鹿児島の方から切実な訴えがメールできた。「川内原発を止めてください!」と。熊本を襲った激震の主、活断層が何と川内原発の近くまで続いていると言う。今度原発に厳しい事故が起こっても政府側はなお想定外ととぼけるつもりだろうか。余震と言うと弱い地震のようだが、今回は前震、本震、余震と三震あるように書かれ、余震でも激震だ。断層の別の個所でも何かが起こる危険は多かろう。今度は「想定外」などと空っとぼけてはいられまい。それとも、激震で国会議事堂や首相官邸がつぶれない限り、Aさんたちは、問題ない、とうそぶくつもりだろうか。それとも、消費税増税を延期する良い口実が出来たと内心ほくそ笑んでいるだろうか。日本沈没は本当になるかもしれない。そういいながら、「でも、私は大丈夫」と頭のどこかで思っている。
スミスの叙述を思い出した。イギリスの慈善心にあふれた立派な紳士が、遠い中国が陥没し1億もの全住民が死ぬという大惨事のニューズを聞いたら、人類の文化に対する中国のこれまでの偉大な貢献に思いをいたし、しばし暗澹たる思いにふけるであろう。しかし、彼はいつもと同じく夕食を摂り安らかに眠るだろう。しかし、もし明日自分の小指がもぎ取られると予知出来たら、其の激痛やそのような不幸に遭う自分の不幸に思いをいたして、一晩中眠れないであろう。人間とはそうしたものだ、と。うろ覚えで確かめもせず書いているからちょっと違うかもしれない。
萬万が一川内原発事故となったら、風に乗って東海地方くらいまで汚染されよう。関東も無事では済むまい。「狭い日本どこを向いても放射能。」福島を忘れ始めた日本人に怖ろしい鞭が振り下ろされるのかもしれない。