Our World Time

日帰り風(ひがえりふう)のアメリカ、いざ。

2013年05月25日 | Weblog


▼いまは5月25日土曜の夜。羽田空港にいます。
 このあと深夜に、アメリカ合州国へ出発します。(合衆国は、上手すぎる誤訳です)
 太平洋を越えてサンフランシスコの空港に着くと、陸路、南下しサンノゼへ向かいます。

 ところがサンノゼに24時間も居られません。
 サンノゼで、海外に住む日本国民のかたがたのために講演をおこなうと、すぐ取って返して、月曜夜にはもう、東京にいます。
 現地で1泊はする形にはなるけど、実質的には、日帰りのアメリカですね。


▼この講演会は「日本を思う在米日本人の会」の主宰で、アメリカ合州国カリフォルニア州サンノゼで、5月26日の日曜に開かれます。
 講演のタイトルは「ぼくらの祖国 ~海外にあってこそ誇りが分かる」です。
 独研(独立総合研究所)が自主開催している「独立講演会」と同じく4時間半たっぷりと講演します。

 いったん満員になって「受付を締め切った」ということでしたが、今は「キャンセルが出て、若干ならまだ参加の余地がある」ということのようです。
 詳しくは、講演会の公式HP(ここです)を見てください。


▼この講演をなぜ、行うことになったか。
 発端は、独研(独立総合研究所)自然科学部長の青山千春博士の提案です。
「海外の邦人は、社長(※ ぼくです)の発信に関心が強いですね。社長はいつも、直接、眼をみて話すのを大切にしている。海外で講演しませんか」
 この言葉が、最初のきっかけです。

 ぼくの指示で、独研の総務部は日程の調整、つまり、すでにして隙間のない日程に海外へ行って帰ってくる「ちょーじん(超人)日程」(独研社員)を手品のように挟み込む調整をば、開始し、コストの検討、つまりどこまでの赤字ならどうにか耐えられるかの検討も始めました。
 こうしたとき、ぼくと独研は、いわゆる仲介業者に一切、頼みません。
 ぼくのつたない話を聴きたいかたがた、講演を希望されるかたがたと、独研が直接、話します。利益を出す目的で講演するのではないからです。
 仲介業者の仕事の邪魔は、もちろん決してしません。しかし、ぼくと独研は常に、みずから決し、みずから処します。
(したがって、仲介業者が「講師一覧」などと称して、ぼくの名をサイトなどで挙げているのは、ぼくと独研に無断で行われています。ぼくと独研に無関係です)

 話を戻すと、ぼくと独研は、アメリカのサンフランシスコ在住の日本人の主婦のかたがたと話し合うことに決めました。
 毎年12月にサンフランシスコで開かれる国際学会「AGU」(アメリカ地球科学連合)にぼくも青山千春博士も参加していますが、それを機に交流を重ねてきたみなさんです。
 そして、この主婦のみなさんを中心に手弁当で主宰者を務めてくださることが決まりました。
 このかたがたが自ら、「日本を思う在米日本人の会」という主宰者名も決められました。


▼この「日本を思う在米日本人の会」は、75ドルという受講料を設定されましたが、受講者は日本での開催とは違って多くは集めることはできません。
 日本ですと、最大で3000人の受講者になった講演会もありますが、今回は定員が90人です。
 だから、受講料が集まっても、ぼくと、独研からの同行者の往復の飛行機代が賄えるわけはないし、宿泊費すらもなかなか大変でしょう。
(※ぼくの出張は、国内外を問わず同行者が不可欠です。ぼくは多分野の仕事が常にささやかに同時進行していますから、連絡役としても同行者がいなければなりません)

 そこで、ぼくと独研から「交通費と宿泊費は、独研が持ちましょう」と主宰者のみなさんに連絡しました。
 すると「せめて、宿泊費だけでも負担させてください」というお話があり、お気持ちを汲んで、そのようにしました。

 3日前の5月22日水曜に放送された関西テレビの報道番組「水曜アンカー」は、番組終わりの「締めトーク」の時間が20秒ちょっと残ることになりました。
 生放送ですから、この尺(番組内の時間のこと)も、最後のCMのあいだに決まるわけです。
 そのCM時間に、「締めトークは、この講演のアメリカ出張の話をしましょう」となったとき、MCのヤマヒロさんは、おそらく「仲介業者がコーディネートする講演会」をイメージなさったのでしょう。「交通費(その他の実経費)も出さないなんて、コーディネーターがひどすぎる」と大きな声でびっくりなさり、そのままCMが明けて「締めトーク」になりました。
 たったの20秒あまりの時間ですからね、もちろん講演のいきさつなど話す時間は無いし、ぼくもちょっと慌てて「交通費と宿泊費は自腹」と申しましたが、正しくは、上に記したとおり、往復の飛行機代が自腹です。


▼主宰者のみなさんのひとりの主婦のかたからは、こんなメールも届きました。
「最近の青山さんのご活躍をラジオやテレビで拝見しておりますと、いつ休まれているのだろう、と思う程で、こんな状況で、よくアメリカくんだりまでいらっしゃって頂けるなぁ、と、まさに奇跡のように感じております。
 他のスタッフも同様に思っていますし、受講者の皆様もきっと同じだと思います。本当にありがとうございます!」

 ぼくと独研も、講演が実現して、こころから嬉しいです。


▼コストの問題だけじゃなく、いちばん貴重、大切な時間も、移動の時間(飛行機だけではなく国内外の陸路も合わせた時間)の方が、現地にいる時間より長いのですが、「なるべく水曜アンカーも、ニッポン放送ラジオの報道番組ザ・ボイスも休まないで」という声がこのごろ多いので、講演が終わると、即、帰るわけです。
(ただし、そのうち、どうしても水曜アンカーもザ・ボイスも休まねばならない出張もあると思います…)

 ほんらいは「せめて、もう1泊だけはする」ことになっていたのですが、27日火曜に、日本版NSC(国家安全保障会議)創立の有識者会議が入り、またその火曜の早朝に、日本の良心派の当局者と議論する機会もセットされたので、26日月曜の夜のうちに帰京せねばならなくなったのです。


▼さぁ、そろそろ搭乗です。
 さすがに、ここまでの大赤字の講演は、これ一度きりになるかもしれません。
 ヨーロッパでもやってくれ、というメールやブログコメントも頂いていますが、うーむ、たとえばロンドンでもパリでも、アメリカ西海岸よりさらに遠く、交通費もかかりますからね。
 独研が潰れてしまっては何にもなりませんから、正直、簡単ではないです…。

 この講演会は、講演タイトルにあるように、まさしく「ぼくらの祖国」という扶桑社から出している本の、いわば実写バージョンというか、そんな感じですね。
「ぼくらの祖国」は、長いあいだ、すこしづつ読者が増えていて、いまだに衰えません。
 この本は、日本を甦らせるための基礎のなかの基礎、土台のなかの土台になる本でありたいと考えて、その国際学会AGUに参加するために滞在していたサンフランシスコで完成させました。

 すべては繋がっています。
 これからも、ぼくと独研のある限り、さまざまなイベントを考えていきます。
 ヨーロッパにお住まいの日本国民のかたがたも含めて、みなさん、できればチャレンジしていきましょう。

命あるあいだに会いましょう

2013年05月22日 | Weblog


▼みなさんに急ぎ、お知らせしたい、お知らせしなければならないことが沢山あるのに、なかなかブログにアップできないでいました。やっと、この下にアップします。
 ベトナムやインドから帰国したあとの国内日程は、正直、凄絶です。
 内閣参与の飯島さんが訪朝されたりした影響もあります。
 そして、まもなくアメリカに向かいます。

 きょう水曜は、関西テレビの「水曜アンカー」の生放送に参加する大切な日ですが、そのまえに今はまず、大阪府寝屋川市に向かっています。
 北川石松・元環境庁長官の葬儀に参列するためです。

 ぼくが共同通信政治部の若手記者だったとき、北川さんを環境庁(現・環境省)の大臣室に訪ねると、北川さんは孤立無援の気配でした。
 当時のボス政治家、金丸信さんらが築いた利権絡みの環境行政に抵抗する大臣だったからです。
 大臣室にざるそばを取って食べながら「圧力には負けへん」と、そばの一本一本を噛みしめるようにしていた男・石松さんの姿が昨日のようです。
 政界のドンを自認していた金丸さんが恫喝すると、「なに言うてけつかる。誰に向かって言うてんねん。わしは河内の石松やぞ」と面と向かって答えたのは、有名な逸話です。
 94歳での大往生を先日、遂げられました。
 ご長男の北川法夫・大阪府議から「もう最後まで生き抜いて眠るような、幸せな表情でした」ときのう、お聞きしましたが、ぼくはやはり胸のうちで悲しかったです。

(*追記
 葬儀に参列すると、葬儀委員長の高村正彦・自民党副総裁が、この石松さんの言葉をそのまま、挨拶で紹介されて、沈痛な葬儀場がそのときだけ、どっと沸きました)


▼さて、取り急ぎ、お伝えしたいことが3つあります。

▽大阪の伊丹空港の南ターミナル2階搭乗ロビー内にあるミニ書店「スカイブック」(電話06-6856-6698)に、ぼくのサイン本を置いておきました。
 ここの若い定員さんが意欲的で、それに応えたいからです。
 嬉しいことにロングセラーになっている「ぼくらの祖国」(扶桑社)、中学高校の同級生との対談本「青山繁晴、反逆の名医と日本の歯を問う」(ワニプラス)、そして三橋貴明さん、須田慎一郎さんとの鼎談本「アベノミクスが激論で解けた!」(小学館)の3種類です。

▽ぼくのサイン会を先に東京・神田の三省堂で行って、みなさんと握手し、希望のかたとは男女を問わず、かたくハグしました。
 このサイン会が、あとふたつ予定されています。
 うちひとつに、空きがあります。

*今週5月24日金曜に「ブックファーストファースト阪急西宮ガーデンズ店」で18時半から行われるサイン会は、お申し込みが定員の100人に達しています。
 ただ、キャンセルがあれば、入れるかもしれません。
 詳しくは、ここです。

*来週5月29日水曜には「水曜アンカー」の生放送が終わってスタジオを飛び出して、京都に大急ぎで向かいます。
「アバンティブックセンター京都」で19時から開かれるサイン会です。
 これがまだ空きがあります。詳しくは、ここです。
 このサイン会なら、みなさんと確実に直にお会いできて、握手し、ハグもできます。
 待っています。

▽もうひとつは、第18回独立講演会です。
 独立講演会は、わたしたち独研(独立総合研究所)の自主開催の講演会です。
 ふだんの講演会がどうしても、まったく時間が足りなくなることから、「時間無制限」を原則に開始しました。

 時間無制限といっても、お聴きになるかたがたの体調も心配です。参加者は小学校4年生から、90歳代のかたまでいらっしゃいますから。
 だから一応、4時間半をメドにしています。それでも普通の講演会(だいたい1時間半)の3倍です。
 つい最近に、連続6時間半を記録しました。
 ぼくはもちろん、立ちっぱなしです。
 たまぁに、スキー・ジャンプの墜落で左腰の骨(腰椎横突起…い、痛かったぁ)5本をすべて折ったあたりが苦しくなることもありますが、会場のみなさんの熱気に励まされています。

 もう、おとといから申込受付を開始しています。
 すみません、あと5日足らずでもう、締め切りです。
 独研公式HPにある案内から抜粋して、以下に掲げます。

【講演日】
2013年6月23日(日)

【講演時間】
開場:12時05分
開演:13時00分 ~ 17時30分 予定

【講演内容】
「アジアはどうなる」(あくまでメイン・テーマのひとつです。当日は、質問をたくさんお受けします)

【場所】
クオリティホテル神戸 会場名:バルセロナ(16階)
神戸商工会議所会館隣接
〒650-0046 神戸市中央区港島中町6丁目1番地
Tel.078-303-5500
「JR三ノ宮駅」、「阪急三宮駅」、「阪神三宮駅」からのりかえ。
ポートライナーで10分。「市民広場」駅下車。北へ徒歩約5分

詳細は、こちらへ。

【受講料】
一般 5000円 / IDC(インディペンデント・クラブ)会員 4000円

【定員】
300名
※定員を超えた場合、抽選となる場合もあります。

【申込期間】
2013年5月20日(月)正午~ 2013年5月27日(月)正午
※申込期間内のみ、申し込みを受け付けます。

【申込方法】
独研(独立総合研究所)公式HPの申し込みページ(ここ)で、「申込フォーム」ボタンをクリックし、リンク先のページよりお申し込みください。

※「申込フォーム」からのお申し込みに限り受け付けます。


▼さぁさ、お会いしましょう!
 眼をみて、言葉を交わしましょう。

別にお知らせでもないですが…

2013年05月18日 | Weblog


▼青山千春博士が、5月26日・日曜の昼1時半から放送の「たかじんのそこまで言って委員会」に参加しています。
 きのう収録があったそうです。

 ぼくはこの番組に参加しませんが、青山千春博士はこれが2度目ですね。
 青山千春博士のテレビ・ラジオ参加こそ、もっともっと増えればいいと思います。
 ぼくは増えなくていいですが。


▼青山千春博士が語るべきことは、メタンハイドレートだけではなく、女性の生き方です。
 がんばれ、働く女性。がんばれ、専業主婦。がんばれ、そのいずれでもない女性。

 ぼくは古い武家教育の家庭で育ちましたが、男と女を区別して考えたことがありませぬ。

夜明け前にて デリー時間5月13日月曜未明4時8分

2013年05月13日 | Weblog



▼みなさん、いまインドの首都デリーです。
 きょうの月曜日には、インドの元官房長官らと会う予定です。
 このひとたちは現在、野党なのです。
 日本の政治家や外交官が、他国の首都に出向くと、おおくは時の政権の首脳・幹部陣に会いますね。その国の与党の側と会うのが、常です。それは当然です。

 ぼくはひとりの民間人ですから、そうではない人たちとも、議論と情報交換をし、その議論と情報交換によって信頼関係を深めていくことを、ごくささやかなりに、さまざまな国で続けています。いま野党の人たちも、やがては与党に戻る日が来るかもしれません。

 このところベトナム、インドと、いずれも中国と真正面から向き合っているアジアのキー・プレイヤーの国を連続して回っていますが、もちろん偶然ではありません。
 民間人には民間人なりの、民間人にしかできない戦略外交もあります。
 もちろん、ちいさな努力、歴史のなかに埋もれてしまう努力に過ぎません。
 民間人でも、相手国のひとびとが、きちんと会って議論して、たいせつな情報も交換してくれることに、いつも胸の深くで感謝しています。


▼ちょっと、この地味個人ブログにしては硬いことを書きました。
 まずは、独研(独立総合研究所)から会員へ配信している東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)で、インド・レポートも、送ることになります。
 実は、このTCRがいちばん早い、いちばん詳しい、ぼくの発信です。
 TCRの会員は、みずからの身を削って、独研の灯火(ともしび)を掲げ続ける手助けをしてくださっていますから。

 ただ、このレポートの会費を以前にワシントンDCで聞かれて、ありのままに話すと「その情報料は、アメリカの相場の10分の1どころじゃない。100分の1に近いよ。いったいなぜ…」と絶句されました。この人物は、レポートの中身をかなり知っています。
 ロンドンでも、似たようなことを言われました。このときは英国人らしく、情報料についてアメリカ人ほどには具体的に言われなかったけれど…。

 その通り、日本は情報の価値が低い、高く評価されない社会なのです。
 これこそが、日本の弱点に、深刻な弱点に繋がっています。
 TCRの会費そのものは、アメリカ人やイギリス人に何と言われようが、このままでいいのです。
 2000年の3月に第1号レポートを配信して、会員の支えで、もう13年を超えて配信を続けていますが、一度も会費を上げたことはありません。今後も上げません。
 独研のTCRはそれでいいけど、日本社会での情報の価値そのものは、もっともっともっと、上がっていかないと、日本国は、国際社会の強者(つわもの)どもに、なかなか太刀打ちできませぬ。
 その意味からも、情報に対価を払ってくださるTCR会員は、貴重な存在だと思います。


▼インドは、親日国です。
 かつて指導者チャンドラ・ボースが日本と連携して、イギリスからの独立を模索した国です。
 現在の世界の優れた戦略家のひとり、マンモハン・シン首相が日本をまもなく訪れる国でもあります。
 シン首相は、第一次安倍政権下の来日のとき、印象深い国会演説もされました。

 そして訪ねてみると、凄絶な貧困に直面する国でもあります。
 日本とインドの新しい、ほんものの連携が、アジアのためにこそ育ちますように。

 写真は、デリー市内の世界遺産のひとつ「赤い砦」にて。
 ぼくの手が触れているのが、インド産の大理石、その下の赤いのが、これもインド産の砂岩。この赤い色が、「レッド・フォート」の名の由来ですね。
 そして向こうに見えているのは、大英帝国がインドを植民地にしていたとき、インドの城の中に造ってしまった英国そのままの建造物群です。壊したりしないで、そのまま保存されています。


曇り空の港

2013年05月10日 | Weblog


▼いま、ふたたび成田空港です。
 曇り空へ、次々に飛行機が飛び出していきます。


▼あんまりにも、うれしいコメントの書き込みがあったので、紹介します。

~以下、引用~

ぼくらの祖国
2013-05-10 12:05:22
MHさん(※実際は、実名が書いてありました。事前に了解を得ていないので、イニシャルにします。あとはすべて、原文のままです)

ぼくらの祖国を拝読し、昨年の2月15日に大阪のジュンク堂で、青山さんのパワーを握手にてちょうだいした者です。

あれから私なりに自分にできることは何かと考えて、「良識のある優秀な日本人」を増やそう!と思い…一大決心し、出産しました!

36歳初産で、つわりもひどく入院したりしましたが、かわいくて元気な女の子を授かりました。誕生日は…2月22日です!

毎年我が子の誕生日に気分の悪いニュースを聞くのは嫌なので、さっさと竹島をかえしてもらうために私にできることをどんなに微力でも、何でもやっていきます。

青山さんの講演になかなか行けなくなったのは非常に残念ですが、また書籍のサイン会などあれば娘をつれて参加したいです。

ぼくらの祖国をよんで、こんな(両親・親族もビックリ仰天な)影響を受けた人間もいますとお伝えしたくてコメントしてしまいました…。

相変わらずお忙しそうですが、どうかどうかご自愛ください。

~引用、ここまで~


▼いつも「一緒に考えましょう」と、ささやかながら呼びかけていますが、それが、ひとりの新しい日本国民を生んだとは、凄いです。
 日本のために、MHさんに、魂から感謝します。
(文中に、2月22日とあるのは、もちろん竹島の日ですね。島根県が志をもって条例で制定しています。)

 MHさん、いつでも、赤ちゃんと一緒にサイン会などなどにお出でください。
 実際、ちぃちゃなお子さんと一緒におみえになるかたは、とても多いのですよ。
 ぼくも、しっかりと抱っこしたり、柔らかい頬に触れたり、へへ、していますよぉ。


▼さて、今回はインド出張です。
 火曜にベトナム出張から帰国して、きょう金曜に再び、出発となるまでのあいだは、ほんとーに、忙しかったですねぇ。

 ベトナムは、行ったのが南部だったこともあり、たいへん暑かったのですが、インドは、CNNの天気予報によれば、それどころじゃない。
 ベトナム滞在中に、このCNN予報を見ていると、バングラデシュやスリランカには雲がかかっている日にも、真ん中のインドだけは、雲も一切なし。
 もう、焦がされている感じですね。
 しかし、このインドは、中国にフェアに対峙するために、ベトナムとも並んで、日本には極めて大事な戦略的友人ですから、こころして行ってきます。
 機中では、小説の新作「灰猫」の仕上げと、独研(独立総合研究所)から配信している会員制レポート、東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の執筆です。きょうもたぶん、寝る時間は無いと思います…。


▼きのう、ニッポン放送の報道ラジオ番組「ザ・ボイス」の生放送の直前に、水道橋博士と電話で話しました。
 6月に、このニッポン放送で水道橋博士と3時間ぶち抜きの特番をやって、日本を語り尽くそうという企画が進行中です。
 水道橋博士は、あるテレビ番組についても、一緒にやりたいという話を、電話で真剣にされていましたが、さぁ、それはどうなるか分かりません。ぼくの方からテレビ番組について「やりたい」と考えたり、言ったりすることは、原則、ありませんから。ラジオは夜を徹してやりたいですけどね。

 ただ、水道橋博士の熱意は、よく伝わりました。正直、ちょっと驚きました。

つかの間の海外、つかの間の祖国

2013年05月07日 | Weblog


▼今朝早く、ベトナムから成田空港に着き、都内の自宅に一瞬だけ寄って洗濯機を回してから、そのまま着替えもせずに羽田空港へ。
 ベトナムはすごく暑かった。
 東京の風が冷たくて、寒いのには、かなりびっくり。

 日本に帰国したと言うよりは、東南アジアから北欧諸国に回ったような感じだなぁ。
「水曜アンカー」(関西テレビ)といった番組がまだなかった頃は、1か月のあいだ、毎日1か国を次から次へと、巨大なトランク数個を抱えて、ひとりで回っていくこともありました。
 その国の政府当局者や、軍の将軍、佐官らと議論している最中に、「ところで、ここはどこの国だっけ」という宙に浮くような感覚に、ほんとうに襲われて困ったりしていました。
 もちろん一瞬だけの感覚ですが、議論のあと、街を歩いていても、そうなりました。
 国情や雰囲気、気候が似ている国もありますからね…。

 今は基本的に、ひとりで海外に出ることがなくて、ほとんどの場合、独研(独立総合研究所)から同行者が居ます。
 それに、1か月なんてトンでもない、海外出張の行程が数日あれば、まだいい方。
 ひどいと、日帰り状態です。
 ずいぶん変われば変わるものです。ふひ。

 それはともかく、五月とは思えない寒さの日本に帰り、祖国が四季を失って、二季になりつつあると深く懸念しています。


▼ぼく自身は、とにかく、とにかく、眠い。すこし吐き気もするかな。
 金曜日にはインドへ向かいます。
 ベトナムで「暑いなぁ」と思いつつCNNの天気予報を見ていると、インドは、それどころか43度を超えるのがふつうで、ちょっとげんなり。

 しかし、体調はむしろ日本にいるときより、外にいればいるだけ、快調になります。
 これだけは、変わらないなぁ。


▼ベトナムでの深夜や夜明け前に、小説の新作はかなり進みました。
 独研から配信している会員制レポート(東京コンフィデンシャル・レポート/TCR)も、長めのレポートを書いて、ベトナムから日本へ送っておいたので、きょう、連休が明けた独研・総務部から配信されました。
(独研は、社員たちはふつうに休みます)
 TCRレポートはそれ以外にも、あと2本、仕上げを待つだけになっています。よっしゃ。
 このTCRは、ぼくの発信の根幹なので、配信が順調だと、なんとも言えない安心感があります。

 海外での執筆はふだん、おのれへの期待ばかりが大きくて、実際はやはり昼間の安全保障や危機管理の実務の疲れでつい、仮眠してしまい、あまり進まないのです。
 しかし、今回はなんとか耐えましたね~。
 意志が弱いのは、ほとんど良くなっていないのだけど。
 気はそりゃ、いくらかは強いのかもしれないけど、意志は、ホントに弱いのです。会食から帰って歯磨きしないで寝ちゃったり、するから。
 だから親友と歯の本を出した…わけじゃないですが。



ベトナムにて、夜明け前

2013年05月05日 | Weblog



▼この地味ブログに、おのれの意に沿わないコメントが寄せられても、大概のことでは、ひとつひとつに反論したりは致しませぬ。
 意が通じないのが、この世でありますから。

 悪意のコメントは、ずっと以前から、もはやまったく読んでいません。
 善意による誤解は、いくらか哀しみを感じつつ、そのままです。
 生きとし生ける者、みな天に与えられた時間は厳しく限りがあり、もっぱらおのれの弁明のために、その時を使うべきとは考えないからです。


▼それでも、善意のコメントのなかで、いわば「重要な誤解」のあることについては、いくつかまとめてお話ししようと、いくらか書いてみたりはしているのです。そのうちアップします。
 今夜は、「これは、あんまりですね」と考えることを、ひとつだけお話しします。

 以下のようなコメントがありました。
「たかじんnoマネー降板に関して」というタイトルで、ハンドルネームは「青山さんのファン」とあります。
 文中に、こう書かれています。

「今回、テレビを見て唖然としました。
 青山さんが降板理由を言わないのは何故でしょうか?
 中韓の圧力でなければ何の圧力なのでしょうか?
 言論統制、青山さんが一番嫌いな言葉ではないのですか?
 理由を書くことによって青山さんやご家族にかなりの影響がでるから言えないのでしょうか?」

 そんなわけ、ないでしょう。
 どうして自分や身内のためでしょうか。

 また、なぜ「圧力」と決まっているのですか。
 この世には、思いやりという言葉もあります。
 ぼくなりの、そうした気持ちで、他人さまの苦しみを勝手に世に出さないために、伏せているだけです。
 圧力だったら、それがいかなるところからの圧力でも、すべて世に出します。
 そんなことは、ぼくのふだんのささやかな行動からして、あまりに自明の理ではないでしょうか。

 さらに、別の方のテレビとの関わりについて触れておられますが、その方とぼくは何の関係もありません。
 その方の事情も、もちろん、存じあげません。

「言論を武器にされているにもかかわらず、沈黙を貫く。何か可笑しくはありませんか?」とも書かれています。
 こうやって、誤解を元に、ご自分の感情を高ぶらせることは、決して望ましいこととは思いません。

 そのうえで、このコメントを書き込まれた方の善意はあくまで信じます。


✴写真は、ホーチミン市(旧サイゴン)の夜景です。
 これまで訪ねてきた首都ハノイではなく、今回は、ベトナム最大の商業都市ホーチミンを訪れて、民間経済の実状に接し、日本とベトナムが中国の膨張主義を見据えつつ連携を進めていくための重い課題も痛感しました。
 写真の右上の建物は、「人民委員会」の建物です。
 政治家の言葉や、マスメディアの報道には出てこない、「ベトナムが社会主義独裁体制であるための限界」を現場で、体験しています。
 それを、まずは、独研(独立総合研究所)から会員に配信しているレポートに書き込んで、徹夜になってしまっています。

 日本国のアジアの友邦ベトナムの、勤勉に働くひとびとに、どうぞ幸あれ、ほんものの希望あれ。

 

いつも悔いなき旅路を

2013年05月04日 | Weblog


▼「たかじんnoマネー」というテレビ番組に今後は参加しないことを、ちらりと述べただけで、凄まじい数のコメントが集まって、ある程度は予想していたけど、それをはるかに上回っています。
 しかも、嫌がらせなどはほとんど無く、真剣に考えていることが真っ直ぐに伝わってくるコメントが大半です。

 みんな、テレビにまだ関心を持っているんだなぁと、正直それがいちばん印象的です。
 こんな地味な個人ブログを読んでいるテレビマン&テレビウーマンもいらしゃるらしいけど、『やり甲斐、そして責任を感じてくださいね』と、これらコメントに目を通しながら、そして明らかな中傷コメントはパスしながら、思わず胸のうちで呟きました。

 みなさんが、さまざまに背景、理由を考えられた意見と感想は、これは当たっているだろうなぁ、というものから、それはさすがに違いますよ、というものまであります。(したがって公表しません。一括で非公表にします)

 ただ、番組参加者を決めるのは、まったくもってテレビ局の自由裁量なので、ぼくは、先のエントリーに書いたとおり、そのまま、ありのままに諒承しています。
 いつも現場でテレビ局のひとびとに申しているとおり、ぼくはタレントでも職業的コメンテーター(すなわちテレビなどでのコメントを食い扶持になさっているかたがた)でもありませぬ。
 あるのは、「伝えるべきを伝えて、死す」という基本だけです。


▼4月末に、その「たかじんnoマネー」からスタッフふたりが「わけを話したい」とお見えになりました。
 ぼく自身は、上記の通り、テレビ局がその本来の裁量権で決めたことなので、わけを聞かねばならないことじゃないと、いったん面会をお断りしたのです。
 しかし、独研(独立総合研究所)の総務部長代理をいま、兼務している(自然科学部長という本来のポストとの兼務)青山千春博士が「社長、会った方がいいと思います」という意見を述べたこともあり、短時間ながらお会いしました。

 青山千春博士の代わりに、総務部・秘書室第2課(同行担当)のYO秘書が同席しました。
 そして24歳の彼女がいちばん「社長、びっくりしました」とあとで語ったのは、訪ねてこられたスタッフのうち、女性が涙を浮かべていたことです。
 もちろん、ぼくも内心で驚きました。しかし理由は聞きません。男女に限らず、涙のわけを聞いたりしませんよ。
 今も理由は分かりません。なぜでしょぅね。日本女性で史上初めて、大型船の船長の資格をとった船乗りである青山千春博士は、ただひとことだけ、「悔しかったんでしょ」と言いました。
 うーむ。
 確かに、このワンコ好きの女性ディレクターは、いつも全力で番組に取り組んでいましたが、番組そのものが終わるのではなくて逆にゴールデン・アワーに進出するのですから、この青山千春博士の、いつも通りの簡潔な解釈が当たっているのかどうかは、正直、ぼくには分かりませぬ。
 ただ、真剣に生きて仕事しているんだなぁということは、伝わりました。


▼さて、このスタッフふたりと4月末にお会いしたとき、円い人柄の男性スタッフから、これも驚いてしまうほど率直に、理由の説明、事実の開陳がありました。
 その中身は、申しません。
 いつも、記者時代から、情報源を永遠に秘匿して、たとえ拷問されても言わないと同じく、この件も申しません。

「内密に」とか、「ここだけの話に」とか、「公表しないでください」とか、「ブログに書かないでください」とか、このふたりは一切、言わなかった。
 したがって、言わない、明かさないというのは、あくまでも、ぼくひとりの自由意志による判断です。

 中韓など外部の圧力によるものではないという説明があったことだけは、フェアネス(公平さ)のために、記しておきます。


▼ところで、寄せられた超多数のコメントのなかに、4月24日放送の「水曜アンカー」(関西テレビの報道番組「スーパーニュース・アンカー」の水曜版)を視て、「青山さんはアンカーも降りてしまうのではないかと心配になった」という主旨のものが沢山ありました。
 それは、ありません。

 みなさんが心配なさったのは、ストレートニュースのなかで(すなわち、「青山のニュースDEズバリ」のコーナーではなく)、「靖国参拝をめぐって中韓が反発し日本が孤立する懸念も」という主旨のVTRが流れたあと、ぼくが「それは事実と違う」と指摘し、ヤマヒロさん(山本浩之アナ)が「VTRの編集権は関西テレビにあります」という主旨を指摘された場面です。

 ぼくはむしろ、さすがにヤマヒロさんだと思いました。
 実際に、番組が終わった直後に、ヤマヒロさんにそう申しました。
 なぜなら、あの発言があってこそ、バランスが取れるからです。
 ぼくの発言は一字一句も修正しませんし、ヤマヒロさんの指摘も、あれでいいと考えます。
 ヤマヒロさんは最近に関西テレビを辞されて、いまフリーになられていますが、そうしたことにも左右されずフェアに発言されたと考えています。


▼いま実は、機中で、これを書いています。日本時間で5月3日金曜の夜です。
 足の下は、マニラ北方の海上です。
 あと2時間ほどで、ホーチミン市(旧サイゴン)に着きます。ベトナムへの出張の途上です。

 数日で東京に戻ると、そのまま大阪に出張し、近畿大学経済学部で国際関係論の授業を2コマ、連続で3時間ほどおこなって、そのあと、いつものように関西テレビに行きます。 関テレの報道部と、「水曜アンカー」のための議論をして、8日の水曜には、これもいつものように、その水曜アンカーの生放送に参加します。
 ついでに言えば、8日水曜は、放送のあと大阪市内で日本青年会議所主催によって開かれる「憲法タウンミーティング」に参加し、翌9日木曜には、朝、日本版NSC(国家安全保障会議)をめぐって政府側と議論したあと、独研が会員に配信している東京コンフィデンシャル・レポート(TCR)の「懇話会」を4時間、開きます。
 これはTCR会員から直接、質問を受ける会です。
 そして、東京・有楽町でニッポン放送のラジオ報道番組「ザ・ボイス」の生放送に参加したあと、首相官邸に向かい、日本版NSC創立の有識者会議に参加し、翌10日金曜に、インド出張に出発します。
 インドから戻ってくると、「水曜アンカー」や「ザ・ボイス」に再び、いつも通りに参加します。そのあと、国内であちこち出張しますが、18日の土曜には、サイン会ですね。
 サイン会の日程は、先に書いたエントリーを見てください。

 いずれにしても、つまりは、アンカーへの心配は要りません。

 すべてのひとの旅路に、幸いがありますように。
 いま飛んでいる眼下の暗い海は、たった60数年前の先輩の日本国民が、ただ一度きりの命を、後世のわたしたちのために捧げられた海です。

 そして、やがて着陸する大地は、1975年に、アメリカが建国以来、初めての敗戦を喫するまでベトナムとアメリカの夥(おびただ)しい命が奪われた地です。
 ぼくのよく知るベトナムは、北の首都、ハノイです。政治と外交の地です。
 今回は、商業の地の旧サイゴン、現ホーチミン市で、フランス(旧宗主国)にもアメリカにも中国に屈せず、すべて戦争で勝って、たくましく生きてきたベトナム人の民の力を知る旅になると思います。

風薫る五月に何度もお会いできます

2013年05月01日 | Weblog


みなさ~ん、素晴らしい日本の五月になりました。
隣国から汚染大気が偏西風に乗って流れ込む影響もあってか、四季を失い二季になりつつある日本ではありますが、やはり鯉のぼりが高々と舞うこの薫風の季節はうれしいですね。
ちょうどその五月、一気にサイン会が三度にわたって開催されるという連絡が、出版社からありました。
これは、熱心な読者の強いご要望があったからこその実現です。
特に「きりやまさん」のご尽力に感謝します。
いまは関西テレビの「水曜アンカー」の生放送直前ですが、以下に取り急ぎ、お伝えしておきます。

ちなみに、仕上げ中の小説新作の舞台もまた、この五月です。

①MARUZEN&ジュンク堂 梅田店
 『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』刊行記念
  青山繁晴・河田克之 トークショー&サイン会

 「祖国」と「歯」と「友情」と

  日時 5月18日(土)17時30分~19時30分
  場所 MARUZEN&ジュンク堂 梅田店7階 salon de 7
  定員 50名(椅子30名 立ち見20名)


②ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店
 『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』発刊記念
  青山繁晴さんサイン会

  日時 5月24日(金)18時30分~20時
  場所 ブックファースト阪急西宮ガーデンズ店 店内
  定員 100名

 詳細は、ここ


③アバンティブックセンター京都
  『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』発刊記念
  青山繁晴さんサイン会

  日時 5月29日(水)19時~20時45分
  場所 アバンティブックセンター京都 店内
  定員 80名

出版社によれば、参加条件はすべて、
『青山繁晴、反逆の名医と「日本の歯」を問う』(ワニプラス刊)または、『ぼくらの祖国』(扶桑社刊)をお買い上げいただいたかたに、参加整理券を差し上げます…ということです。

 会いましょう、みなさん、握手しましょう、みなさん、いつものように男女を問わず、ご希望のかたとはハグもしましょう。

(* ①と③も、詳細が分かるページをいずれ、追加で書き込みます)