社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
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小規模公園の未来について

2022-08-08 17:18:39 | 公園

都心の公園や地方の著名な公園等については、南池袋公園、天王寺公園「てんしば」等の成功事例がひとつのトリガーとなって、みんなに利用される公園づくり(公園の再生)が全国的に進められるようになってきました。

したがって、あとに続く自治体は他地区の事例等を参考にすることで、その地域の特性を活かした、より魅力的な公園づくりが可能になると考えます(実際にはそんな簡単なことではないのですが、なんとなくノウハウは見えてきたような気がします)。

これからの公園問題は小規模公園でしょうか。小規模公園をどう再生させるかは、まちづくりの上でも重要な課題だと思われます。

いろいろネットで調べましたが、一番参考になるのが豊島区の取り組みだと思います。南池袋公園も豊島区でしたが、同区は住宅地にある小規模公園の再生にも早くから取り組んでいるようです。

豊島区は区内に本社拠点を置く良品計画と2017年11月にまちづくりに関するパートナーシップ協定を締結し、区内の公園でのマルシェ開催や定期的な意見交換の場づくり等、中小公園や遊休地を地域コミュニティの場へと再生する協働プロジェクトを進めています。(なかなか良品計画のような企業とパートナーシップを結ぶのは難しいですが進め方等は参考になるのではと思います)

その実験的プロジェクトとして、区内の2公園(西巣鴨二丁目公園、上り屋敷公園)において、定期的に地域との意見交換の場を設けるなど、コミュニティ再生を目指す「小規模公園活用プロジェクト」に取り組んでいます。

 ■西巣鴨二丁目公園:西巣鴨2-27-7

 ■上り屋敷公園:西池袋2丁目14-2

住民との意見交換の場(井戸端かいぎ)等を重ねて、以下の3つの大きく方針を掲げました。

3番目の「活用の実践と実験を繰り返す」というのがいいですね。

1. 今あるものを活かし、できることを見出す(施設設備の整備は作りこみすぎず最小限に)

2. 公園の特性と立地を活かし、地域のための場になるように見直す

3. 活用の実践と実験を繰り返す 

この方針を基にいろいろな実験的試みが展開されています。

詳しく知りたい方は以下のURLをご覧ください。

◎小さな公園の大きな可能性 https://localnippon.muji.com/4537/

◎豊島区が取り組む小規模公園の未来のあり方(前編) https://localnippon.muji.com/5283/

◎豊島区が取り組む小規模公園の未来のあり方(後編) https://localnippon.muji.com/5347/

 

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