Our World Time

ネットをめぐる2つのお知らせ、そして、硫黄島の滑走路について

2009年02月27日 | Weblog



▼3月の22日(日曜)に、「国益を考える講演会」という講演会で、3人の講演者のひとりとして講演します。
 特別ゲストとして、前空幕長の田母神さんもいらっしゃいます。
 ボランティアに支えられた、新しいタイプの講演会です。

 とても立派なホームページを、主催者のかたがたが、こさえておられます。
 きのう(2月26日)に、そのホームページに「参加者へのメッセージ」をアップしていただきました。

 よろしければ、ご覧ください。
 http://kokueki.cool-biz.net/
 ここから入って、「青山繁晴」の項目に行ってください。


▼それから、実はかなり前になるのですが、「人物写真家」として著名な蛭田有一さんの取材を受けました。
 その蛭田さんの公式ホームページに、ぼくのポートレイトとロング・インタビューがアップされています。
 ポートレイトは(蛭田さんには悪いけど)恥ずかしいのであまり見ないでほしいですが、インタビューは、もしも良ければ一読されてみてください。
(ポートレイトも、撮影は素晴らしいです。ぼくが、自分の画像をみるのが苦手なだけ)

 たまたま、上記の「国益を考える講演会」のためのメッセージと内容が共通していて、そのメッセージをもっと具体的に、詳細にブレークダウンするような具合いになっています。

 蛭田さんの公式ホームページは、http://www.ne.jp/asahi/hiruta/photo/index.html です。
 そのホームページのコンテンツの最後に「政界華肖像」という項目があり、そのなかに、ぼくがいます。
 ぼくはもちろん政界の人間ではありませんが、なぜか、ここに入れられています。


▼いま、出張で長野県にいます。
 雪があって、うれしい。
 実は、仕事のあいまに夜、ナイタースキーを利用して、たったの1時間半だけど、滑りました。
 アルペン・スキー、モータースポーツ、乗馬、スキューバダイビング、水泳、テニス。
 こういうスポーツを、見るより、する。これが、ほんとうは大好きです。

 久しぶりに滑ってみると、やっぱり、ぼくはスピード狂ですね。
 そしてアルペン・スキーは、やっぱり激しく体力を使うスポーツですね。
 かつて、自分の滑りが一定の水準に、それなりに達したとき、スキー板を通じて地球が押し返してくれるような、ポーンとスキー板が跳ね返って、地球と会話しているような感覚が生まれて、こころが震えるほど嬉しかった。

 まったく練習していない状態では、そこまではいかなかったけど、今夜の貴重な1時間半は、ぼくの大切な何かを、生き返らせました。
 声帯の炎症に端を発した肺炎は、まだ完治はしていないけど、その肺に、夜のスキー場の澄んだ冷気がどっと入って、なぜか、咳も止まっているのです。

 いまはホテルで仕事に戻って、未明の3時16分。
 やがて迎える夜明けの空気も、楽しみです。

 そして、この長野滞在中に、硫黄島の戦いの栗林忠道・帝国陸軍中将のお墓にお参りし、「栗林大将を偲ぶ会」のみなさんとお会いします。
(栗林さんは、戦死のあと、大将に昇進されました。ぼくは考えるところあって、ふだん「中将」と記しています)
 さらに、これらの模様を、3月25日放送の関西テレビの報道番組「アンカー」の「青山のニュースDEズバリ」のコーナーで放送する予定でいます。

 なぜか。
 ついに硫黄島の滑走路を引き剥がして遺骨を取り戻すことを、政府(防衛省と厚労省)が決断したからです。
 このことは、また、あらためて。

 この地味な個人ブログに来てくださるみなさんが、よい朝を迎えることを、ひそかに祈りつつ。



断腸の記   予告編

2009年02月23日 | Weblog



▼中川昭一財務大臣(当時)の問題会見と辞任をめぐって、先週の土曜に関西テレビでまとめて発言してから、「あなたに圧力がかからないか」といった、ご心配のメールなどをいただいています。

 財務省とマスメディア、つまりは日本の表社会でいちばん実権力を持っているかたがたに向かって、「嘘つくな」と公然批判しましたから、圧力や排除は当然、来ます。

 それも、こちらが告発しやすい、誰にも分かりやすい形ではまず来なくて、陰湿な形で来るでしょう。
 世論が気がつく圧力や排除はなく、ぼくだけにそれと分かるものが来るでしょう。
 それは承知のうえです。

 またネットを活用?した中傷なども当然、活発に始まっています。
 それはいつものことです。


▼ただし、ぼくは敗北主義には立っていません。
 独研(独立総合研究所)というシンクタンクの21人の社員の生活と将来に、重い最高責任も負っています。

 ひそかに苦しむことは、おそらく多々あっても、決して、潰されはしない。
 あまりに不当な圧力には、反撃も、相手が返り血を浴びる程度にはできる。それを信じつつ、行動しています。


▼関西テレビというローカル局ではあっても、関テレは人口の多い近畿地方の準キー局ですから、視聴地域の人口は2100万人を超えています。なにより今はネットで内容がどんどん全国と海外在住の日本国民に伝わるから、テレビで発言した以上は、逃げも隠れもできません。

「東京では遠慮する発言を、大阪では言う」というひとも、居るのかも知れませんが、ぼくはただの一度も考えたことがない。
 武士道からして、そんなことは考えられないし、そもそも現実には上述したように「大阪だから言っても大丈夫」などということはあり得ない。
 ぼくはいつでもどこでも同じ発言をしますが、在京局ではカットされることがあり、関テレは生放送でそのまま伝えているという違いがあるだけです。

 カットについては、テレビ局に固有の編集権があります。それはそれで大切なものです。編集権への干渉を許したら、報道の自由が揺らぎます。
 権力による編集権への干渉は決して許されない。
 一方、参加(出演)する個人は、その編集ぶりへの不満が強くて耐えられないのなら、出ない、どうにか耐えられるのなら、出る、それだけのことです。
 特に、ぼくのように芸能プロダクションと一切、関係を持たない参加者(出演者)なら、そうです。
 日本のテレビに出ているひとは、「え?このひとが」というような辛口のひとまで芸能プロに属していることが多いけど、属さないなら、指示も受けない代わりに、守ってもらうこともできません。
 他人の批評はしません。
 属さないことを選んでいるのは、ぼく自身であること、その責任だけを、これからも大切にします。


▼すべてを踏まえて申せば、圧力や排除を知りつつ、ありのままの行動をこれからも続けるだけです。
 しかし、ご心配のメッセージは、こころから、こころの底から、ありがたく思います。

 このごろのテレビ出演をめぐることや、声帯から出血して、そこから感染した肺炎とぼくなりに戦いながら講演をすべて続けている日々について、「断腸の記 その後」をすこしづつ書いているのですが、時間が全くなくて、なかなかアップにまで至りません。

 出版が遅れに遅れている新刊書の完成や、会員制レポートの執筆と配信が、やはり最優先ですから。
 だから、今朝も、これ以上は書けません。
 予告編ということにしましょう。

 心配をいただいたかたがた、もういちど、ありがとう!
 慰められ、勇気づけられます。

 けさの東京は、雨に煙っています。
 こんな日は、原稿を書くのに、ふさわしい。
 きょうは一日こもって、独研の社長としての仕事も電話とメールだけにして、ただひたすら、書きます。