Our World Time

100冊の祈り

2012年06月30日 | Weblog
▼ちょっと楽しいお知らせがあります。

「ぼくらの祖国」(扶桑社)の兄弟本、「救国 超経済外交のススメ」(PHP)のサイン本が、きょう6月30日の午後に、次の書店に入荷します。

【東京】
■八重洲ブックセンター本店 10冊
■丸善日本橋店 9冊

【関西】
■アバンティブックセンター京都店 5冊
■ジュンク堂書店大阪本店  10冊
■ブックファースト阪急西宮ガーデンズ 5冊

 書店は、今後も増えるかもしれません。


▼それから、PHPの編集者によると、この地味ブログでサイン本のことに触れるとあっという間に、51名のかたから、PHPに電話をいただいたそうです。
 それでPHPは大混乱となり、「個別対応はできません」という知らせが、ぼくに来たわけですね。(そして、ブログの記載を修正しました)

 PHPは、この51人のかたがたには、すでに対応してサイン本が入手できるようにしたそうです。
 51人のみなさんに、感謝しています。


▼サインは、独研(独立総合研究所)の社長室で、深夜に一冊、一冊、みなさんへの深い気持ちを込めて、いたしました。
だから無事、みなさんに届くことになって、こころから嬉しいです。

 これまでに100冊、サインしました。
 そのうち、上記の51冊がすでに読者に届いているわけですから、残りは49冊。
 その49冊のうち、39冊が上記の書店に入ります。
 まだPHPで出番を待っているのが10冊ということになりますが、書店に入る39冊のうち返本されてくる分があるかもしれません。

 もしも100冊がすべて、いいペースで読者に渡っていけば、またサインしたいとも考えています。


ところで 【→修正があります】

2012年06月27日 | Weblog
▼伊丹空港のANA側出発ロビーにあるブック・コーナー「スカイブック」に、サインをした「ぼくらの祖国」(扶桑社)と「救国 超経済外交のススメ」(PHP)が、いまも、この先も、あります。

 若い店員さんが、志を持って置いてくれているので、ぼくも飛行機に乗るときに、この「スカイブック」に駆け寄って、できるだけサインすることを続けているからです。

 
▼あと、「救国 超経済外交のススメ」は、PHPの担当編集者の熱意を受けて、全国の書店で、読者の要望があればサイン本をいつでも買えるように、100冊サインしてPHPに渡しました。
 もしもよろしければ、近くの書店を通じて、PHPにリクエストしてください。

【→そのPHPから電話とEメールが来ました。
  個別対応はできないそうです。
  そして、このブログで、下のような書き込みをして欲しいそうです。

青山繁晴のサイン本
●●書店 冊数○冊

この全国書店の内訳をPHPから知らせてくるそうです。

個人ブログにアップする内容を、出版社だろうが何だろうが、他者から要請されるのは、本来なら、決して受け付けません。
一切、お断りします。
ただ、今回は、個別対応がたいへんなのは理解できるのと、なによりも読者のことを考えて、そのようにすることにしました。
PHPから知らせてくれば、その情報をアップします。】




*なお、この個人ブログは、まもなく移転します。

深く感謝しつつ、「誤解なきように」と、お願いもいたします。

2012年06月23日 | Weblog


▼なにか書き込みをすると、多くの場合、「え? そんな受け止め方があるんだ」と、ちょっとだけ、びっくりするコメントも少数ながらいただきます。

 下掲のエントリーの中に、次の一文があります。
「日本海のメタン・ハイドレート調査航海をきっかけに、「寄付をしたい」という申し出を、びっくりするぐらい沢山いただいています。
 どうすればいいのか、いま独研の内部で議論しています」

 すると、「寄付の話が進んでいて、嬉しい。早く振り込みたい」という素晴らしい積極的な書き込みをいただきました。


▼その志、ほんとうに嬉しく思います。
 ただ、この一文の真意は「寄付を受け入れるのかどうかをはじめ、どうすればいいのか、独研内で議論しています」ということです。
 寄付を受け入れると決めたわけでは、全くありません。

 独研が株式会社であるのは、自分たちの食い扶持(ぶち)をすべて自分で稼ぎ、常に、誰にも遠慮することなく一切のタブーなく研究し、調査し、国民を護るための実務に携わるためです。
 坂本龍馬さんが、亀山社中を、日本最初の民間会社として設立したのと、基本的に同じ考えです。

 なにも利害関係のない一般の国民のかたがたから、祖国の希望のために寄付をいただくのは、たとえば補助金を受けたり云々とはまるで違うことは、もちろんよく分かっています。
 同時に、「すべてみずからフェアに賄うから、誰にも、いつまでも遠慮する必要がない」というのは、独研が独研たるゆえん、日本初の独立系シンクタンクであることそのものですから、ここは、じっくり考えさせてください。




直に支えていただいています

2012年06月23日 | Weblog


▼言語に絶するほど忙しいです。
 日本海のぼくらの自前資源、結晶状(かたまり)のメタン・ハイドレートの調査航海も、航海が終われば良いというのではなく、その成果を受けてこそ、やらねばならないことが新たにどんどん増えていきます。

 そして、たとえば独研の公式ホームページも、メールもすべて使えなくなるという不可解なサーバー・ダウンもつい最近、起きました。
 今のところバグがあったらしいということになっていますが、引き続き調査中です。
 なかでも、影響が大きいのは、メールが一切合切、消されてしまったことです。

 その最中ですが、あさっての6月25日月曜に、早朝から深夜までフルに費やして、ひとつのお祭りをやります。
 それは、独研(独立総合研究所)が募集している会員制クラブ「インディペンデント・クラブ」(略称IDC)の会員のための「IDC祭り」です。
 東京・お台場の一角で開催します。
 参加者にお伝えしているスケジュールは、こんな感じです。

2012年6月25日(月) 開場:9時20分 
A:09:30-12:00「青山繁晴が朝から質問に答えて答えます」
B:12:00-13:30「青山繁晴とランチ」
C:13:30-14:30「青山繁晴が運転する『繁子号』同乗」
D:15:00-18:00「青山繁晴が午後も質問に答えて答えます」
E:18:00-20:00「青山繁晴とバーベキュー大会」
F:20:00-22:00「東京湾を一望するバーで夜景を見ながら2次会」

 参加者は、AからFまで6つのイベントから自由に選んで参加できます。
 いちばん多いのは、「すべて参加します」という申し込みです。
 今回は平日にセットするしかなかったのですが、それでも、この熱意!
 会員に頭が下がります。

 もちろん、たとえばランチだけの参加者もいらっしゃいます。
 実際はランチも、バーベキューの夕食も、バーでの飲み会もすべて、「質問に答えて答えます」になりますから、ランチだけでも大歓迎です。

 イベントCの「繁子号」とは、ほんとうはロータスのレーシング・カー「CUP260」です。
 ぼくの家族の一員には、青山繁子というポメラニアンがいます。繁子は、ちーちゃな、わんこですから、強い音や振動が大の苦手です。
 レーシング・カーは、いい音を出しますが、繁子は受け付けません。
 だから繁子は、CUP260には乗れません。乗れなくて可哀想だから、せめて、名前は「繁子号」にしています。

 当日は、イベントCのためには、広大な駐車場をひとつ、フルに借りています。
 そこにパイロンを置いて、ごく簡単なコースを作り、希望者は全員ひとりづつ助手席に乗せて、そのコースを一周します。
 ロータスからも、メカニックがサポートに来てくれる予定です。

 駐車場を借り切るのは高いので、おそるおそる管理会社に問い合わせると、なんと「わたしたちは青山さんと独研には共感しています。なるべく協力したいので、いくらなら出せるか、まずはおっしゃってみてください」という返事でした。
 感激しました。
 そして、たいへんにディスカウントしていただき、このミニ走行会が実現します。


▼ぼくはこの「IDC祭り」前日の、6月24日の日曜は、神戸のホテル・オークラで、独研が自主開催する「独立講演会」があります。
 この独立講演会は、5時間近くから過去最大では6時間、立ちっぱなしで講演し、森羅万象の質問に答えていくのが特徴です。
 そしてIDC祭りの当日の月曜には、なんともはや、朝6時に神戸を出発します。
 ふひ。


▼インディペンデント・クラブ(IDC)では、この一年、ほかにも日本海のメタン・ハイドレート調査航海への会員の同乗やら、国会の見学会やら、雪上集会(一緒にスキーを滑る会)やら、京都の伝統あるライブハウスでの弾き語りライブ&トークショーやら、ほんとにさまざまな催しを開いて、会員のかたがたと語りあってきました。

 去年、初めて発足するとき、ぼくは独研のホームページにこう記しました。


インディペンデント・クラブ発足のお知らせ

 日本初の独立系シンクタンク、株式会社 独立総合研究所(独研)は、日本の国家の青春である幕末期に、坂本龍馬らが設立した亀山社中と志を通わせ、祖国を甦らせるための実務に取り組んでいます。
 この独研の代表取締役社長・兼・首席研究員の青山繁晴と「直に語り合って、考えたい」という問い合わせが、日々、増え続けていることにお応えしようと、「インディペンデント・クラブ」(The Independent Club/略称IDC)を発足させました。
この灯火(ともしび)を、ともに高く掲げ続けましょう。


 そして、この7月1日からIDCは2年目に入ります。
「会員の追加募集はないのか」という問い合わせを、沢山いただき続けてきました。
 そこで、2年目を迎えるに当たって、会員の追加募集をいたします。
 2年目からは、ビッグイベントだけではなく、細やかな語らいの会も開いていきたいと考えています。

 申し込みは、独研のホームページからできます。
独研のホームページ 申し込みページ

 申し込みページには、こう記してあります。


お待たせいたしました。IDC追加募集のお知らせです。
第2期 追加募集

【募集期間】
2012年6月22日(金) ~ 2012年6月27日(水)正午
【活動開始】
2012年7月~
【募集人数】
147名
【申込方法】
申込前には、必ず、「利用規約」をお読み下さい。
申込するには、「申込フォーム」ボタンをクリックし、
リンク先のページよりお申込み下さい。


▼会員とこころを通わせる会員制度として、独研にはもうひとつ、東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)があります。
 こちらはインディペンデント・クラブ(IDC)より、はるかに歴史があり、レポート第1号の配信は、2000年の3月30日ですから、もう12年と3か月の歴史を刻んできました。
 配信したレポートも560本を超え、きのうに、日本海のメタン・ハイドレート調査航海をめぐる内部の報告であるレポートの1本目を配信しました。
 これが第562号でした。
 来週に配信する第563号から565号までの3本を今、執筆中です。

 この忙中ですから、配信が滞ることもあって、会員にはご心配もかけています。
 しかし必ず、月4回程度の配信は回復してきました。
 ぼくは、このレポート配信は決して、どんなに忙しくても、体がきつくても、やめることはありません。
 有料レポートを身銭を切って支えてくださるかたは、12年前から、ぼくを直接、支えてきてくださった方々だからです。

 そして、この東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)もちょうど、更新時期に入っています。まもなく更新受け付けが終了します。
 こちらは会員数に制限はありません。
 そして「TCR懇話会」として、会員と直接お会いして、質問を受ける会も開いています。


▼日本海のメタン・ハイドレート調査航海をきっかけに、「寄付をしたい」という申し出を、びっくりするぐらい沢山いただいています。
 どうすればいいのか、いま独研の内部で議論しています。

 しかし、いちばん直接的な支えは、やっぱり東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)とインディペンデント・クラブ(IDC)です。
 そして、いったん会員になられたかたは、できればぼくの命がある限りは、ずっと会員でいていただきたいな、というのが、ぼくのほんとうの願いです。


*写真は、冒頭の一枚は、雪上集会です。まんなかの水色のウエア(上衣)が、ぼくです。うしろに美しく輝くのは浅間山です。
 すべての会員の人生が、輝きますように。

 そして、この下は、京都のライブハウスでの2枚です。
 ぼくと弾き語りのデュオを組んでくれたヤマヒロさん(関西テレビの人気アナ、山本浩之さん)と弾き語りをし、そして、そのあとトークショーでした。





希望への渇望

2012年06月14日 | Weblog



▼この地味ブログを訪ねてくれる、みなさん、おはようございます。
 いま6月14日木曜の朝、4時半過ぎです。
 きのうの水曜、たいせつなテレビ報道(報道番組への参加)をおこないました。

 さらりと、おさらいしますと…
 わたしたちの祖国が今、建国から2千数百年を経て初めて、完全な自前資源を抱擁しています。
 それが「燃える氷」と呼ばれるメタン・ハイドレートであることを、知るようになったかたも、もう、かなりいらっしゃるでしょう。
 日本海側にも太平洋側にも賦存(ふぞん)します。
 特に日本海には、国際社会(国際学会)が「実用化に近い」とみている結晶状、すなわち純度のとても高い白い塊となって大量に賦存(ふぞん)しています。
 これを実用化すれば、太平洋側にも、たいへん良いインセンティヴ(刺激)になります。
 太平洋側の多くは、メタン・ハイドレートが海底からさらに深くに、砂と分子レベルで混じり合っているから、調査も実用化も、コストと時間が日本海側よりはるかに掛かるのです。
 だから太平洋側のメタン・ハイドレートを実用化するには、日本海側からのインセンティヴが大切です。

 ところが、自民党、民主党を問わず日本政府は、経産官僚と石油工学の学者たち(つまりメタン・ハイドレートの専門家ではなく、旧来型資源が専門である学者のかたがた)が中心になって進めてきた太平洋側ばかりに、わたしたちの税を投じ、日本海の調査を不当に軽んじてきました。
 独研(独立総合研究所)の青山千春博士が研究調査船に乗れなくなるという信じがたい事態まで起きました。
 青山千春博士は、海中のメタン・ハイドレートをきわめて安価に探索できる技術を持ち、日本と、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国、ロシアの特許を取っていますから、国際社会にとっては、ぼくが感じるよりもっと信じがたい、呆れた事態です。

 困った、困ったではなく、みずから切り拓くのが希望ですから、独研はこの6月から、日本海での新しい試みふたつを開始しました。
 ひとつは、自治体(まずは兵庫県)との連携による調査航海です。
 もうひとつは、独研が独自でチャーターした海洋調査船(日本海洋の第7開洋丸)による調査航海です。
 それについて国民に伝える最初のテレビ報道をきのう、おこないました。


▼去年の4月にぼくが福島第1原発に作業員以外では初めて入ったときと同じく、最初の放送は、関西テレビの報道番組「スーパー・ニュース・アンカー」の生放送になりました。

 この生放送では、関テレの信頼する若手ディレクターから「青山さんのコーナーでは、メタン・ハイドレートの調査航海の話は半分にして、半分は消費税政局をやって欲しい」という提案を受けて、愕然としたことも、ありのままに話しました。
 そして、その提案は拒絶して、メタン・ハイドレートの調査航海のためにフルに時間を使うという決心も、そのまま語りました。
 ほんものの希望を語る、みんなが従来の立場を超えて連携できる希望を語る、滅多にない機会だったからです。

 この若手ディレクターには、放送の前に「あなたの提案もありのままに話す」と直接、伝えました。
 このディレクターは記者出身で、海外特派員も経験しています。同じく記者出身であるぼくとしては、有望な彼に、これまでのテレビの枠から良きステップをさらに踏み出して、日本国民に根づいてしまっている強烈なメディア不信を、フェアに克服することに役立つ人材になってほしいのです。
 だから遠慮しませんでした。

 と同時に、ぼくが生放送で自由に語るコーナー(スーパー・ニュース・アンカーの「青山のニュースDEズバリ」を、きのうで298回も放送してくれた関西テレビといえども、特別な遠慮は一切しません。


▼放送の直後から、びっくりするぐらい沢山のかたから、この個人ブログへの書き込みや、Eメールをいただきました。
 そのすべてに共通しているのが、「希望への渇望」です。

 みんながどれほど、ほんものの希望に飢えているか、それが胸に迫って、ぼくは伊丹空港へ向かうタクシーの車内ですでに、ひそかに涙しました。
 常に同行している独研の若手秘書Yも、気づかなかったようです。

 いつものように嫌がらせ、中傷も来るだろうと思いますが、今のところはそれもなく、みなさんの清い祈りと願いだけが真っ直ぐ伝わってきています。


▼次の放送機会は、今週の土曜日、6月16日の「たかじんnoマネー」(テレビ大阪の制作/放送はテレビ東京系列としてかなりの道府県でネット)の生放送です。
 正直に申して、今から気が重いのです。

 番組の趣向として、「シェール・ガスなどと競わせる」ということになっています。ぼくが知る前からの決定事項で、番組のホームページなどですでに告知されています。
 シェール・ガスは、特にアメリカが国を挙げて売り出している新エネルギーです。
 新エネルギーということでは、メタン・ハイドレートと同じですが、日本では今のところ採れず、これまで通り、アメリカをはじめ外国から一方的に買う、買わされるという点では、旧来の天然ガスや石油とまったく同じです。

 それをなぜ、同じ土俵に上げるのでしょうか。
 なぜ、日本の自前資源を真っ直ぐ、真正面から取りあげられないのかと思います。「え? エネルギーの比較をして番組を盛り上げるだけです」
 番組のスタッフはきっとこう考えているでしょう。
 そういう発想しかないから、みんなが、こころあるひとほど、テレビ離れを起こしていくのです。
 趣向を凝らしてやるのも、いい。
 しかし、それは一度、真っ直ぐに日本の自前資源を、じっくり時間をフルに使って放送してからやるのがホントじゃないかと考えます。

 だからこそ、ぼくはいつテレビ参加(出演)をやめるとも限らないのです。
 ほんとうは、個人の好き嫌いで言っているのではありません。

 今回は、みっつの理由で、土曜の番組に参加します。
 ひとつ、とにかく日本が隠れた資源大国であることを、国民に知ってもらう機会は、ぼくの義務として活かさねばなりません。
 ふたつ、調査船に一緒に乗り込んで、立場と任務と仕事内容は違っても、不眠不休の苦労を共にした、テレビ大阪の撮影クルーの努力を無駄にしないために。
 みっつ、癌と闘っているたかじんさんへの、ささやかな友情として。


*写真は、冒頭の写真が、兵庫県の漁業調査船「たじま」の「調査区画」(調査の集中制御室)にて。
 ぼくの顔は、疲労と睡眠欠如で、凄まじくむくんでいます。
 きのうの「スーパー・ニュース・アンカー」の生放送中にも、おのれの映像を見ながら、実はそれをつくづく実感していました。
 まぁ危険信号なのでしょうね。
 そのうち、すこしはまともな顔になるでしょう。

 下の写真は、独研がチャーターした第7開洋丸(日本海洋)のデッキでのライフジャケット訓練です。
 甲板に、いい緊張感が満ちています。




急告  日本海の風、そして光

2012年06月12日 | Weblog



▼いま、6月12日の火曜日、午前3時38分。今夜も仕事の山が崩れてくるのを懸命に押し戻しつつ、夜が明けそうです。

 とりあえず、お知らせします。
 日本海の抱擁する、日本の初めての完全なる自前資源メタン・ハイドレートを実地調査した、ふたつの航海には、いくつかのテレビ・クルーも乗ってもらいました。
 ほんとうのこと、ほんものの希望を広く国民に知ってもらうのが、今回の新しい試みの目的の、大切なひとつだったからです。

 最初の航海、すなわち自治体と初めて連携し、兵庫県の漁業調査船「たじま」に乗り組んだ航海は、船が小さい(199トン)ために、乗ったカメラは一部でした。
 その次の航海、独研(独立総合研究所)が、これも初めて独自・単独でチャーターした民間の海洋調査船「第7開洋丸」(日本海洋)は、すこし大きい(499トン)ので、今回、参加した全カメラ(関西テレビ、テレビ大阪、テレビ朝日、チャンネル桜、日経映像、そして独研のネットテレビ「青山繁晴.TV」)が乗りました。


▼まず今週の水曜日、6月13日に、関西テレビの報道番組「スーパー・ニュース・アンカー」の生放送でオン・エアになる見通しです。
 航海中のすべての映像に、ぼくは疲れの上にも疲れ切った顔で映っているようですが、今は航海中よりずっと体調が悪いので、生放送でそれに負けずにしっかり話すことだけが、この「アンカー」では課題です。

 その次は、6月16日土曜日に、テレビ大阪(テレビ東京系列として、いくつかの道府県でネット)の「たかじんNOマネー・ゴールド」の、これも生放送で放送されます。

 テレビ朝日は、「TVタックル」の3時間スペシャルで放送される予定ですが、ディレクターによると「政局に動きがあれば延期も…」ということだそうです。

 チャンネル桜は、どのように放送されるか、すくなくともぼくは聞いていなかったのですが、きのうの6月11日付でユー・チューブに2本、アップされているそうです。これは視聴者からの情報です。チャンネル桜から独研には何も連絡がないので、ぼくはまだ視ていません。
 これはあくまで速報版なのか、このあとにも別の放送があるのか、それは独研では分かりません。

 日経映像は、「ガイアの夜明け」の撮影です。
 これは1年ぐらい、「トイレとお風呂以外はすべて撮り続けます」(ディレクターのNさん)ということですから、番組としてオン・エアされるのは、そのあとです。

 「青山繁晴.TV」はいずれ、できるだけ長編にしてアップします。


▼テレビ番組では、大幅にカットされて編集されます。
 編集権はテレビ局にあり、ぼくや独研は一切、干渉しませんから、どのように国民に伝えられるのかは、まったく分かりません。

 たとえばテレビ大阪(テレビ東京系列)では、「次世代エネルギー総選挙」と銘打って放送されるそうで、海外の新資源であるシェール・ガスなどと比較し、競争させる趣向だそうです。
 こんな地道にやっている現場の調査について、また評論家やコメンテーターの方々と怒鳴り合いをしなければならないのかと、ぼくは実は、やる前から、正直に申して、げんなりしています。

 ふつうの国民にどうやって真実をお伝えするか、苦しみ抜いた末に新しい試みを始めて、テレビカメラにも乗船してもらったのですから、できるだけ、真っ直ぐにやってもらいたいのが本音です。
 テレビ大阪のスタッフたちの良識に、ささやかに期待するだけです。

 TVタックルは、ほんとうに放送されるのかどうか分からないなと、上記のディレクターの言葉から感じました。
 無事に放送されても、どんな風に扱われるかは分かりません。
 タックルのスタッフは、いつも申してきたように勉強熱心ですから、その勉強に基づいてやってくれることを、これも期待するだけです。

 まぁ、もう今さら、何があっても驚きはしません。
 これだけネットが浸透した時代にあっても、多くの善男善女はまだ、テレビをご覧になりますから、広く伝えようとするのなら、怒りも悲しみも最終的には押し殺さねばなりません。
 ぼくはいつも怒っているようにテレビでは放送されているそうですね。ほんとうは、いつも哀しみが先に立ちます。
 ただ、タレントじゃないので、どのようなイメージになっても問題ありません。
 テレビは、ほんとうは出たくない。さっさと、やめたい。伝えるべきを伝えるために、ごくわずかな番組に出ているだけですから、ほんとうのことが真ん中から伝わる、それだけを祈ります。

 ちなみに、日経映像のNディレクターの上記の言葉に、ぼくは「いや、お風呂もどうぞ撮ってください」と答えました。
 冗談でも皮肉でも何でもなく、まるまる本気です。
 トイレはもちろん、やり過ぎですが、船内の小さな風呂に工夫を凝らして入るところは、ぼくだけではなく海洋研究者や船乗りたちの労苦の実感が伝わると思ったのです。
 それに、ぼくらには一切、日本国民に対して隠し事がないので、どうぞ何でも、という気持ちを込めました。

 Nディレクターは、祖国への志のあるひとで、その真意をちゃんと分かってくれました。
 うれしいですね。

 写真は、「たじま」の上部甲板上の、ぼくです。
 撮ってくれたのは、ぼくを撮り続けているプロ・カメラマンのYさんです。
 美しく翻るのは、兵庫県の県旗です。
 そして、カメラが捉えたのは、ぼくよりも、日本海の風、そして、たおやかな光です。
 その風と光に、どんな希望があるか、さぁ、一緒に考えませんか。


不可解と、希望と

2012年06月11日 | Weblog


▼この個人HPに、勝手に、あるツィッターへのリンクが張られている、まるで青山繁晴のツィッターに飛ぶような設定になっているという通報メールがありました。
 みてみると、確かに、まったく知らない人物のツィッターに飛べるようになっていました。
 ぼくはツィッターを利用していません。
 また、この個人HPの管理画面には、ぼく以外には入ることができないはずです。

 いったい誰が、どうやって、このようなリンクを張ったのか分かりません。

 ぼくに対するアンフェアな妨害、中傷誹謗などなどは、山のようにあり、そのなかには、あまりに不可解と言わざるを得ないことも少なくありません。
 しかし、このケースは初めてです。
 したがって、まもなくこの個人ブログは移転します。


▼日本海のメタン・ハイドレートをめぐって、史上初めて自治体(今回は兵庫県)と連携し、これも初めて日本海の兵庫県域のメタンハイドレートを調査する航海は、先週の水曜朝にいったん終わりました。
 そしてその水曜に、大阪に強行軍で入って、関西テレビの良心派の報道番組「スーパー・ニュース・アンカー」の生放送に参加(出演)し、その夜に新潟県の直江津港にたどり着き、今度は、これも史上初めて、独研(独立総合研究所)が独自でチャーターした民間の海洋調査船(今回は「日本海洋」の船)に乗船し、新潟県の海で調査しました。

 いずれの調査も、目を見張るような成果がありました。
 兵庫県との連携調査については、今回、発見した有望海域を詳細に調査するために、独研の自然科学部長である青山千春博士が、昨日の日曜から再び、兵庫県の調査船「たじま」に乗船しています。

 もっと詳しく書きたいですが、極度の多忙と、体調不良のために、今はこれ以上、書けません。
 また、あらためて。


日本の希望の現場 (修正しました)

2012年06月06日 | Weblog





▼みなさん、ぼくは今、日本海の洋上にいます。
 6月6日水曜の午前3時27分、海も空もまだ真っ暗です。

 ここは兵庫県の保有する漁業調査船「たじま」(199トン)船内の「調査区画」、すなわち調査を制御する一室です。
 歴史に残っていく歩みを今、刻んでいると考えます。

 われらの日本海が抱擁している、結晶状(かたまり)で良質な新資源メタン・ハイドレートを、日本が建国以来初めての完全な自前資源として実用化し、祖国のほんとうの独立につなげるよう、長いあいだ、既得権益の圧力などと戦ってきました。
 それを変わらず継続しつつ、同時に、より柔軟な戦いを進めることを決め、ふたつの新しい取り組みを、この6月から開始しています。

 そのうちのひとつが、自治体との連携です。
 おたがいの志を交わし合うような話しあいと準備を経て、兵庫県との連携が決まりました。
 そして兵庫県のまだ新しい、調査装備の充実した、きれいな漁業調査船「たじま」に、ぼくと青山千春博士が乗船して、おととい6月4日月曜に、日本海の香住(かすみ)という港から調査航海に出航しました。

 独研(独立総合研究所)の自然科学部長である青山千春博士が、メタンハイドレートのきわめて安価な探索について、日本の特許と、アメリカ、オーストラリア、中国、韓国、ロシアの特許を持っていることは、もうご存じのかたもいるでしょう。(ちなみに、特許料は1円も受け取っていません)


▼ぼくは神戸生まれで、大学に進学した18歳まで、同じ兵庫県の加西市にいました。加西市から、姫路市の淳心学院中・高等学校に通っていました。兵庫県がふるさとです。
 しかし、そのことと、今回、兵庫県と最初の連携を組んだことは関係がありません。
 兵庫県は、日本海側と太平洋側(正確には瀬戸内海)の両面に海を持つ県です。
 独研は、国際学会が「実用化にいちばん近い」と考えている日本海の結晶状のメタン・ハイドレートを実用化して、それをインセンティヴ(良い刺激)として、わたしたちの海である太平洋側の実用化も切り拓きたいと考えています。
 太平洋側のメタン・ハイドレートは、日本海と違って、その多くは海底深くに、砂と分子レベルで結合していて(つまり結晶、かたまりでは存在していなくて)、実用化に時間がかかると思われるからこそ、日本海を良き突破口にしたいのです。

 日本海側も太平洋側も等しく、われら日本国民の海です。


▼台風が近づくなか、航海は奇跡的に、無事に実行できました。
 今回の成果、すなわち有望海域の発見を踏まえて、すぐ再調査、さらに詳細な調査も行います。
 たじまの尾為雄キャプテン(船長)以下、乗組員のかたがた、同乗の兵庫県庁の研究員、調査員のみなさんと、国際社会では良く知られた専門家である青山千春博士の連携は、気持ちがいいほど見事でした。
 だからこそ、再調査も船内で爽やかに、決まりました。

 国民に情報を提供するために、カメラも同乗しています。
 インターネットTVの「青山繁晴.TV」のカメラマンと、「ガイアの夜明け」のカメラマンです。後者は、長期取材の一環として撮影が始まりました。


▼たじまは、きょう早朝6時ごろに、香住に帰港します。
 ぼくはそこから大阪に向かい、関西テレビの良心派の報道番組「スーパー・ニュース・アンカー」の生放送に参加(出演)したあと、そのまま休まず、日本海の別の遠い港に向かいます。

 これが、新しい柔軟な取り組みの、ふたつめです。
 その別の港から、独研が初めて独自にチャーターした調査船に乗り組み、独研だけの調査航海を行います。
 青山千春博士は、香住から、その遠い港に直行します。

 この、もうひとつの航海には、日本国の全国会議員のなかで、もっとも良心的だと確信する代議士が同乗する予定です。
 また、いわば生き証人として、ふつうの国民のかたも募って、何人か乗船していただきます。
 おかしな妨害を避けるために、まだ詳細は明らかにできません。
 独研が負担する費用は、そりゃ、たいへんです。

 独研がいつまで、こんな高負担に耐えられるのか、ぼくがいつまでこのような無理が続けられるのか、それは分かりません。
 天は、すべてをご存知です。
 ただ、独研の掲げる松明(たいまつ)だけは、灯しつづけます。


▼おとといの月曜は、早朝に空路、大阪に入り、大阪から単線の列車も使って、香住に入りました。
 ぼくが乗船すると事前に聞いていた地元のひともいらっしゃったようで、出港の時の見送りが嬉しかったです。
 またすべての乗組員との握手は、熱かったです。

 調査船「たじま」は、尾船長の創意工夫が満ちている、素晴らしい船です。
 その現場のリクエストに応えて新しく船を建造した、井戸敏三知事をはじめとする兵庫県の「海を新しい視点で活かす」ということに対する高い志も、この航海を通じて、あらためてしっかりと知ることができました。
 日本の自治体の最前線には、生き生きとした挑戦があります。


*写真は、その後、たじまが陸に近づき、そして月光と旭日が共存した時間帯です。
 2012年6月6日水曜日、午前4時台です。ほぼ同時刻なのに、月の照らす右舷側と、朝陽が昇ろうとする左舷側の空気の色あいの違いがこんなにくっきりと表れています。

 さぁ、下船です。
 そして今夜にまた、乗船です。