルにすると、中央の白髪ネギの盛り具合がよくわかる。和食の職人が刻んだのかな?


スープは、期待どおりの濃厚さだが、真っ先に感じたのが、白味噌由来の甘口。
これまでの人生で食べてきた、味噌ラーメンではもっとも甘いかもしれないが、
前回ブログで告白したように、私は甘党なので、甘いスープも甘い罠も、拒むどころかむしろ歓迎。
卓上のナナミちゃんやペッパーくんを入れると、甘さが少し和らいだ気がした。
麺は北海道ラーメンでよく使用される、プリッとした歯触りが特徴の黄色い縮れ麺。


もう少し柔らかい方が好みなので、しばらくスープに浸してみた。
具材は極厚のバラチャーシュー、味玉、青菜、ネギ、糸唐辛子、あと炒めモヤシも少々。
何度でも書くけど、チャーシューは低温レアよりも、醤油で炊くタイプの方が絶対ウマいよ。


他の店で飲み食いしたあとなのに、スープまで全部飲み干してしまった。
私はここの甘口スープが気に入ったが、苦手な方には辛味噌ラーメンを推奨する。

会計は、前回と同じ男性店員が担当してくれたのだが、
「この場所での営業は今月一杯で終了し、ラーメン虜は来月から、別の場所で新規オープン」することを教えてくれた。
私が訪問したのは26日だったが、今月一杯ということは、残りわずかではないか!
実店舗ならば営業時間が固定され、空振りの心配もなく訪問機会は多くなるはずだが、
私は、広々とした個室内で、やや後ろめたい気持ちを抱きながら啜るラーメンが好きだったので、
現在の個室店舗で食べられなくなるのは、ちょっと残念である。
個室を希望するなら、雲丹料理専門店『丈寿』に来ればいいのだが、私はウニが食べられないので…。



きまぐれラーメン虜(TORIKO)
東京都立川市錦町1-3-16 B1F
JR立川駅から徒歩約3分
営業時間 金、土の夜(つまり土、日の朝)0時~5時、4時半ラストオーダー
定休日 上記以外の曜日、ただし臨時営業あり

※文末で記したように、10月から別の場所で新規オープン
住所は東京都立川市錦町1丁目6-15です


※※10月3日追記 新店舗でのオープンは10月10日だそうです
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