拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

キラキラのRADIO STAR

2006-04-26 23:35:40 | 日記
中学の頃、TOKYO FM系列・全国ネットの生ラジオ番組「やまだひさしのラジアンリミテッド」をよく聴いていた。99年にスタートし、リニューアルを重ねながら今も続いているこの番組。今は月曜~水曜の深夜1時からの放送らしいが、私が聴いていた頃は毎週月曜~木曜の夜10時スタートというかなり聴きやすい時間帯だった。DJやまだひさしの超ハイテンションなトークが中高生の支持を集めまくり大人気だったこの番組。基本的に毎回の放送の冒頭で所謂「お題」である「本日のテーマ」をDJやまだが告知し、それに対してリスナーがFAXや電話でリアクションを起こす、というプログラム。例えば「お前が隠してる重大機密を教えろ!」とか「夏休みの宿題が終わらないお前、悲しみをぶちまけろ!」とか。一応音楽番組なので、ミュージシャンがゲストで登場したときは、そのミュージシャンに対する質問などが「本日のテーマ」となる。番組スタッフは送られてきたFAXの中から面白いネタを書いたリスナーを数人ピックアップしてリスナー本人に電話をかけ、実際に電話を通じてラジオに出演させ、やまだひさしとテーマについていろいろと語りあったり、ミュージシャン本人に直接質問を投げかけたりしてもらう。……えーと、私、この番組に出たことあるんです。
毎日楽しいトークを繰り広げるやまだひさし氏と「喋ってみてぇ~!」と思っていた中学時代の私は頻繁にFAXでネタを送っていた。それを続けていたら99年の9月ごろ、遂に自分にラジオ出演チャンスが巡ってきた。その時のテーマは先に挙げた「お前の重大機密を教えろ」。何を書いたかは覚えていないが、FAXを送って数十分後、我が家にTOKYO FMのスタッフから電話が。「もしもし?もしかしたら生放送中に電話で出演してもらうことになるから、ラジオの前でスタンバっててね!その時になったらまた電話するので!」。えええええ。心臓の音が聞こえるくらい緊張しながらラジオの前でコードレス電話片手に待ってたが、結局電話は鳴らず。がっかりしつつもホっとして「まぁ、そんなもんだよね~」と思い直す。当時、まるでコンサートのチケットをとるかのごとくこのラジオ番組への電話回線は混みまくっていて、FAX一枚送るのに5分ぐらいかかることはザラにあった。大量に届くFAXや電話の中から少なくともスタッフの目に留まったんだし、それでいいじゃん、なんて思いつつもラジオに出ることは全く諦めていない私。
それから約一ヶ月後。遂にその日は来た。その日のテーマは「どっちも好きで決められない」、確かこんな感じだった。私は「おすぎとピーコ、どっちも好きで片方にしぼれない」というバカなことを書き、FAXを送った。そしたら例のごとく、スタッフから電話。またもや「えええええ」。二回目だけど緊張しまくり。そして11時をすぎた頃、その日二回目の電話がスタッフからかかってきた…!リクエスト曲(一応音楽番組なので)や喋る内容の確認のあと、遂に超ハイテンションDJやまだひさし氏本人との会話が実現。しかもその模様は全国ネットで流れている。この非日常感。たまらんね。以下、覚えている限りの会話の内容。

「で、お前、何を迷ってるのよ!?」
「おすぎとピーコ、どっちが好きか決められないですよー」
「あひゃひゃひゃひゃ!だよな、双子だもんなぁ!どっちもイケてるもんな!」
「うん」

終始冷汗をかきまくり。いつだってそうだ。「スポットライトを浴びてぇ~」と客席で熱烈な思いを抱き、舞台の上に立った直後に自分が誰よりも恥ずかしがりやだということに気づくのだ。この時のテーマは確か、「どっちも好きで決められないからやまちゃんが決めて!」みたいな流れだった。やまちゃんは当時大ブームを巻き起こしていた「マトリックス」が最高だったので、それを推していたおすぎ派になるように私を促した。そして電話は終了。後日、番組の記念品が贈られてきた(このラジオ番組のポスター)。嵐のような一夜だった。
ラジオにでてやまだひさしと喋る、という目的が達成された後も私はラジオを聞き続けた。99年10月から私の大好きなラルクがこの番組の1コーナーを担当することになったためだ。当時のラルク唯一のレギュラー番組ということでかなり熱心に聴いていた。たった10分だったけど、おもろい名番組だったなぁ。この頃のラルクと「ラジアンリミテッド」、そしてやまだひさしは蜜月な関係にあり、新曲のオンエア初解禁は必ずラジアンリミテッド内で行われた。そして新曲の発売日が来るたびにメンバー全員が揃って二時間の生放送に出演するという嬉しい待遇。ラルクファンにとってかなり重要な番組だったのだ、「ラジアン」は。いろいろとネタを考えてFAXを送っていた私だが、ラルク生出演の日は「ラルクのメンバーと喋ったりしたら心停止する」というくだらない心配を抱いて何も出来なかった。もっとも、ミュージシャンがゲスト出演する日はいつも以上にFAXが送れないけどね。

♪Video killed the radio star~