町田市野津田に梅、桜、菖蒲、紫陽花、紅葉と四季折々の表情、光景を魅せ、町田のオアシスとなっている「薬師池公園」。園内の北端部の3,000平方メートルのハス田では毎年この時期に約2000株の「大賀ハス」がピンク色の美しい花を咲かせる。7月29日(日)には蓮を主役とした「観蓮会」が行われる。今月初めに一番花が咲いたの報せに急かされ、訪れた日、数名の愛好家、写真家が狙うハス田は青々と茂った葉の上や隙間に膨らみかけたおおくの蕾の中に大きく開花したもの、既に花びらを落としたもの30輪近くが咲き始めていた。縄文時代2000年前の種子から発芽した「大賀ハス」、開花した花姿は華やかさのなかに気品、気高さが漂うなんとも神秘的な花である。古代の人々も見ていたであろうと思うとなんともロマンチックな夢のある話である。ハスは早朝に開花し午後に花を閉じるを数日繰り返し開いたまま花を落とすというその儚い命の美しさは尊ささえ感じる。仏像の蓮華部にも用いられているハスは「雄弁」とか「神聖」そして「清らかな心」という花言葉を持っている。(1807)










