上海の中心部に「新天地」という場所があり、ここは租界時代の上海の路地を再現した観光地のようなもの。最後にここへ来たのはおそらく1年ほど前だと思うが、久しぶりに来てみると資本力のあるテナントしか残っておらず、昔行ったことのある店も撤退していたりでお茶を飲む気にもならず新天地内をジグザグに通り過ぎた。
ここへ来ると必ず見かけるのが旗を持った添乗員に群がる団体客だ。その様も、最近は年齢層の高い団体客が多い。ここに来ると、自分の勘を養うために遠くから団体客を見て、その人達の国籍を推測した後に近づいて確認するという遊びをやりながら歩く事にしている。見るポイントは、顔・髪型・化粧・ファッション・持ち物・靴などが判断材料。こんな場でも日本人は顔と着ている服の地味さで一発でわかるのだが、最近は台湾人と韓国人の高齢者は見分けがつかない事が結構多い。
一方アジアの若者はというと、もうすでにどこの国籍なのかさっぱり見当がつかなくなって来ている。先ほど書いた見るポイントだけでは判別不能なのは、ネット情報の影響が一番大きい。私の周りの中国人の若い人達はネットを使いこなしているので、団体旅行なんてしないし嫌がる人の方が多いし、物事に対する考え方も私達とはまったく違うと思って良い。
日本の旅行会社を筆頭に商品の販売も含め昔ながらのビジネスをやっていては、食えなくなる日がすぐそこに来ている気がする。