【緑茶飲料の生産量は大きく伸びたがお茶農家は必ずしも潤ってないようだ】
☆緑茶飲料の生産量はここ20年で10倍以上に。
☆技術改良によって味もよくなり、飲料市場で人気が定着。
☆なぜ伸びたか?無糖飲料が消費者志向にあい、カテキンなど成分研究も進み、機能性食品というイメージが浸透。
☆緑茶抽出成分を使った関連市場は2011年が49億円で2003年の1.6倍に拡大。
☆産地はうるおっているのか?実がそうでもないようだ。栽培面積は減少の一途。11年の栽培面積46200haで30年前の3/4に。
☆目立つのは「一番茶」主体の静岡の落ち込み。逆に、温暖な気候を生かし大規模栽培で収穫回数の多い九州勢の成長。
☆静岡の落ち込みには価格の問題がある。茶は春から秋までに数回芽が伸びる。一番茶は急須で入れる贈答用として最も高いが、ここの需要が伸びていない。
☆収穫期が遅い、二番茶や三番茶は緑茶飲料やティーバックなどの加工用に需要が伸びているが、一番茶の価格を1とすると、二番茶は1/3。したがって、あまりもうからない。
☆産地は市場拡大に合わせて供給過剰となり需給のバランスが崩れたこともある。
☆静岡では、新たに紅茶やウーロン茶の研究を進め、二番茶などに付加価値をつける取り組みを行っているが、山間地の茶農家が多く、機械化や規模拡大が難しい。したがって、山で育てる伝統的な高級茶を守ることが重要となる。
☆一方、伊藤園等の企業が九州で新しい産地を育てている。自治体や事業者が主体となり、耕作放棄地を再造成し茶葉を栽培し、伊藤園が生産技術を提供し、茶葉を全量買い取る仕組みを作っている。
(引用:日経2013/05/11朝刊)(引用:日経2013/05/11朝刊)
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