雪害で被害に遭われているかたがたに、こころからお見舞い申しあげます。
また犠牲になられたかたがたに、深い弔意を捧げます。
▼山梨県にお住まいのIDC(インディペンデント・クラブ/独立総合研究所の会員制クラブ)会員から、以下のような書き込みを、この地味ブログにいただきました。
~ここから引用~
青山さん こんばんは
IDC会員のN(※原文は実名)です
当方山梨なのですが現在もご存知の通りもう大雪を通り越して「被災」という有り様です
出来れば写メをお見せしたい位です
私は三日間職場の病院で缶詰めになりました
本来車で10分ほどの自宅に帰れないというのは切ないですね…
ピーク時は歩けないレベルでした
車が完全に埋まり今現在でも膝まで雪が積もっていて通れない道が多数あります
元々山梨は自然災害が少ない地域で県民一人一人の危機意識は乏しかったと今回思いました
県政レベルでも対策本部が今日午前に立ち上がったと聞いて我が県ながら呆れてしまいました
土日しっかり休んでいる県政とかがっかり…
青山さんに愚痴をこぼしても仕方ないのですがこうした対策の遅れはやはり県政の初動が問題なのでしょうか?それとも国のそれなのでしょうか?
色々な意味であまりに脆い山梨を改めて感じました
私はやっと昨日夜に帰宅出来ましたが未だに復旧していない道路多数で今日は休み返上して道路の雪かきをしていました
誰に頼まれたわけじゃないけど一人黙々と近所の道路を雪かき
久しぶりの蒼天から照らす日の丸に励まされて…
世間はオリンピックなんだろうなぁ
そういえば青山さんのblog更新ないけれど無事ですよね?
青山さんは彼方此方出掛けられるからふと巻き込まれたんでは?などとちょっと心配しました
以上被災地山梨南アルプスから…
徒然な文章すいません
~引用ここまで(名前以外は、すべて原文のまま)~
▼この地味ブログへのコメント書き込みに直接、お応えすることは、ごくごく例外です。
お応えしていると、間違いなく、ほんらいの仕事をする時間がなくなるからです。
(だからツィッターも、フェイスブックも、リクエストは沢山いただいていますが、やりませぬ。ちなみに嫌がらせなどの書き込みは、そもそも一切、読みません。読まずとも、捜査機関が続けている名誉違反事件の内偵で、それと分かっているケースも多いですから)
しかし、このNさんの書き込みには、下掲のようにお応えします。
▼雪害への緊急対策、総合対応の遅れは、なによりも国・政府の責任だと考えます。
最前線の自衛官、警察官、消防官、消防団員らは、一般の国民とともに凄まじい献身と努力をなさっていますが、総理官邸をはじめ現政権の対応がなっていません。
地震や台風被害には即応しても、降り積もる雪には緩い姿勢で臨むというのでは、第二次安倍政権の危機対応は甘い、甘すぎると言うほかありません。
「水曜アンカー」でも「ザ・ボイス木曜日」でも繰り返し警告していますように、安倍政権には緩みが出ています。
もともと自民党は、既得権益に安住する腐った体質が変わってはいません。
そこへ、第一次安倍政権の失敗を踏まえてこそ再登場したはずの第二次安倍政権が、たった一回づつ衆参各院の選挙に勝っただけで緩むようでは、ますます腐ります。
▼ぼくは一民間人ですが、危機管理の立場からも、総理サイドに急ぎ改善するよう申し入れを、僭越ながらすでに行いました。
「地震や台風、大雨には即応を考えても、すこしづつ降り積もる雪には緩慢な姿勢で臨むというのでは第二次安倍政権の危機対応は、なっていません。尖閣などの危機に備えるのだけが、危機管理でもない。雪害はあっという間に膨らみ、社会機能の根幹に強い打撃を与える災害でもあります。総理をはじめ、なぜ官邸が一丸となって即応しないのですか」と官邸の政府高官に会って、直接に申しました。
先ほど、総理サイドから「反省し、対応を改善する」という答えがありました。
しかし、だからといって安心はまったくしていません。
▼一方で、下掲のような書き込みもありました。
~ここから引用~
今、インターネット上で、安倍首相が山梨の大雪で大きな被害が出ているにもかかわらず天ぷらをのんきに食べていた(会食をキャンセルして災害に取り組め?)とかいう酷い言いがかりでバッシングを受けています。
三宅雪子元議員や著名人まで同調して非難しているようです。(彼らは普段、「空気を読む」日本の同調社会に対して批判をしている人達ばかりです)
だんだんカップラーメンの値段やら高級バーやら漢字が読めないやらの異常な麻生叩きによく似てきたように感じます。
正直うんざりしています。今回はマスコミが煽ったというよりもTwitterやFacebookで拡散して起きているようですが、こんなことではまともな政治ができるはずがありません。
どうすればもっと成熟した論議のできる社会になるのでしょうか?これからSNSの弊害により幼稚なバッシングが増えていく気がして憂鬱な気分になっています。
~ここまで引用(すべて原文のまま)~
このかたは、実名で書き込まれています。(その名前はもちろん公開しません)
それも含めて、真摯な書き込みだと思います。
「どうすればもっと成熟した議論のできる社会になるのでしょうか」という指摘も、その通りだと考えます。
しかし同時に、今回は雪害に対して対応が甘い、甘すぎるのは、厳粛な事実だと考えます。
姿勢を糺(ただ)すべきは、糺さねばなりません。
このかたがおっしゃるように、悪のりして利害誘導する政治家が居るかもしれないことは要注意です。ただ、そもそも悪のりされる原因を作らないのが、一国の最高指導者であり、時の政権でなければなりません。
▼前述のIDC会員Nさんの問いかけに、もうひとつ、お答えしておきます。
Nさんは「そういえば青山さんのblog更新ないけれど無事ですよね? 青山さんは彼方此方出掛けられるからふと巻き込まれたんでは?などとちょっと心配しました」とお聞きになっています。
その通り、ぼくの移動や仕事にも深甚な影響はありました。
まさしくIDCの行事もひとつ、中止にしました。
しかし被災されたかたや、ましてや、かけがえのない命を落とされたかたに比べると、被害のうちにも入りませぬ。
(東京から福井県へ出張する途上にて)