某年金生活者のぼやき

まだまだお迎えが来そうに無い

ひじきと支那竹(メンマ)

2009-12-28 18:10:30 | ぼやき
 防空訓練反対は勇ましかったが寮の食事には参った。寮費が馬鹿安いためか、毎日おかずが「ひじき」の煮物。お陰で、同期の仲間の会は「ひじき会」という。「こじき会?」と聞き返されることがある。貧乏で汚かったな。
 寮委員会では「何故ひじきばかりだ?料理人がアル中で食費を飲んじゃうからだ。くびにしよう」と言うことになった。大学には頼んだが、寮委員が料理人に直接くびを言い渡さねばならなかった。「アル中だから包丁を持って暴れたらどうしよう」と皆腰が引けたが、とにかく「くびだ!」と言って逃げてきた。彼は学内のどこかに配転になって収まった。料理人が変った当座はおかずが良くなったものの、そう長くは続かなかった。料理人のせいではなかったのだ。
 そのころ、国立駅前に初めてラーメンの屋台が出た。バイトの帰りに食べるここのラーメンはうまかった。私はラーメンを食べるたびに「ああ、今日は肉を食った」と喜んでいた。暫くたって、それは支那竹(メンマ)というもので肉ではない、と教えられた。いやがっくりした。
 
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