日本はパワースポットブーム？

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昨年の万博前に出版された本に原稿を頼まれたので、上海の路地裏について書いた。その時の企画段階時に「上海にパワースポット」はありますか？という質問があった。最初、何の事か理解できなかったので聞いてみると、寺などでパワーが出ている場所の事だと返事が返ってきた。聞くと数年前から日本はパワースポットブームのようで、それらの企画で記事や本を出版すると売れるらしい。そして、今でもブームのようだ。ふーむ、とてつもなくくだらない。

これは、今の日本の現状を象徴しているようにしか私は見えない。その場所に行けば「パワー？」をもらえる？？いかにも他力的発想ではないか。何のパワーが欲しいのか聞いてみたい気がするが、嫌われるので辞めておく。

これに似ている集まりに「異業種交流会」というのがある。日本でも上海でも何度も誘われたが一度も行った事が無いし、私にはまったく興味が無い。行った事のある人に聞くと名刺交換から始まりくだらない立食パーティのようなものだと言っていた。そこに行けば他の分野の人と知り合いになり、もしかしたら仕事に結びつくかもしれないという下心ムンムンの奴らばかりが集まっていて負のパワーがムレムレしているような場所だと言っていた。(これもパワースポットだと思う)

異業種の人と知り合いになりたければ、近所の居酒屋へ行けばよい。これもりっぱな異業種交流だ。飲み屋のおやじや女将や来ている客と話をした方がよっぽど面白いしためになる事が多い。理由は？と聞かれると、あえて言わない。これがわからない人には言っても無駄だからだ。

何だか理解できないパワーや異業種交流会で他人に頼る前に自分を磨く事が大事だという事をみんな忘れている。話をしても面白くない人やはっきりと受け答え出来ない人には人は集まらない。

キャノンFD50mm f1.4    新宿花園神社で

 

 

 

飲み屋で大声を出して騒ぐ日本人の会社員集団 上海で

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6月22日、上海の武夷路にある「一杯屋」で日本人3人と飲む。この店は味もサービスもとても良い。働いているのは、全員中国人だがオーナーの教育が徹底しているためスタッフ全員が気持ちよい。なので誰を誘っても安心して飲める店だ。

一杯屋　武夷路420号　定西路近く　予約6210-5563

客層は、ほとんどが日本人だが、今まで何度行っても大きな声を出して騒ぐ客は居なかった。しかし、この日は十数人の日本人会社員の若者が奇声を上げバカ笑いをして騒いでいた。最初は我慢していたのだが、あまりにも酷いので注意をしに行ったら、返って来た言葉が「そんなに騒がしいですか」という呆れる返事だった。つまり彼らは自分たちの行動を客観的に見えてないという事だ。学生の体育会系のノリだったので、学生がそのまま社会人になってしまったというわかりやすい例だった。飲んで騒ぐならそれなりの場所を選ぶべきであるのだが、それも分別がつかないほど世間知らずの集団だった。

その後、少しは静かになったが、それもつかの間。この十数人の中には女性も数人居たと記憶しているが、だれも自制しようとするやつが存在しなかった事になる。アルファベット3文字の会社名を大声で連呼していた一番声の大きい男がいたので、おそらくそこの会社社員だろう。この会社が努力して良い製品を作って会社のイメージを上げても下の社員の民度が低ければ魅力は半減するし、そんな会社の製品なんて買いたくなくなるのが人情だ。たとえ新人の平社員であれ、自分も会社の経営に携わっているという気構えがないと上にも下にも信頼されないし出世もしないだろう。

それとは対照的に、この日の前日は衡山路の「音」で食事をした。この時20名ほどの中国人会社員のグループが食事をしながらワインを楽しんでいた。おそらく乾杯が始まるだろうと思っていたが、それがまったくない。大声で話をする人も皆無。時々英語が聞こえてきたのでおそらく欧米系の会社に勤める中国人と推測する。きわめてスマートで紳士的なグループだった。

96年から上海を見てきている身として言わせてもらえば、上海人の若者達のマナーは格段によくなったと確信している。それに比べ飲んだ時の日本人集団のだらしなさは前世紀から何ら変わってない。私がなるべく古北方面(日本人村と呼ばれている場所)で飲まないのは、このような日本人集団に会いたくないのも一つの理由だ。

話は変わるが、日本人が上海でバーを経営する場合、小さく狭いバーにする傾向があるのと、ほとんどの客が日本人になる傾向がある。こういう店に行くと、客として店のドアを開けるとすでに居る客のほとんどが入口のドアに目を向ける不思議な行動をとる。そして、相手を確認した瞬間知らない人間だと目を伏せる。これでは、新しい客層は広がらない「村」同然である。

一昨日、一杯屋で飲んだ後に「Bar.Constellation」に行き中国人の若いオーナーと初めて話をした。彼のバーに対する哲学は一本筋が通っておりブレがないので驚いた。

上海の若者の男は働かないというレッテルを貼られているが、海外に出て物事を比較する事を知り目覚めた人も確実に増えているのは確かだ。

この日、彼の言った「生き方」という言葉は、中国に長年居ながら中国人から初めて聞いた言葉だった。

☆6月22日、武夷路の一杯屋の2階で騒いで馬鹿げた大声を出して飲んでいた奴ら。もし、これを読んで文句があるなら何時でも連絡してきなさい。ただし、コメントでもメールでも電話でも何でもよいが、何か言いたい事があれば正々堂々と自分の実名を出す事を条件とする。

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エルマー65mm f3.5 タクシーの中から

 

 

ライカビゾ用エルマー65mmをニコンやキャノンのボディに

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ライカのビゾフレックス用レンズをキャノンのEOSにマウントできるアダプターをテスト。当然無限大も問題なし。

ライカビゾフレックス用エルマー65mmは、描写も焦点距離も私にとっては理想的なレンズの1本だ。このレンズの描写を知っている人は、以外と少ない。

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このマウントアダプターに興味のある方は、パンプロダクトにお問い合わせ願います。ニコン用とキャノン用あり。

 

 

レトロなマッチ 中国

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今年の春に上海人からマッチを数箱もらった。彼が言うには、今このレトロなマッチが流行っているらしい。見ての通り前世紀のデザインだが、このマッチは火をつけるのに苦労する。デザインだけでなく火がつきにくいのまで昔を再現したマッチのようだ。

「官製のマッチは品質が悪い」子供の頃に読んだ何処かの国の小説(何の本か忘れた)に書いてあった一文を思い出す。

ほとんど使えないので、茶室の横に置いてある。

撮影は、ビゾフレックス用のライカエルマー65mmをキャノンEOSに取り付けて撮影。このレンズは、マクロレンズの中で一番気に入っているレンズだ。

ビゾフレックス用レンズをニコンやキャノンに取り付けるアダプターに興味がある方は、パンプロダクトまでお問い合わせを。

ライカエルマー65mm f3.5  キャノンEOS5D2で撮影

 

 

野性の無い日本人

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日本という国は、本当に住みやすい国だと確信する。老後、どこの国に住みたいかと言われればおそらく日本だと答える外国人も多いと思う。

内乱も無く四季があり海や山の食材も豊富でとても旨い。自然が多く宗教にも寛容で性格も穏やかなので争い事が少ない。

日本は技術で売っている国なので、それに関しては他国に比べれば最先端をいっているのは間違いない。

電車は時間通りに運行し、ほとんどのビルの入口はオートでドアが開き、タクシーまでもがオートドアだ。すべてが、便利すぎてあまり頭を使わなくてもほとんどの生活は成り立つ。

しかし、一歩海外に出るとこんな国はほとんど無いと思ってよい。今まで機械まかせで便利を享受してきた人や日本だけで生きてきた人は、顔が穏やかで人を疑うことを知らず何でも当たり前に物が存在し作動する事が当たり前だと思うようになる。その結果、温室の中で育った人間は、本来人が持っている野性や本能を削ぎ落とされた人間になる傾向が多い。

今回の原発事故でも、日本に住んでいる人達は国や東電に対して相当怒りを覚えているのは間違いないが、その行動と言動が私には伝わってこない。

特に、若い学生までもが温室育ちでおとなしい国家に未来はない気がする。

 

写真は、上海で。

 

キャノンFD50mm f1.4