Our World Time

アンカーの前に、これだけは申しておきたくて…。

2014年07月16日 | Weblog
▼ことしの敗戦の日( ぼくも学校で教わったのは「終戦記念日」 )に世に送り出す新刊は、ぼくが、この地味ブログで書名と内容を公開するまえに、ぼくの知らないところで出版社がネット書店に手配して予約受付が始まってしまいました。
 そのネット書店で、書名と、それから内容の一端がみなさんに伝わりましたね。 ふひ。


▼この「死ぬ理由、生きる理由  英霊の渇く島に問う」(ワニブックス、たとえばここです)、実は今、まだゲラにぼくが最後の手を入れている最中です。

 それも、今回はふつうのゲラ( 本として印刷し製本する前の、仮印刷 )を出してもらう時間が無くて、ぼくの書いた原稿をただ、出版社が行数と字数を本に合わせてプリントアウトしただけのものです。
 それに、最終的な赤ペン、つまり直しを1行1行、丁寧に読み返しつつ、たった今、入れています。
 今日は大阪で、まもなく「水曜アンカー」(関西テレビ)の生放送ですから、その準備と情報確認にいつもの通り追われつつ、この赤入れもやっていて、それがなんと、あと百数十ページあります。

 今回の本は、豊富な写真という特徴もあるのですが、その写真も、ぼくが大量の写真から選んだ「候補写真」が届いている段階です。
 ここから最終的にもう一度、厳選し、さらにキャプション(写真説明)をいつもよりたっぷり書くという仕事も、残っています。

 これらの作業を、すべて自分ひとりでやります。
 編集者らの手は一切、借りません。それがぼくなりの仕事の流儀です。

 そして、これらをすべて明日の木曜正午までに完成し、編集者に渡して初めて、予定通り、8月12日に書店に並びます。


▼このさなかに何と、「予約しました」という書き込みがどっと驚くほど来ていて、実際、ネット書店で表紙の絵も無いままベストセラーにランキング入りしてしまいました。
 そうでなくても重い責任を感じていますが、今夜もちろん徹夜をして、きっちり間に合わせるだけではなく、最高の仕上がりにしてみせます。

 なぜか。
 財布からお金を出して買って下さる読者への責任がまずあります。これは、物書きとして常に、背負っています。

 それと同時にこの本については、敗戦後の日本でずっと「悪者」とされてきた日本兵のかたがた、事実はぼくらと同じふつうの日本国民が、まだ見ぬ未来の国民、すなわちぼくらのためにも戦ってくださった、最も尊敬されるべき日本国民への、わたしたちの感謝になり、名誉回復になり、祈りになり、それが、ぼくらもまだ見ぬ将来の日本国と国民の名誉と、アジアでの役割をつくっていくことに、ごくごく、ささやかながら、繋がると信じるからです。

 表紙もみないまま予約して下さっているみなさん、すごく励まされます、ありがとうございます、敬礼です。

え!

2014年07月16日 | Weblog
「もうネット書店で予約できるので、さっそく予約しました」という書き込みがありました。
 ぼくは、こういうことを知らないので、かなり驚いて、たとえばここに行ってみると、ほんとだ、確かに、もう値段も決まって8月12日発売となってる!

…「画像はありません」とあるけど、そりゃそうだ、さっき、7月15日火曜夜9時ごろに電話で、表紙と裏表紙を最終的にどうするかを編集者にお願いしたばかりだから。

 書名は「死ぬ理由、生きる理由  英霊の渇く島に問う」です。
 版元は、「希望の現場 メタンハイドレート」(たとえば、ここ)、そして「海と女とメタンハイドレート」(たとえば、ここ)、「反逆の名医…」(たとえば、ここ)とおなじ、ワニブックス(あるいは、その一部門のワニプラス)です。

「ぼくらの祖国」(扶桑社、たとえばここ)の続編ないしは正編の「その時が来る 祖国は甦る」(通称・そこよみ。扶桑社)は原稿を書き直しています。
 年内には出したいと考えています。

 純文学の小説「平成」(文藝春秋社、絶版中、中古本は1万7千円を超えていたりもしますが、一応たとえば、ここ)の続編では全くないけれど、小説の新作として12年の長きにわたって書き続けた物語は、最後の段階に来て、上掲の「死ぬ理由 生きる理由」を敗戦の日に出すことを優先させたので、最終の仕上げがこれからです。
 順調にいけば、これも年内に、世に問います。

 なにせ、書き手が、当然ながらぼくひとりですから、ひとつの出版を急ぐと、ほかが確実に後へずれます。
 発売の延期などで読者にご迷惑をかけていますことを、お詫びします。
 ぺこり。

8月15日へ向けて

2014年07月15日 | Weblog
▼ことしの敗戦の日(一般的には終戦記念日)を機に、新しい本を出せる見通しになりました。

 8月15日金曜はお盆と重なり、取り次ぎ(出版社と書店をつなぐ仕事)が休みで、取り次ぎが休みだと、本を書店に並べることができません。
 そこで、その日の前の8月12日火曜頃に、書店に並び始める予定です。

 今日は7月15日火曜、あと実質1か月を切っています。
 ぼくの原稿の初稿全文が出版社の編集者に入ったのが、きのう7月14日月曜の午後3時でした。
 出版界の常識では、とてもとても間に合いません。
 しかし、69年目のことしの敗戦の日に、どうしても問題提起をしたいという意思が、ぼくと編集者で一致しているので、ぼくはここ数日、何もかも犠牲にして、睡眠や食事、運動はもちろん、ほかの仕事もどうにか延期に延期を重ねて、きのう初稿を上げました。
 編集者は、製本の技術者や校正の専門家、表紙のデザイナーといった専門職のひとたちを励まし、お願いし、体勢を崩さずにいてくれました。


▼何の本かは、次の書き込みで述べます。
 気を持たせるわけではなく、この本の仕上げ…すなわち、ぼく自身のゲラチェック、表紙や裏表紙の決定など、〆切いっぱいいっぱいの仕事がたくさん今も続き、これ以上、ブログに時間を割けないからです。

 ちなみに、ロングセラーになっている「ぼくそこ」こと、「ぼくらの祖国」(扶桑社。19刷。例えばここです)をはじめ、すべてのぼくの書籍は、デザインをぼく自身が提案し、それを書籍デザイナーのプロフェッショナルな手で作図していただいています。
 今回も同じです。
 この新刊の表紙と裏表紙のポイントは、海と船と島です。

深きも深き敬意 (書き加えました)

2014年07月06日 | Weblog
▽この「地味ブログ」に「水曜アンカー」(関西テレビ)のこともすこし記しました。
 すると、胸の底から勇気づけられる書き込みを、信じられないぐらい沢山いただいています。
 みなさん、ありがとうございます、こころから。

▽ただ、「政治を扱っている他の番組より視る人が少なくなっているのだろうから、アドバイスをしてあげる」という趣旨の長い書き込みもやって来たりしますが、それはまるまる、事実に反します。
 政治やニュースを扱っている番組やコーナーよりも、生放送で「水曜アンカー」の「ニュースDEズバリ」コーナーを視ている人が少なかったということは、ただの一度もありません。
 あくまでお相撲か、芸能・芸人に関する話に比べて、のことです。

 そして、生ではなく録画視聴で「水曜アンカー」を視てくださっている方々、すなわち夕方5時前から6時前までは働いたり、学校に行かれている方々は、(相撲や芸能・芸人に関する話も大好きな方々でも)水曜アンカーで政治やニュースを視たいという幅の広いみなさんらしいということは、現段階で分かっています。
 これは、毎週必ず録画視聴なさっている方々の、この地味ブログへの膨大な書き込みでも分かります。
 ご自分の好みや思い込みをもとにした「アドバイス」は、できればご遠慮ください。あなたさまに何かを指示していただく理由もありません。
 櫻井よしこさんが、あなたさまの「葉書によるアドバイス」で話し方を変えたと受け取れる趣旨もお書きになっていますが、櫻井さんにそれを確かめられましたか? ぼくが直に存じあげている限りでは、そのような事実は知りません。
 あなたさまの豊かな感覚を、どうぞ大事になさってください。他者への「アドバイス」よりも、存分に、ご自分自身にこれからも活かしてください。


★それと、この方のおかげでむしろ良く分かったことがあります。
 だからこそ、こうやってエントリーを書き込んでいます。

 誤解があるのですね。
 生放送を視る方々であっても、お相撲や、芸能・芸人に関する話より「水曜アンカー」を視る人の方がずっと多いことも良くありますし、特に「ニュースDEズバリ」のコーナー中は、あんな堅い話なのに、いわば圧倒的にこちらが多いことが普通です。
 生放送を視ている方だけの集計でも、コーナーに入ると、文字通り1分ごとに、視る人が強烈なペースで増えていき、最後には目を見張るほどになっているのが、およそ400回の放送を通じて変わらない基本です。

 またテレビ局の側がぼくに「生放送で視る人が少なくなった」と言ったりすることは、まったくありません。
 あくまで、ぼくが「日本の地上波のテレビがやらずに来たタブーの話を、ここまで毎週やる以上は、沢山の人が視ている客観データがないと、テレビ局にとって、いずれは苦しくなりはしないか。録画視聴でわざわざ視てくださる人たちの意思を活かすためにも、生放送、録画を問わず、視てくださる人をありのままにカウントすべきだ」と勝手に思慮し、テレビ局に提案しているだけのことです。
 テレビ局が視る人の多寡(たか)について、タレントじゃないぼくに何かを言うことは、一度だってカケラもありませんでした。これからも、ないでしょう。それが関西テレビ報道部の諸君の心意気です。
 こうした誤解があるらしいことについては、すべての責任がぼくにあります。


▽そして、深い関心、多くの関心を寄せていただくことに、番組のスタッフたちのためにも、あらためて感謝します。
 ほんらいはローカル番組の、派手さも何もない報道番組の、そしてタレントでもテレビマンでもない不肖ぼくの小さなコーナーが、全国どころか世界中の邦人の方々に、これほどまでに関心を持っていただき、みなさん、苦労もされながら視聴されていることに、驚きつつ、その根っこにある、よりよく生きようとする意思、自分のことだけではなく祖国とアジアと世界をよくするために考えたい、関わりたいという自然な、無理のない、みなさん視聴者、日本国民の姿勢に、本気で申します、海より深い敬意を捧げます。

 あの小さなコーナーを支えてきた、ちいさな志は、もう充分に果たされているという感もあり、一方で、これからこそやるべきことがあるという感もあり、考えどころですね。

▽そして「水曜アンカー」をめぐる書き込みはここで、いったんおしまいにします。
 不肖ぼくは、仕事と生活の中心がテレビ番組への参加では、まったくありません。
 著名人のなかには、もともとはある分野の専門家であるのに、自分がいかにテレビ番組に沢山出ているか、出ようと努力しているかというメールマガジンを沢山、ぼくにも送ってこられる人もいます。
 別の分野の専門家で、実際、何よりもテレビ番組に「出演」することを仕事と生活の中心にいつの間にか据えている人もいます。
 それらは、その人々の選んだ生き方ですね。そのまま尊重します。
 けれども、ぼくの生き方は違います。

 ぼくの仕事と生活の中心は、実務だけを遂行している独立系のシンクタンクの社長・兼・首席研究員であり、ひとりの物書きであることです。
 たとえば週1回の「水曜アンカー」のためにも、非常に多くの時間を割いて情報収集と、いったん入手した情報の確認、確認、また確認をします。しかし、それは正確な情報の把握が、ぼくの仕事全てを通じて本質的に重要でもあるからです。

 ぼくにとってメインの仕事のひとつが、上記のシンクタンク、独研(独立総合研究所)が完全会員制で配信している東京コンフィデンシャル・レポート(TCR、ここです)であり、独研が自主開催している独立講演会、時間を5時間前後も確保してあらゆる質問を受ける独立講演会(ここです)ですが、これらのための情報収集は、意外かも知れませんが、また視点が違うので、同じ情報収集ではありません。
 しかし当然ながら、通底はしています。

★もっとも大切なことは、テレビを何気なく視たひと、ラジオをたまたま聴いたひとにであっても、ぼくが発信した言葉についてはいつも、死ぬまで、重い責任を負えるだけの確たる、当事者じか当たりの、生きた根拠を持っていることです。
 これは有償でデリバリーしているTCR、独立講演会での情報も、同じです。
 その意味で、根本的に、通底しています。

たとえ何があっても

2014年07月05日 | Weblog
 いま7月5日土曜の夜10時が近づいています。
 母の病床の枕元にいます。
 ここへ来て、3時間ほどになろうとしています。

 この病院から何かの緊急連絡があって来たのじゃなく、仕事の隙間を見つけて、来ただけなのですが、ちょうど修羅場にぶつかりました。
 詳しくは記しません。
 しかし、全身の痛みや、ぼくらでも耐えられないほどの高熱と闘う母の姿は、あまりに辛くもありますが、こころから尊敬する姿でもあります。

 高齢になって、いくらかの呆けもあり、子供に戻ってしまって、わがまま一方の母になったようにも見え、家庭教育で毅然とぼくたち兄弟を育ててくれた母はもう居ないと考えて、それが悲しかったのですが、いや、ここに居ました。

 痛む母の手をさすって、さすって、沢山のことを話しかけました。
 ベッドの脇の無理な姿勢で長時間ですから、スキージャンプの墜落で折った腰の骨が、さすがに痛んだけれど、そして母から一言の答えもなかったけれど、きもちが通じあったた素晴らしい時間だったようにも思います。

 これから何があっても、たとえば独立講演会は、ぼく自身が癌を手術したときと同じく、術後の腸閉塞で死に直面したときと同じく、何も変えずに行います。
 今月は、早稲田大学の大隈講堂へお出でください。
 申し込み(ここです)の〆切は、もう目の前です。

7月になりました。午前4時すぎ、夜が明ける気配がほのかに窓の外にあります。

2014年07月01日 | Weblog
 テレビ番組との関わりについて、想像をはるかに超える沢山の書き込みがやって来ました。
 みなさん、ありがとうございます、こころから。

 いま、考え中です。

 眼を見て話したいと思います。
 初めて早稲田大学の大隈講堂で開く、独立講演会に、できればお出でください。
 参加をいま、ここで募集しています。
 独立講演会は、独研(独立総合研究所)が自主開催している講演会です。ふつうの講演会と比べて、はるかに時間が長くて(原則4時間半から5時間前後)、あらゆる質問をどんどん受けます。