Our World Time

調整その後

2010年06月21日 | Weblog

▼「政治評論家やジャーナリストにも官房機密費を渡した」と発言された野中広務・元官房長官に、関西テレビの報道番組「アンカー」(水曜)の「青山のニュースDEズバリ」のコーナーに生出演してくださいと交渉し、ご本人から「逃げも隠れもしていない」と、出演の確約があったことは、もう番組で申しました。

 野中さんは水曜が出張になることも多いようで、野中事務所と関テレで日程の調整を続けていましたが、参院選が終わったあと7月中に実現する見通しとなりました。

 野中さんから関テレ側に「参院選の前後は発言を控えたい」という趣旨の意思表示があったとのことですが、これは適切なことだと考えます。
 7月の最終週になるかもしれませんが、まだ調整が終わっているわけではないので、何日とはまだ言えません。

 もちろん、完全な生放送です。編集や、やり直しは一切ききません。やりませぬ。
 橋下徹・大阪府知事に出ていただいたときと、まったく同じです。


▼菅内閣は、官房機密費をどう使ったかの情報公開について「一定の公開はするかもしれない」という姿勢を示唆しています。

 これもすでに番組で申しましたが、政治評論家やジャーナリスト、あるいはマスメディアの幹部や記者らに渡された官房機密費は、アンフェアな世論対策のための、実質的な賄賂であり、ひとり残らず、その名前と金額と時期が公開されるべきだと、ぼくは考えます。
 公開しない理由は全くなく、公開を免れるべき政治評論家やジャーナリスト、メディア幹部、記者、その他すべての発信者はいません。

 たとえば、拉致被害者の現状などの情報が北朝鮮の人間から、もたらされた場合、その代価に官房機密費を使い、またどの北朝鮮の人物に使ったかを明らかにしない場合も、あり得るでしょう。
 しかし、時の政権が、どの内閣であれ、自分たちに都合の良い言説を作り上げる、でっち上げるために、国民の税が原資である官房機密費を使うことは、まったく許されません。
 また、そのカネをもらって、国民や視聴者、読者を騙したまま、発信していた政治評論家やジャーナリスト、メディア幹部、記者は、まさしく万死に値します。

 ほんとうは、明かされるまえにみずから悔い改め、国民に謝罪し、一切の発信から身を引くべきです。
 そして、誰から、どのように、いつカネを渡されたかも、みずから明かす義務があるでしょう。
 それを最後の発信とすべきです。



金曜から今日まで、お待たせしました

2010年06月14日 | Weblog


▼わたしたちのささやかな発信、インターネット・テレビの「青山繁晴.TV」(アオヤマシゲハル・ドット・ティーヴイー)は、きょう月曜に更新します。
 夕方までには、更新できる見通しです。

 これまでは金曜に更新していたのですが、今回から、月曜更新に変わります。
 先週の金曜に更新を待たれていたかたには、ご心配をかけ、お待たせしてしまいました。ごめんなさい。


▼このネット・テレビには、ここ個人ブログへのコメントや、あるいはEメールで沢山の要望をいただいています。
 なるべくお応えできるように、独研(独立総合研究所)の社員や、連携している制作会社と一緒に努力しています。

 ご要望のうち、「もっと語りを長くアップして欲しい」ということについては、すでに対応を始めています。
 今回も、更新したふたつのコーナー、「話題の時事を斬る」と「ゲストトーク」について、前者は従来のアップ分の3話分、後者は2話分をアップしています。

 また、「画面が見づらい」、「(ネット環境によっては)なんども止まってしまう」という声についても、わたしたちなりに懸命に対応しています。


▼特に週末は、「画面が真っ白になって見られない」ということも、たいへんに遺憾ながら起きたことがあります。
 これは、わたしたちの予想を遙かに超えて大量のアクセスがあり、サーバーがダウンしてしまったのです。
 正直、資金はとても乏しいのですが、サーバーの増強をしました。


▼ご要望や声は、実に多種多様、さまざまで、なかにはまったく正反対の相反するご要望が届いて、正直、板挟みの心境になることもあります。
 また、視聴されるかたのネット環境も、さまざまです。

 それでも、なんとかバランスをとって、祖国と世界のために、かすかに、ほんとうに微かに役立つ発信となるよう、続けたいと願っています。
 まるきり赤字ですから、どこまでやれるか。とりあえずは、ぼくが倒れるまでは、やり切ります。


▼内容については、ぼくの語りはときどき、舌足らずになります。

 視聴されているかたがたは、安全保障にとても詳しい人から、詳しくはない、というよりは『これまで安全保障にも外交にも政治にも関心がなかったけれど、あなたの言うことを見聞きするにつれ、初めて考えてみようと思い始めましたよ』という素晴らしい、マジでうれしいEメールをくださるひとびとや、それから、なかには小学生までいます(ひとりやふたりじゃありません)から、ぼくは、常に話を噛み砕こうとしています。

 話を噛み砕くと、詳細な話になるのではないのです。
 専門用語などを避けて、柔らかい表現にしようとしますから、か~な~り、話が丸くなります。
 そのために、詳しい人にとっては不満が出るような話になったりもすると思いますが、どうぞ、そこは赦してください。

 あと、まんま徹夜明けで収録しているときも、多い、というよりは、ほとんどの収録がそうです。
 収録の時間を確保するのに、四苦八苦の連続です。
 だから、疲れた、ひどい顔をしていることが多くて、見苦しいことも、みなさんに申し訳なく思っています。





 …雨の月曜日に、新刊「ぼくらの祖国」の原稿を書きながら、取り急ぎ。

 ああ、ぼくはもっとゆっくり、書きたいなぁ。わたしゃ、原点はどこまで行っても、ひとりの物書きですから。


日本の六月を生きる

2010年06月05日 | Weblog


▼睡眠時間が短いと言うより、ほとんどベッドというものに横になることのなかった、この週も、やっと土曜日になりました。
 共同通信を辞めてからの、この12年半ほど、週末といっても休んだことは実に1日もないのだけど、世間が休みという、それだけで、気分はすごく和らいで、仕事のストレスも少なく感じるのです。
 世界を明るく感じます。


▼きょう6月5日土曜、ぼくはまず出張先にいました。
 早朝に、その出張先から飛行機に乗り、羽田に着くと、独研(独立総合研究所)の社有車をぼくが運転し、久しぶりにジムへ直行。
 ぼくはドライビングが、こころから好きなので、疲れていてもこの短い運転だけで、ずいぶん愉しかった。
 そして、ジム地階の治療院で鍼(ハリ)治療を受けました。

 信頼する若い鍼師は、ぼくの顔と全身をみて、深いため息をつく感じでしたが、力を尽くしてくれました。
 そのあと、ちょっと気力、体力とも無理かな、何より時間がないなぁ…と思いつつ、ジムでどうにか、ほんらいのメニューをこなして、バーベルやダンベルを挙げ、自宅へ。
 自宅にはもう、テレビ朝日からの車が待っていました。


▼テレビ朝日系列の「TVタックル」で、鳩山さんと小沢さんの辞任、菅新首相の誕生を受けて緊急版を撮ることになったそうで、誰が一緒に出るのかも知らないまま、スタジオへ。

 ふだんのTVタックルよりも人数を絞って、総務大臣の原口さんや、自民党の石原伸晃さんらが一緒でした。
 人数が少なめでも、ぼくの発言は多くは放送されないと思いますが、この原口さんはよく出てきたと思います。鳩山内閣の主要な一員として、一人で受けて立たねばならないし、なぜ代表選に出なかったかを語らねばならないし。

 きょうの収録はなぜか、ぼくには短く感じました。2時間が、あっという間でした。
 2時間、収録して、放送されるのはそのうち40分ほどです。
 しかし、いつも言っているように、編集権はテレビ局にあります。編集ぶりが不満なら、テレビタレントじゃないのだから出なければいいので、出ることを引き受けた以上は、まな板の鯉です。

 TVタックルに参加するのは、ちょっと辛いところもあるのだけど、この長寿番組はびっくりするほど視ている人が多くて、「この頃はなぜ、あまり出ないのですか。がっかりしています」と、ほんとうによく言われる。
 みなさん、いわば善意でありのままの気持ちを言っているのだから、ぼくとしては、申し訳ない気持ちになります。

 こないだ、ある元閣僚の旧知のベテラン女性秘書さんから、「あなた、タックルにも出ないじゃないの。いったい、どうしたの」と、か~な~り~、きつい口調で言われて、そのときはさすがに内心で『ぼくはタレントじゃなし、評論家でもなし、安全保障や資源探索の実務だけを遂行しているシンクタンクの社長であって、また、物書きなんだから、テレビ番組に顔を出さなくたって、一体どうしたの、なんて言われる筋合いは、まったく、ないんだわい』と大いにむくれましたが、その女性秘書さんも他意はなくて、「出なくて残念」という意味だろうから、何も言いませんでした。

 それに、水曜にレギュラーで参加している関西テレビの報道番組「アンカー」は、近畿エリアだけの放送というだけじゃなく、夕方4時55分から6時までの放送だから、ふつうの働く人たちはなかなか視られない時間帯です。
 そういう意味からも、TVタックルの志あるディレクターたちから声がかかれば、出るようにしています。

 きょうの収録分は、6月7日月曜の夜9時から放送されます。


▼あと、インターネットTVの「青山繁晴.TV」(アオヤマシゲハル・ドット・ティーヴィー)は予想を超えるかたがたが視てくれているおかげで、なんとか続けられそうです。
 みなさん、こころからありがとうございます。

 実は、アクセスが多すぎて、サーバーがダウンしたりも、しています。
 なにせ乏しい資金でやっていますから、サーバーの増設も右から左へ、というわけにはいきませんが、制作会社と連携して、努力を尽くしています。

「もっと視やすくしてほしい」、「1回のアップ分を長くしてほしい」といった要望をたくさんいただいていますから、制作会社のスタッフ陣にも詳細に伝え、6月7日月曜アップ予定の最新更新では、40分を一気にアップしたり、改善を試みています。

 試行錯誤ですから、いっぱい不満もあると思いますが、われらの祖国を蘇らせる志だけは受け止めてください。
 そして、できれば、今後もつきあってください。


▼それから、「王道の日本、覇道の中国、火道の米国」(PHP出版)は増刷が決まりました。
 これで第4刷です。

 発売は昨年の夏ですから、版元のPHPの、やる気いっぱいの編集者は「このところの出版界としては異例のロングセラーとなりました」と言っています。
 ぼくは、めちゃくちゃに読者のみなさんに感謝しています。

 最新刊の「ぼくらの祖国」(扶桑社)は、まだ苦闘が続いて脱稿していませんが、7月21日の発刊を目指して、6月7日月曜に脱稿させたいと、今夜はこれから徹夜執筆です。

 ただし、独研から配信している会員制レポートの次号(来週前半に配信予定)の執筆を終えてから、新刊の原稿に戻ります。すでに身銭を切ってレポートを購読されているかたがたは、ぼくと独研の、いちばんの仲間です。こんな重大時期に「レポートを早く読みたいな」という期待を裏切るわけにはいきません。


▼この地味ブログにいただいているコメントは、もちろん、すべて読んでいます。
「ほんとうに読んでいてくれるの」というコメントも来ていますが、ぼくがいったん約束したことを、断りなく変えたりしません。

 いずれ、新しいぼくなりのルール、この個人ブログなりの新ルールを決め、それを示したうえで、公開すべきコメントは公開します。
 しばらく待ってください。
 こころが冷え切ってしまうようなコメントも来ますが、やっぱりまだ頑張ろうかなぁ、と考えるコメントは、もっとたくさん来ます。


▼この地味ブログにも、もっと、もちろん書き込みたいのですよ。
 それに、名誉毀損事件(複数)について、捜査と公正な監視が続いていること、新しい捜査も始まることなどについて、書き込むべきことをフェアに書き込む必要もあります。

 しかし、それらはすべて、「ぼくらの祖国」の脱稿とゲラ直しが全部、終わってからであり、また、独研が本社移転したことによる膨大な雑務を含め、シンクタンク社長としての想像を絶する今の過密日程、過密仕事がすこしでも山を越してからです。

 ただ、書き込むべきはいずれ、時間はかかっても必ず、そしてありのままに、書き込みます。







元に戻りました

2010年06月02日 | Weblog

▼いろいろありましたが、今日の「アンカー」はいつもの通りに、放送されます。
 今ぼくは、関テレに入りました。

 みなさん、ご迷惑をかけて、ごめんなさい。

 午後4時ちょうど。



みなさん、なんと急告の急告です

2010年06月02日 | Weblog


▼たった今、関テレのスタッフから至急電話があり、「フジテレビが特番をやらないかもしれない。その場合は、アンカーの放送はいつも通りに戻ります」ということでした。

 そして、困ったぼくが「何時に最終決定するのですか」と聞くと、「直前にならないと、決まりません」ということでした。


▼まことに済みません、みなさん。
 アンカーをごらんになるかたは、両面で備えていただけますか。
 1時間早めての午後3時55分のスタートなのか、いつも通りの午後4時55分なのか、その決定は放送の直前になり、しかも、ぼくがこのブログでみたび、お知らせできるかどうか分かりません。
 ぼくは、これからも生放送の直前まで取材が続きますし、大阪市内から、関西テレビの局へ移動もせねばなりませんから。


▼会員制レポートはお知らせ通り、もう書き上げて、独研の総務部に渡しました。
 午後2時半頃には配信が始まると思います。



みなさん、急告です

2010年06月02日 | Weblog

▼きょう6月2日水曜の関西テレビの報道番組『アンカー』は、いつもより1時間早く、午後3時55分から始まる予定です。

 これは、鳩山首相の辞意表明にともない、いつもの時間帯にはフジテレビが特番をやる見通しで、そうなるとアンカーの5時台の放送がなくなってしまうために、そうならないよう関テレの報道部が頑張ってくれた結果です。
 急な時間変更で、困るかたも多いとは思いますが、ふつうならあっさりと「キー局が特番をやりますから、アンカーはお休み」となるところを、みんなの志でアンカーを放送します。
 どうかご理解ください。


▼それから、ぼくが取材・執筆し、独研(独立総合研究所)から配信している会員制レポートは、独研の本社移転作業のため6月7日から配信を再開する予定でしたが、鳩山首相の辞意表明により、速報レポートを、きょうの午後2時から3時ごろまでには配信します。