拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

先生、驚異のネーミングセンスについて

2006-04-02 21:38:33 | 漫画
今日は漫画を読んでいて「これは凄い!」と思ったキャラクターの名前をいくつか書こうと思う。漫画の世界ではとにかくヘンな名前のキャラが山のように出てくるが、その中でも特に印象に残ったキャラの名前をいくつかご紹介。

1.『ドラゴンボール』のトランクス
ご存知、『ドラゴンボール』の大人気キャラトランクス。由来はもちろん男性下着である。で、トランクスの母親の名前は「ブルマ」である。鳥山先生はブルマを名づける時、女の子だとすぐわかる・でもあんまり可愛くない名前、ということで「ブルマ」を選んだらしい。体育の時に穿くアレだよ?でも今となっては誰もつっこまない。この時点で鳥山先生の驚異のネーミングセンスを感じることが出来る。マヌケな名前なのにいつのまにか自然に定着してしまうのだ。物語の前半、初めて出てきた本当の意味で凶悪な大魔王の名前は「ピッコロ」だった。大魔王の名前がピッコロ…可愛すぎ。それこそ女子みたい。でも気づけば読者は真面目に「ピッコロ怖いよな…」とか語ってるのだ。この鳥山先生の不思議なセンスが最大限に発揮されたのが「トランクス」である。ドラゴンボール史上最高にカッコいい登場の仕方をした彼。顔もカッコいい。しかしそんな彼の名前はトランクス。「ブルマ」の息子ということで、同じく下着関係の名前を探したのだろう。ドラゴンボールで一番男前なキャラにパンツの名前つけるなんて!しかし当時ジャンプを読んでいた小学校低学年ぐらいの読者は普通に「トランクスってなんかカッケー名前だな!」と思っていただろう。小1だった私はそう思ってた。後で由来を知って、そんなマヌケな名前にカッコいい雰囲気を持たせた鳥山明のセンスにさらに驚いた。ちなみにブルマの家族の名前の由来は全員下着の名称。父はブリーフ、ブルマの娘はブラである。鳥山明は『Dr.スランプ』の作者でもある。彼のギャグ漫画家気質は、どんなに殺伐とした戦闘を描いても拭えないのだ。

2.『こいつら100%伝説』の危脳丸
『こいつら100%伝説』とは、我らが岡田あーみんの漫画。『お父さんは心配症』に続く連載作品第二弾である。舞台は戦国時代。師匠の下で修行中の3人の忍者たちが繰り広げる笑いありロマンあり流血ありのハイパーギャグ漫画である(この漫画につけられたキャッチフレーズは「オラオラ伝奇ラブロマン」)。で、3人の忍者の名前が満丸(まんまる)、極丸(きわまる)、そして危脳丸である。字、読める?「あぶのうまる」と読んでくれ。凄くない?あーみん漫画の登場人物ということで、当然3人の忍者たちはそれぞれ変人だが、特に、クールな顔して物凄くハードにボケたりつっこむ極丸と、戦国時代なのにブロンドヘアー、情熱のロマンチスト危脳丸の変態ぶりは際立っている。というか殆どの話はこの二人のボケ合戦でストーリーが進み、常識人の師匠が散々な目に…という流れを組んでいる。危脳丸、その名が表す通り、本当に危ない脳みそを持ったアブノーマルな奴である。あーみんは本当に凄い名前を思いついたもんだ。行動のヤバさは極丸も全然負けてはいないのだが、名前のヤバさはさすがにかなわない。あーみんはこの次に『ルナティック雑技団』という漫画を描き、そこに「愛咲ルイ」という学園のアイドル的存在の男を登場させている。単行本のおまけページによれば、「ルイは危脳丸の子孫」らしい。この裏設定、気が効いてるなあ。

3.『スラムダンク』の諸星大
覚えているだろうか。ストーリーが神奈川予選編からインターハイ編へ移るときに出てきた、「愛知の星」と呼ばれる、全国でも有名なバスケ選手、愛和学院のキャプテンである。スラムダンクの登場人物は、芸能界やスポーツ界など、各界著名人の名前や、漫画キャラの名前をもじっているものが数多く登場する。海南大の監督「高頭力(たかとうりき)」やキャプテン「牧伸一(まきしんいち)」、陵南の「仙道彰(せんどうあきら)」などなど、誰もがどこかで耳にしたことのある有名人の名前をもじったキャラが盛りだくさん。「牧伸一」は相当笑ったが、中でも一番ツボだったのが諸星大である。モロボシダイ。80年代ジャンプのギャグ漫画『ハイスクール奇面組』の主要キャラであり、なよなよしたオカマキャラ、「物干し台」をそのまま名前にした「物星大」が彼のルーツである。いくら諸星がスター選手だからってこの名前じゃ笑うって。井上雄彦、捻りすぎである。



先生、昨日はどうも

2006-04-02 00:26:50 | 日記
ん!日付変わりましたな。昨日は何年かぶりに「エイプリルフール」を意識して一日を過ごしてみました。小学生の時以来かな。いやぁ…自分の持ってる本やCDやDVDを売り払うなんて考えただけで恐ろしい。というかアホな嘘記事だなぁ。散々自分の趣味についての記事を書いておいて突然全部一掃…説得力が無さ過ぎる。一歩間違えば多重人格者である。『ISOLA』である。さて、これから『MONSTER』読み返そうかな。未だにちゃんと理解できてない箇所があって悔しいのだ。この漫画を隅々まで理解して、私の質問に答えてくれて、解説までしてくれる猛者がいたらお目にかかりたいものですな。
4月1日明け記念(?)ということで再びあの画像を載せとこう。現実になりませんように…!

追記
『NANA』に出てくる人気バンド「TRAPNEST」の音楽・バンド像のイメージは、初期のラルクの中でポップな部類に入る曲をやるバンドって感じ。「shutting from the sky」「DUNE」「As If in a dream」「Blame」「Blurry Eyes」「Vivid color」辺りの曲みたいなのをやってるイメージ。間違っても映画に使われたあの曲みたいなのをやるバンドではないと思う。