拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

「花葬 平成十七年」は結構いいぞ

2006-04-16 22:22:33 | 音楽
昨日は唐突にラルクのカップリング曲のベスト盤の感想文を掲載してしまった。結構な分量になってもう少しで2千字越えるところだった。そんなに長いのもよくないので今日は、本当は全曲感想の後に書こうとしていたことをダラダラと書く。
とにかく粒ぞろいのラルクのカップリング曲(おそらく大多数である未聴の人ごめんなさい)。ヒットチャートを走るラルクの本線を外れた少々マニアックな曲たちは聴けば聴くほどその魅力に気づかされる。しかしラルクは98年のシングル「forbidden lover」以降、カップリングには未発表の新曲を入れず、既発曲のリミックスを入れるようになってしまった。98年といえば新曲を死ぬほど出していた時期だったし、カップリング曲なんて作ってる暇は無い!という感じだったのだろうが、やっぱりさみしい。リミックス、耳の肥えていない自分にとっては微妙に退屈だし(大好きなのもあるが)。
しかし、約3年の活動休止を経てリリースされた04年のシングルのカップリングは凄かった。表題曲「READY STEADY GO」のボーカル無しバージョン、つまりカラオケバージョンが入ってるのは普通だが、今作はカラオケに続いてギターパートを抜いたもの、ベースを抜いたもの、ドラムを抜いたものをそれぞれ収録。「4人揃ってないとこんなに変な曲になるのさ」というのを過剰に証明してくれた。ベース無しだとめちゃくちゃ軽いもんな。ドラム無しだと…もはや別の曲。本当に過剰すぎ(笑)。同じ曲が5曲入ってるよ。その次のシングルのカップリングでは、前作「READY STEADY GO」をボーカルhyde以外のメンバーが歌うというカラオケ大会が催されている。歌ってるよ…なにしてんだよアンタら!3人の歌、決して上手くはないが、味がある…多分…。あ、でもギターのkenの歌はなかなか良かった。
次のシングルでは、ラルクの4人が互いのパートをチェンジしたバンド「パンクアンシエル」を結成し、ラルクの曲をパンク風にしてカバーするという学祭のようなノリのカップリング曲を収録。このシリーズが最近はずっと続いている。これは結構おもしろい。hydeがバックコーラスやってるというこの贅沢さ。まるでオレンジレンジのようなやりたい放題感を感じさせるノリノリの「HEAVEN'S DRIVE 2005」や、パンクというよりデスメタル調の「花葬 平成十七年」はかなり好み。特に「花葬~」、アレンジする際に「原曲のメロディーだけは残して他は何もかも変えちまえ」と決めたみたいな潔さが素敵。なぜか青木さやかと共演した「ROUND AND ROUND 2005」なんて奇曲もある。
おそらく今年はソロ活動がメインになるであろうラルク。つまんないよー。新曲出してくれなきゃこれ以上くだらない「カップリング曲の記事」書けないじゃん。


追記
「これは戦です 戦場に観覧席はありません」
「戦場で死ぬのは王族でも貴族でも平民でもありません 敗れた者が死ぬのです」
上記の言葉にピンと来たら『ベルセルク』読んじゃいましょう。