▼大阪に「ぼやきくっくり」さんというハンドル・ネームの、素晴らしい主婦のかたがいらっしゃいます。
みなさんも、もうご存知ですよね?
毅然とした愛国者にして、右でも左でもなく、まっすぐフェアな考え方、生き方をなさっている。
この「ぼやきくっくり」さんは毎週毎週、関西テレビの報道番組「スーパーニュース・アンカー」の不肖ぼくのコーナー「青山のニュースDEズバリ」の全文の文字起こしをなさっています。
何の報いも求めない、静かな、ご努力です。
どんなにか時間と、根気が必要でしょうか。
ぼくは文章は、僭越ながら、プロです。一字も忽(ゆるが)せにしないし、句読点をどこに打つか、それだけで徹夜することもあります。
しかし、テレビでの語りは本職ではないことに加えて、ぼくの語りは台本を読むのでは全くなくて、その場その場で口を突いて出ること、頭と胸のうちに湧き出てくる言葉をありのままに伝えているだけなので、言い間違いもあると思います。
だから、全文が文字で残るのは、正直、大きな負担でもあります。
それでもなお、「ぼやきくっくり」さんが、その言い間違いまで含めて全てを起こし、記録してくださる努力に、こころから感謝しています。
なぜなら、たとえばプロのジャーナリストがその著書で、「安倍総理が辞めたとき、青山繁晴はアンカーのコーナーで泣いた。だから中立性を失っている」という趣旨(※正確な引用ではありません。あくまで趣旨)で、真っ赤な嘘を書いていることに対し、ぼくは直接、ご本人に「間違っている」と指摘し、ジャーナリストは「調べて返事する」と約束しながら、その後、ただの一度も、ただのひと言も連絡はなく、それにも関わらずツィッターでは「青山は納得済み」という趣旨(※これも正確な引用ではなく趣旨)で、また嘘をついていることをめぐって、実際のアンカーのコーナーがどうだったか、この第三者の「ぼやきくっくり」さんの記録は、重要な動かぬ証拠になるからです。
この全文(※正確には全語)の記録は、仮に法的な場でも提出してくれることを「ぼやきくっくり」さんから、すでに諒解をいただいています。
「ぼやきくっくり」さんは、「青山さんは、アンカーで拉致被害者のためには何度も泣いたけど、権力者のために泣いたりしたことは一度もない。何というひどい嘘を書くのでしょうか」と憤激されました。
ちなみに、このジャーナリストがその本を書く前に、ぼくに対して、これもただの一度も、何らの取材も確認もありませんでした。
何で、たったそのひとつの作業の手を抜くのかなぁ。
ミニマムの取材・確認さえしていれば、そのあと奇妙な嘘を続けなくても済むのに。
大人の世界、プロの世界といっても、ぼくたちが子供のころにみな、体験した、嘘と真(まこと)の世界と変わりませんね。
このプロのジャーナリストは、ほんらい、権力や既得権益と戦うために仕事をしているはずです。官房機密費をもらっていた記者や政治評論家がいるという深刻極まりない問題からマスメディアの闇に切り込み、戦ったのは、その証左でしょう。
それだからこそ、今後の活躍のためにも、謙虚になるべきところはなってほしいと願います。
▼さて、今朝の本題は、実はこれではないのです。
今週のアンカーのコーナー(10月26日水曜)で述べた内容について、「ぼやきくっくり」さんが以下のように書かれているのを先ほど、拝見しました。
~ここから引用~
今回もすごい内容でしたね(^_^;
先々週言われていた「仲介役の芸能人」は女性だと。やはりデヴィ夫人?
じゃあ政治家っていうのは……?
(1) 元自民党で閣僚経験あり。汚職事件で有罪判決。バックに著名な団体。
一瞬、山崎拓さんかなと思ったけど違いますね。
(2) 民主党の大物政治家で閣僚経験あり。北朝鮮の事情に明るい。
これは中井洽さんで間違いなさそう?
(3) 拉致議連の大物政治家。行動力があり家族会から信頼されている。
「仲介役の芸能人」に訪朝を働きかけられた政治家。誰でしょう。
2週間前も掲示板で読者様と一緒に考えたけどその時は結論出ず。
~引用、ここまで~
ぼくはふだん、放送した内容について、追加説明や補足は、最低限にすべきだと考えます。
しかし、この件は、無関係なひとに万一、迷惑がかかってはいけませんから、最小限度に抑えつつ、この「ぼやきくっくり」さんの問いに答えておきたく思います。
「ぼやきくっくり」さんの無償の努力に応えたいためでもあります。
▽芸能人は、デヴィ夫人ではありません。年齢も、芸能の世界での「業種」も全く違います。
▽「山崎拓さんかなと思ったけど違いますね」とお書きになっているのは、その通りです。ヤマタクさんではありませぬ。
▽「中井洽さんで間違いなさそう」とありますが、違います。
▽「仲介役の芸能人に訪朝を働きかけられた政治家。誰でしょう」…名を明かして、この政治家に迷惑がかかるとは、実はそう思えません。
しかし情報源から「テレビやブログでは言わないでください」と言われ、それに同意しましたから、その約束は守ります。情報源である当局者自身が、「テレビやブログでも話されてOK」と変わらない限りは、永遠に、約束の通りです。
いつか時機を見て、この当局者に「そろそろ一般に話してもいいですか(つまりテレビやブログでもいいですか)」と聞いてみるかも知れませんが、まだ分かりません。
みなさん、きょうもいい一日を。