以前から楽しみにしていた映画『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』を観に行ってきた。

“独創的な建築様式とそれを造形する技術や計算力”
“曲面や曲線を多用した彫刻のように美しいフォルム”
“異素材の組み合わせ”
―――近代建築の巨匠“フランク・ゲーリー”のドキュメンタリーだ。
彼が手がけたさまざまな建築物の映像はもちろん、制作のプロセス《独特なラフスケッチを元にランダムに紙を切り貼りしながら模型を作っていく。何度も試行錯誤が重ねられ、更に進化した模型から最新のコンピュータ技術により具体的な立体設計図を起こしていく…というもの》がおもしろい。
また、彼の不遇な過去やキュートな人柄など人間的側面も知ることができ興味深かった。

ディズニー・コンサートホール


DG銀行 グッゲンハイム美術館
アメリカ(ロサンゼルス)「ディズニー・コンサートホール」、ドイツ(ベルリン)「DG銀行」をはじめ、他にも有名な建築が数多く紹介されているが、なかでもビルバオの「グッゲンハイム美術館」のシーンは、チタンパネルで覆われた外観が日の光を受けて表情を変える姿がとても美しかった。
美術館そのものがアート、スクリーン越しでも伝わってくるインスタレーションに驚く。 (個人的にはリチャード・セラの巨大彫刻との融合シーンが印象的)
建築家のドキュメンタリーは珍しく、大きなスクリーンから映画ならではの臨場感を楽しめると思うので、お時間・ご興味のある方は是非!
『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』
オフィシャル・サイト: http://sketch.cinemacafe.net/
■ストーリー■
建築家としてのみならず、ティファニーのジュエリーデザインを手掛けるなど、アーティストとしても注目を集めるフランク・ゲーリー。彼の長年にわたる友人であり、「建築のことは何も知らない」と公言する映画監督シドニー・ポラックが、フランク・ゲーリーの魅力を探るべくカメラを回す。
(シネマトゥデイ より)
Bunkamuraル・シネマにて7/13(金)まで公開
ちなみにチケットの半券で国立新美術館、森美術館が楽しめる相互割引キャンペーン実施中。
(いつか実物を見に行きたい!)m.o