海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

上海は少しずつ普段の生活に戻りつつある

2020-04-09 | 写真日記

大連路

 

バス停前

 

一昨日は清明節連休(日本のお盆)明けだったので、仕事で大連路まで行き商品チェックの後、久しぶりに担当者と盒馬鮮生(アリババのスーパー)で飯を食った。客の入りは以前ほどではないが、少しずつ戻ってきているようだ。でも、やはり宅配の方が圧倒的に多いようだ。この日は私が飯を食おうと誘ったのだが、担当者はまだ人ごみが怖いようで迷っていた。これは、彼に限らず他の中国人も同じで、まだ油断してないようだ。

この地域は、SIEMENSなど外資系の会社も多いので、在宅勤務を続けている人が多いのかも知れない。普段ならバス待ちをする人達で溢れかえっているのだが、この日はかなり人が少なめ。また、タクシーも暇なようで結構空いていた。一昨日、元弟子が北京から上海行きの新幹線に乗ったようだが、一車両に客は3人のみという貸切状態。武漢市が4月8日に都市封鎖を解除したので、今後どうなるのか少し心配だが、なんだかこのまま終息するような雰囲気がしないでもない。中国は5月1日からはメーデー休暇の連休が控えているので、また人の移動が増えるのはちょっと心配だけどね。

日本はやっと緊急事態宣言を出したようだが、ちょっと遅すぎるな。何とか感染拡大がおさまって欲しいもので、これはもう国民一人ひとりが耐えるしかない。

 

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日本は明日にでも緊急事態宣言を出すべき

2020-04-06 | 写真日記

隔離時の注意書(上海で)

 

東京を筆頭に大都市圏で新型コロナウイルスの感染が大幅に広がっているようだが、これは危機管理能力が無く、性善説が先行しすぎていて、煮え切らない日本国の政策と、危機意識のない一部の日本人の問題。

私は3月7日に日本の成田空港から上海浦東空港に着き2週間の自宅隔離を経て、今は普通に上海で生活している。この30日間を振り返ってみると、新しいウイルスの怖さを知っている国と、そうでない国との差は歴然だ。中国は今世紀初頭にSARSを経験しているので、その後の反省と対策がしっかりと出来ていて、いざという時のマニュアルも他国より出来ていたようだ。ただ、大きな失敗は春節大移動前の武漢に対する対応だったと思う。

今日のブログで私が言いたい事は、中国の他の都市や他国から入境する人に対する管理方法が、他国の例を見ないほど完成度が高かった事だ。細かい事を言えばキリがないが、今回のウイルスに対する対応は、他国に比べてはるかに平均点は超えていると私は思う。興味のある人は、一ヶ月前の私の過去ブログの3月7日からのコレ→https://blog.goo.ne.jp/shanghai_eye/e/61d27aea319e8322ca0f8af8ae34df70から、本日までのブログを順に見てもらえばだいたい理解してもらえると思う。そして、今の4月5日の上海は普段の生活に戻りつつあるが、その余波でまだ普段の上海には戻ってない。それは、まだ油断できないし市民もまだ油断してないからだ。

以前の情報でもあったが、昨日のニュースでも、感染者の糞便の中にもウイルスは存在する事への注意が必要との事。トップの画像は、私が上海で隔離される直前に上海市から提供された注意書きだが、その注意書きに消毒錠剤(政府から支給)を6粒入れて1時間後に流せと書かれている。つまり、これは糞便感染を防ぐための下水汚染対策なのだ。(特にマンション用)

知り合いの中国人から聞くと、今年の2月に入ってからの日本は感染が爆発的に拡散される前の中国にそっくりと言っていたが、それが日本より先に欧米がそれに当てはまっていたのは事実。そして今、それらに遅れて今の日本が後追いしているような状態。

日本国は、明日にでも緊急事態宣言を出すべき、そしてそれに対する明確な保証も。緊急事態宣言を出さずに、だらだらとそれを先延ばしするか、緊急事態宣言出して短期に収束させるか、そのどちらが有効なのか、もう答えは出ているはずだ。

世界の政治家も感染症の専門家も含め、今回は未知のウイルスだという事を念頭におき、前例は当てはまらない事を自覚するべき。ここ数年、国連は機能低下し、WHOも機能低下しているので、全く世界組織として存在意義がないのが昨今の地球世界。今回の騒動を機に、世界で新たな枠組みができたり、EU再編成もあるかもね。そんな事は傍観しながら、自分の中で自分の生き方を定め、自分でツボを押さえ優先順位を明確に臨機応変な対応し、最後は自分で判断し行動する事が一番大事。必要であれば、時には愚民を演じてもいいと思うよ。

☆本日の私の格言 したたかにしなやかに、竹のように生き終える。

☆今回は上海での2週間自宅から一歩も外に出られない自宅隔離を経験したが、その間に今後生きる上で何が大事か。人やモノも含め、優先順位をつけなけれればならない事もはっきりした。そういう意味でも、今回の2週間の隔離は新たな脱皮期間(包茎とは違う)を私に与えてくれたと思っている。

以下は、中国南京市の対応がすごいのでリンク。南京在住の日本人ディレクター竹内亮氏が制作。https://creators.yahoo.co.jp/takeuchiryo/0200060330

私が3/7に上海に到着し自宅隔離されたブログを今日まで掲載したので、日本の対応との比較ができる。3/7の初日→https://blog.goo.ne.jp/shanghai_eye/e/61d27aea319e8322ca0f8af8ae34df70  

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新型コロナウイルスの影響(2020/4/1上海)

2020-04-02 | 写真日記

手作りビニールシート完全隔離仕様

 

飲食店モールの入口で体温検査

 

信じられないほど人がいないモール(中山公園駅近く)

 

昨日は、大家と不動産会社数社と部屋を買いたい客など下見に来る人達で、私の自宅は濃厚接触状態が約二時間も続いた。そして、全員がマスクを着用しているので異様な雰囲気。上海では、新型コロナウイルスの影響で、今年の3月中旬までは部屋の売買は禁止されていたようで、それが解除されたので一気に人が動き出したようだ。昨日は、二ヶ月半ぶりに今のアシスタントも来てくれて不動産対応をしてくれたので、中山公園駅近くで夕飯を。自宅から中山公園駅近くまで車を呼ぶと、手作りビニールシート完全隔離仕様の車が来た。なんだか私達が保菌者になった気分が味わえるが、私達もこの方が逆に安心できる。

行った先は、中山公園駅近くにある行きつけの焼肉萬蔵(オーナーは日本人)だが、ビルの入口で体温とアルコール消毒を受けてからやっと入館できる。一応店には予約を入れたが、客の入りは激減状態でガラ空き。2階からモール全体を俯瞰してみると、ほとんど人を見ない状況に驚く。ただ、2階にある日系の日本料理屋は、日本人ばかり目についた。このモールは、今でも飲食以外の店は閉店しているとの事。今回、普段お世話になっている上海人の複数に声をかけて飯を誘ったが、ほぼ全員にお断りされた。理由は、外で外食するのがまだ怖いとの事。という事で、二人だけで飯を。

これは私の私見だが、新型コロナウイルスの感染元の中国(上海)から日本を見ていると、相変わらず日本政府の煮え切らない危機管理能力に呆れる。それと、一部の平和ボケしている国民も同等。戦う相手は、人間が目に見えないウイルスだという事を自覚して、日本人は個々人が大人としてどう行動するべきか自分で再考すべきだと思うよ、私は。

☆X100F

 

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