明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

「おウチ」で食べる大盛ラーメン 西国立『日の出屋』

2020年12月28日 | ラーメン、つけ麺など
12月上旬、立川駅南口に、あの『大勝軒』が新規オープン。
本店が武蔵小金井にあるグループで、荻窪や武蔵村山にも支店があるようだが、立川店だけなぜか30円高い。
それでも、「中華そば」は750円。並でも結構な量がある大勝軒ゆえ、一般的には安価な部類に入るだろう。

「もりそば」780円+「生玉子」50円

実は立川市には、大勝軒で修業し、あの味を継承された店主のお店がもう1軒ある。
それが、今回紹介する『日の出屋』さん。開店当初は大勝軒と名乗っていたそうだ。
最寄り駅はJR南武線の西国立駅で、以前紹介した『癒食同源』さんの近所。
住宅地の中で、ややわかりづらい場所だが、「ラーメン」「つけ麺」のノボリが目印になる。


こちらが、手製と思われるお店の看板。


私が初めて訪問した10年前は、週休1日で夜営業もやっていたが、現在は水木土日の昼のみ営業となっている。
自宅を改装した店舗で、新小平『福助』さんや、一橋学園『うどん屋 武』さんと同様、ステイホームな食堂だ(←意味が違う)。


看板から少し入ったところに敷石があり、入口に続いている。


呼び鈴は鳴らさず、そのままドアを開けて中に入ろう。温和なお母さんが「いらっしゃいませ」と迎えてくれるはずだ。


玄関で靴を脱いで店内へ。テーブルふたつとカウンター席(?)があり、間隔を空けるため現在は全10席で、相席は必須。


さっき書いた福助さんや武さんは、店内にイスがあり、飲食店らしさが感じられるが、
こちらは座布団のみなので、まさしく知人の「おウチ」に招かれた気分だ。
ランチタイムを過ぎた時間帯だったので、空いているテーブル席に案内された。


日の出屋さんのメニューがこちら。


以前は「野菜」「チャーシュー」などの追加トッピングや、スープで炊いたご飯などもあったが、
現在は「中華そば」「特製もりそば」に、「玉子」と「ビール」という少数精鋭の布陣。
もうひとつの特徴として、気づいた方もいるだろうが、13時半からはタイムサービスがあり、


730円のラーメン、750円のつけ麺が、それぞれ550円に割引かれる。しかも、土日祝日を問わず、だ。
数年前までは500円のワンコイン価格だったが、消費税を考えれば、550円は価格維持といえよう。
昼休みどころか、年中休みだらけの私は、当然13時半過ぎに訪れることが多い。
久々の入店となったこの日は、「中華そばの中」タイムサービス価格550円をオーダー。
注文を受け、寡黙なお父さん店主が麺を茹で始める。数分後、お母さんがお盆に乗った「中華そば」を運んできた。


チャーシュー、メンマ、玉子半分、ナルト、ネギ、小さなノリ。まさに昭和の醤油ラーメンのスタイル。
麺は300グラムと一般的な量の2倍以上。スープもたっぷりなのは、さすがは大勝軒出身。


麺やスープの詳細は、メニューの裏面に記されてあるので、そちらを掲載しておく。


上記のようにスープ、麺、チャーシュー、さらにメンマも自家製らしい。
スープは、塩分や旨味が過多な最近のラーメンと比べると、薄く感じるかもしれないが、
よくよく味わってみると、魚介の香りと野菜の旨味(甘味)を感じる、「じんわりウマい」テイストである。
なにより麺との相性がよいため、濃い味好みの私もじゅうぶん満足できる。
自家製の中太麺は、モチモチとした歯触りで、コシ、のど越しともに抜群。無添加なのも嬉しいではないか。
卓上には、酢、コショウ、ラー油、さらにおろしニンニクや豆板醤もあるので、途中で味の変化を楽しみたい。
結局、最後まで箸が止まることなく、300グラムもあった麺は、すぐに食べ終えてしまった。
麺だけでなく、スープも残さず飲み干し、大満足でお会計。これで550円とは、申しわけないよね。

数日後、つけ麺を食べるために訪問。14時台と、またまたタイムサービスの時間帯だったので、
少しでも売り上げに貢献しようと「ビール」を注文したが、残念ながら売り切れとのこと。
ならばと、サービス対象外である「特製もりそば 大」820円に、「ゆで玉子」50円をオーダーしてみた。
カウンター席の下には、日の出屋さんを紹介しているラーメン本がいくつか置いてある。
今年発行の「つけ麺Walker」を読んでみたところ、並盛り&具の追加ナシ、のノーマル状態で1000円以上する店がザラ。
食材や人件費の高騰はわかるが、普通のつけ麺で千円超えはツラい
すべてのページを見たわけではないが、つけ麺を550円で提供しているのは、日の出屋さんだけだと思われる。
お店の努力に感謝しながら待っていると、特製もりそばの大がやってきた。


自家製麺がたっぷり盛られた丼はもちろんのこと、


つけダレが入った器も大きい。おかげで一気に大量の麺を浸すことができる。


タレは酸味と甘味が強い、大勝軒おなじみの味。閉店した鍋横大勝軒に近い気がする。
なお、鍋横大勝軒の店主は、2年前に自分のお店を閉めた後、大塚の大勝軒で勤務することになったそうだが、
日の出屋さんの店主が、かつて修行した大勝軒も、大塚だったのが面白い。

麺はさっきも書いたように、モチモチの絶品。冷水で締めているため、よりコシを強く感じる。
タレに付ける前に、麺だけを味わってみると、小麦由来と思われる甘さを感じる。やはり素晴らしい麺だ。
ゆで玉子は、元々半個分入っているため、追加したら1.5個になってしまった。無論、玉子好きの私は大歓迎。


つけ麺にはチャーシューが2枚入る。豚肩肉で作ったこのチャーシューも、柔らかくてウマい。
チャーシューの追加トッピングが不可になったのが、誠に残念である。


途中で、つけダレにコショウ、ニンニク、豆板醤などを入れて味変。
個人的には、ラー油は味が変わり過ぎてしまうので、入れない方がよいと思った。
400グラムの麺でも、やはり一気にたいらげてしまった。500グラムの特大でもイケそうだ。
なお、店内には記載されていないが、つけダレはスープ割りもできるらしい。次回は絶対にお願いしよう。
お会計をお願いすると、お母さんが「670円です」だって。あれっ、870円の間違いでは? 
「タイムサービス550円に、大盛がプラス70円、玉子50円で670円です」とのこと。
なんと、タイムサービス割り引きは、並と中だけでなく、全メニューに適用されるのか!
安くしてもらってすみません…と恐縮しつつ、支払いを済ませて退散。
お店を出たあとの帰り道は、ひんやり冷たいはずの師走の空気が、妙に心地よかった。

日の出屋さんは昨年、店主の病気療養のため、休業していた時期もあったと聞いた。
ご夫婦とも、どうか無理することなく、マイペースで末永く営業を続けてほしい。今後も週休3日で構わないので。
次回は、ビールとつけ麺特盛(あとスープ割り)を注文しますので、よろしくお願いします!



日の出屋
東京都立川市羽衣町1-8-6
南武線西国立駅から徒歩約4分 中央線立川駅から徒歩約16分
営業時間 11時~15時
定休日 月、火、金、年末年始
※年内の営業は終了、年始は1月6日からです


※2024年5月追記 残念ながら、閉店なさったようです
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アウェイでも通ってしまうハ... | トップ | そろそろ当たれ! 「ケイリン... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ラーメン、つけ麺など」カテゴリの最新記事