Our World Time

やっと書き込みの再開です

2005年11月28日 | Weblog




▼みなさん、すっかりご無沙汰してしまいました。
 10月15日に書き込んでから、ここへ書き込む時間が、どうにも見つかりませんでした。

 いまは11月28日、月曜日の夜明けまえ、午前4時45分です。
 福井県の美浜町のビジネスルホテルにいます。
 原子力発電所のあるこの美浜は、意外にあたたかですが、山は美しく紅葉しています。

 きのうの27日、日曜日に、ここ福井県で「美浜原発がテロリストの迫撃弾で攻撃された」という想定のもと、住民のかたがたを安全に避難させる大きな訓練がひらかれました。

 内閣、福井県、警察・消防・海保・自衛隊などなど140もの、国と自治体の機関が参加し、実に9時間にもわたって行われました。

 これは去年2004年の9月に施行された「国民保護法」による、史上初の訓練です。
 第1回ですから、この訓練の中身に、たくさんの課題はあります。
 参加している政府高官や、自治体の幹部のなかに、ぼくに直接、「こんな訓練ではまだまだ駄目ですねっ」と驚くほど強い口調で訴えた知友も少なくなかったのです。

 それでも、訓練を実行したことの意義は大きいと考えています。
 今までは「あるのに、ないことにしてあったリスク」を初めて正直に、「ある」と認め、「リスクが少なくなるようにしよう」とほんとうの努力を国民の生命のために始める訓練だからです。


▼内閣は、この訓練の「評価」を民間にも委ねる決断をしました。
 訓練の進め方や結果をどう評価するか、それを研究プロジェクトとして、ひろく公募がありました。
 あくまでも政府と自治体が行う、つまり『官製』の訓練について、民間の目による評価を求めるのは画期的です。

 その公募に、われらが独研、『株式会社 独立総合研究所』が当選し、ぼくは社長として独研の研究員たち10人と総勢11人で、この福井に入り、訓練をつぶさに検証しました。

 9時間は、正直、かなりきつかったですね。
 しかし研究員たちの事前の準備はもっともっと、きつかったのです。
 若い彼らはそれによく耐え、きのうの訓練当日も、みずからの頭で考えつつ実にきびきびと動いてくれました。
 ぼくは、それが、うれしかった。


▼やがて夜が明けると、関西テレビの『2時ワクッ』出演のために、大阪へ向かいます。
 実はこの個人HPのために、書きかけの文章はいくつかあるのです。
 まだ未完成だったので、アップしていません。

 まもなく、そうした書き込みも最後まで書き終えて、アップしていきます。
 アップがないあいだもアクセスしてくださった、多くのかたに感謝しています。


▼写真は、関西電力・美浜原発の沖合をゆく海上保安庁の武装巡視艇です。
 なかには、海保の特殊部隊に守られて、避難住民のかたがたが乗っています。

 携帯電話のズーム機能を使って撮影したので、ピントはぼけています。
 それは、ゆるしてください。