菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「しんぶん赤旗の潮流(星の王子さまの話)」欄から感じたこと

2024年07月31日 15時17分58秒 | 地方政治
 きょうのしんぶん赤旗の『潮流』欄には、「星の王子さま」について書いている。
 キクチも、もちろん日本語の本でも読んでいるし、大学では、第二外国語として、ドイツ語の「星の王子さま」を読み、ゆっくりだが、噛みしめて読んだ記憶がよみがえってきました。

潮流

 100年ぶりのパリ五輪が開かれています。そのフランスでかつて20世紀最高の本に選ばれたのが、サンテグジュベリ作の『星の王子さま』でした。
 ▼物語の冒頭、帽子のように見えるけれど、じつはゾウを飲み込んだウワバミ(蟒蛇)という絵が出てきます。最近、この絵は隣国を次々と飲み込んでいったナチスドイツを示している、という解釈を知りました。
 ▼『星の王子さま』のウワバミは獲物を飲み込んだ後、半年間、腹ごなしのために眠ります。ナチスの侵略も1938年3月のオーストリア併合から、半年ごとに進んでいったのです。9月チェコのズーデン地方併合、翌年3月同ボヘミア・モラビア占領、9月ポーランド侵攻、翌年4月デンマークと、ノルウェーに侵入・・・・。
 ▼ほかにも、放置すれば星を覆いつくしてしまう3本のバオバブの木は、日独伊の枢軸国を指していると多くの人が指摘しています。「バオバブを書いた時は、ぐずぐずしていられなかった」(内藤濯訳)という語り手の言葉には、ファシズムへの作者への危機感が明らかです。
 ▼サンテグジュベリが『星の王子さま』を書いたのは第2次大戦中の43年。40歳を超えパイロット不適格であったにもかかわらず、無理をして軍務につき偵察飛行に出たまま行方不明になりました。搭乗機は2000年 マルセイユ沖で発見されました。
 ▼人生の英知をつめ込み、王子さまの死に至る物語は、死を覚悟した作者の遺言とも言われます。きょう没後80周年。
 (2024・7・31)
 
注)
 ところで、みなさんのサンテグジュベリの言葉で、何が好きですか。

 「大人はみんな、かつては子供だった・・。しかし、それを覚えている人はごくわずかだ」

 「自分を判断することは、他人を判断するよりもはるかに難しい。自分自身を正しく判断することに成功すれば、あなたはまさに真の知恵の持ち主である」

 キクチは、この2つの言葉が好きです。「子どもの頃は覚えている」つもりです。「真の知恵の持ち主」になることを目指しています。

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