海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

復興路の渡船乗場付近 現代と過去

2014-01-06 | 遠い記憶 現代のレンズ

 黄浦江を渡る復興路と中山二路を跨ぐ陸橋があり、その上から2014年元旦に撮影。

 

2007年 自作ピンホールカメラ4x5 焦点距離約25mm 自作0.2mmピンホール使用

 

トップの画像から約5mほど陸橋を下がった場所で、自作ピンホールカメラで撮影。当時まだ森ビルは建築中で、手前はほとんどバラックに近い古い建物だらけ。ここからカメラを90度ほど右に向けると消防署があり復興路のフェリー乗場が見えた。

 

 1997年頃 NOBLEX135U

 

そして、上の画像は復興路から黄浦江を渡った浦東側の船着き場。前世紀末に撮影したのだが、乗客の表情は暗く着ている服もほとんど色が無かった時代。

私はこの渡船がけっこう好きで、撮影の為によく利用した。当時、田舎から来た事が一目でわかる若いカップルや行商人など、ごく普通の人達の貴重な交通手段だった。(この乗場は今でもそう)     

ガス(今はPM2.5)が多い日にこの船に乗り浦西を見ると、うっすらと見える租界時代の古い建物は、遠い昔の過去に引き戻されたような錯覚に落入る。


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