餌を求め池中の鯉が集まったようだが、ここまでくると優雅というより上海の地下鉄のラッシュアワーを思い出す。これらの鯉は、普通の公園内で飼育されていたらほとんどが盗まれてしまうが、ここは特別な場所なので彼らも安心して住める。餌も自分で探す事無く人間が与えてくれるし福建省なので、池が凍る事も無い楽園のような場所だ。このような場所で育った鯉が、上海や北京の冬寒い池に引っ越すとどうなるのだろうと考えてしまった。
人も同じで、育った環境が長い場所に適応しているので、突然違う地方や国に行くと戸惑う事が多い。よく日本に住んでいる日本人が、「中国は」と言うが、それが北京なのか上海なのか、その他の地方なのかを明確にしないと風俗習慣がまったく違うので正確な答えは返せない。そして、中国人も日本に居る日本人に「中国では」と言っているので誤解や曲解がとても多い。
特に初めて中国で撮影仕事をしようとする人達は問題が多い。制作会社のスタッフが間にに入っていれば、ある程度海外での撮影を知っているのだが、これがクライアント直だと特に問題が多い。
先週も面識の無いフルネームも知らないクライアントの責任者と電話のみで打ち合わせをしたのだが、まったく話にならない。言葉は丁寧だが言っている事が相当失礼で矛盾がある。しかも、ディレクター不在なので撮影の段取りも出来ない状態。そして、本番2日前に私が気にいらないと言う理由で突然キャンセル。慇懃無礼で本末転倒という言葉がぴったりのおばさんだった。こちらとしては、こんな人と接したくないのでラッキーだと思っている。
最近気になるのだが、クライアント先が撮影の事を知らない人が多く相当幼稚になってきている気がする。このクライアントだけでなくデジタル撮影になり何でも出来ると思っているクライアントが相当増えた。なので、その間に入っている代理店や制作会社も相当がまんしていると推測する。
まぁ、キャンセルになった分、親しい友人が日本から来たので有効な時間を過ごせたのは、私にとってラッキーかも知れない。また、私がこの件からおりたので、相手にとっては相当良い仕事ができたはずだ。私は、こんなお子様のような大人は相手にしません。
Ricoh GXR MOUNT A12 Leica Summilux-R 50mm f1.4
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