最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

W-ZERO3 と Windows Live

2007年04月15日 22時12分11秒 | Weblog
イー・モバイルの登場によって、少し微妙な立場になってきた W-ZERO3 だが、料金プランによっては PHS 同士の会話が無料になったり、データ通信も全国で広く出来るというメリットがある。一時は消えてしまうと思われていた PHS だが、データ通信で復活し、定額音声通話をいち早く実現した。1995 年の PHS 登場時では通話料が PHS 同士で 3分 40円(携帯は 3分 270円ぐらいだった)と大変安かった。いずれ音声通信もデータ通信も定額になるのだろう。

W-ZERO3でWindows Liveが使えるソフト「Windows Live for Windows Mobile」が公開

マイクロソフトとウィルコムは11日、「Windows Mobie 5.0」を搭載するウィルコムのスマートフォン「W-ZERO3」シリーズ向けに、「Windows Live for Windows Mobile」のダウンロード提供を開始した。利用料金は無料。Windows Live for Windows Mobileは、メッセンジャー「Windows Live Messenger」、メールサービス「Windows Live Hotmail」、ブログサービス「Windows Live Space」、検索サービス「Live Search」がアプリケーションとして一体化されたWindows Mobile端末専用ソフトウェア。Windows Live Hotmailは、Outlookメールのプラグインとして動作するため、新着メール受信通知、メール及び連絡先の同期、迷惑メールの駆除といった機能が利用できる。また、Windows Live Messengerでは従来の携帯端末向けサービスでは実装されていなかった画像・ファイルの送信、音声メモ、シェイクが提供された。

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SDPA ホームページ移動

2007年04月14日 01時56分15秒 | Weblog
大学の移動によってクラスタ計算機も全て移動したが、SDPA 関連のサーバー群も全て前の大学から撤去して移動することになった。SDPA 関連のサーバーには計算資源としてのクラスタ計算機、SDPA のホームページを提供する Web サーバー、SDPA Online Solver のフロントエンドとしての Web サーバーが含まれる。後者の二つはもう少しの間、前の大学に置いて置きたかったが、急に撤去しなければならなくなった。しかし新サーバーも確保してあるので統一してしまった方が良いだろう。これで管理の二元化も避けられることになる。
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サイトライセンス

2007年04月13日 22時20分04秒 | Weblog
今度は多くのソフトウェアがサイトライセンスで使用できるようになった。すでにインストールしただけでも Norton のセキュリティツールや Microsoft の Office 2007 standard などがあった。さらに MATLAB も使用できることになった。もちろん学部や学科でライセンス料を払っているので使用できるのだが、以前は経費削減でほとんどのソフトウェアが使えなくなってしまったので、大変な違いである。MATLAB には以下の toolbox も付いていた。

Optimization Toolbox
標準最適化問題、大規模問題の最適化

Statistics Toolbox
統計解析、確率モデルの適用

確かに皆が使わなければ無駄になってしまうが、使用者が多ければ個別に買うよりはかなり格安になる。
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64bit でも速い Core2Duo

2007年04月12日 01時00分08秒 | Weblog
Intel の Xeon 5160(3.0GHz)も Intel Core2Duo のコアと一緒なので、FSB やメモリの違いなどを除けば、32bit 環境においては同クロックでは、ほぼ同じ性能となっている。しかし 64bit 環境では Xeon 優位と思われていたが、64bit 環境でも同様の結果になった。
SDPA を実行して、Xeon 5160 (3.0GHz) と Core2Duo E6600(2.88GHz クロックアップ済み)を比較してみた(OS は Fedora Core 6)。実行速度はほぼ同じであり、FSB や内部キャッシュの量などは全て Xeon の方が優勢であるにも関わらず、クロック周波数で見れば Core2Duo が優勢になった。64bit の Windows というのはなかなか普及しないが、Linux や BSD 系などでは遠慮せずに 64bit で使ってみよう。
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西本願寺御影堂大修復

2007年04月11日 23時57分13秒 | Weblog
以前から何回にも渡って、京都西本願寺の修復が NHK スペシャルで取り上げられているが、ついに8作目になった。関係者によると、この特集の中では伝統的な鐘楼などの実験も紹介もされるようだ。放送されるのは良いが NHK BShi なので見られる人が限定されてしまうので少し残念である。地上デジタルの方で放送して欲しかった。

ハイビジョン特集 文化財防災 平成と江戸の知恵「西本願寺御影堂大修復」

世界遺産・西本願寺御影堂の大修復記録番組8作目。御影堂修復は境内全域の防災工事へ広がっている。大震災を踏まえた平成の最新設備や江戸の先人の優れた防災の知恵を追う。
世界遺産・西本願寺。中心伽藍(がらん)・御影堂の大修復記録番組8作目。世界最大級の木造建築・御影堂は江戸初期を代表する建築。修復は9年目を迎え、境内全域の防災工事へと広がった。阪神大震災の経験を生かした免震水道管や最新の自動放水銃など、平成の最新設備が導入される。江戸時代の先人は地震や水害などに立ち向かい、現代にも通じる卓抜した技術を遺していた。平成と江戸、2つの時代に凝らされた防災の技を追う。
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Vista へのアップグレード2

2007年04月10日 23時35分02秒 | Weblog
試しに1台だけ Windows Media Center Edition から Windows Vista Home Premium にアップグレードを行った。ライティングソフト(Nero など)や DVD 再生ソフト(Power DVD など)などは互換性が無いので、Vista インストール前にアンインストールするように促される。アップグレード自体は特に問題ないが、やはり多くの周辺機器のドライバは更新の必要があるようなので、結構手間がかかる作業である。2000 から XP に移行したときも同じようにドライバをアップデートした気がするが今回は何故かそのときよりも面倒に感じる。
OS 自体は悪くないと思うのだが、XP と Vista の両方で動作するソフトウェアを作っている人の苦労は大変な物だろう。

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VMware Workstation 5.5

2007年04月09日 01時25分57秒 | Weblog
遅ればせながら VMware Workstation 5.5 を使用してみた。速度も上がったような気がするが、やはり以下の変更は大きい。
1: SMP に対応。2CPU までだが、SMP カーネルが 2CPU 上で動作するようになった。
2: VT 技術に対応
3: 64bit Guest OS に対応
自分でダウンロードすれば済むのだが、VMplayer も付属している。また ISO イメージから boot できるのも一度慣れてしまうと便利なので手放せない。VMware 4.5.2 では、Fedora Core 5 (カーネル 2.6.19 以上), Fedora Core 7 test2 などが起動できなかったが、これらも正常に起動できるようになった。
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Vista へのアップグレード

2007年04月08日 11時26分45秒 | Weblog
大分前に試しに一つ申し込んでみた Windows XP から Vista へのアップグレード用 DVD が届いた。そこで該当する Windows XP MCE2005 をアップグレードしてみようと思って、マイクロソフトの Vista のホームページにある Windows Vista Upgrade Advisor も用いてシステム、デバイス、プログラムについての互換性をチェックした。そうしたら次から次への互換性の問題などが指摘されて、多くのドライバのアップグレードが必要になっている。まだドライバ等ならばインターネットから無料で入手できるので良いかもしれないが、有料で購入したソフトウェアなどのアップデートは簡単に出来るものではない。結局あまりの面倒なのと Vista にするメリットを天秤にかけてアップグレードするのを止めた。Vista にするのは新しいマシンからの方がいいのだろう。
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引越し終了

2007年04月07日 11時05分07秒 | Weblog
研究室の引越しが無事に終了。あれだけの荷物の量にもかかわらず運び出しも運び入れも1時間強で終了した。パソコン100台などの梱包も1時間半ぐらいで終わった。単に体力勝負ではなく、いろいろな技術があるのだと感心した。今度の部屋は広いので、あれだけ膨大な荷物を入れてもまだ部屋に隙間が多くある。ただし、まだ棚(パソコン用も含む)なし、専用電源なし、24時間空調なしなのでクラスタ計算機関連で出来ることは限られている。ただし、学科の計算機室に少量の計算機は置かせてもらえるようなので、これが当面の計算資産になりそうだ。
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最適化とグリッド

2007年04月06日 23時47分10秒 | Weblog
NAREGI のホームページを見ていて、今日初めて CSI(サイバー・サイエンス・インフラストラクチャ)というプロジェクトを知った。NAREGI の関係者ではなく、関係者の関係者なのでほとんど他人になるが、今まで Ninf-G と GridMPI しか使ったことがないので、他に何をやっているのかほとんど知らなかった。
最適化というのは出来るだけコストを下げるという目的があるので、このような採算を度外視した大規模プロジェクトとは根本的に合わないのだという意見を聞いたことがある。個人的にはそれも当たっている面もあるように思う。最適化の世界は”金使うより頭を使え”という世界なので、大規模な環境で長時間並列計算しましたといったような研究はあまり評価されない。だから我々のグループも単に力技で計算しているわけではないことを理解してもらうためには少し時間がかかった。
CPLEX などが高く評価されるのは、1台の PC で高速に大規模な問題が解けるからで、1チップで 1TFlops に達しようという現在では、1台の PC で解ける方が cool で良いという感じなろう。そこまで極めてから、またグリッドの方も考えていきたい。
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もうすぐ引越し

2007年04月05日 00時08分51秒 | Weblog
業者の方にパソコンやモニター、その他の機会等の梱包をお願いしたが、100 台以上の パソコンを含む梱包作業が休憩も含めて3時間で終わってしまった。さすがにプロは仕事が速いと感心した。前の前の大学から前の大学への引越しのときは、自分と韓国人留学生の二人で全部パソコンを丁寧に梱包して業者を感嘆させたが(前の大学が引越し代を出してくれなかったのも大きな理由だが)、今回は台数が多いのと今度の大学が引越し代を負担してくれるので業者に梱包を任せた。
こんなに多くの台数を移動しても全部新しい部屋で使えるわけではないが、誰も計算しないし管理できないので全部持って行ってくれと言われたので、とりあえず持っていってその後で処理していくことにしよう。
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SPU プログラミングの難しさ

2007年04月04日 01時26分50秒 | Weblog
Cell の SPU を用いたプログラミングが難しいという話をよく聞く。一つは Cell のメインコアである PPE とメモリを共有していないので、逐次データを DMA 転送しなければならないことと、性能を上げるのが難しいことの二つの理由があるようだ。好きでやっている人はともかく、忙しい人は様々なチューニングを行って性能を上げる気はしないだろう。噂では Cell 上での自動並列コンパイラなどの話もあるので、是非期待したいが、もう少し気軽にプログラムが組めるようにならないとなかなか普及しないだろうと思われる。

バンダイナムコ、業務用ゲーム機にPS3の「セル」採用

 ゲーム大手のバンダイナムコゲームスはソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と協力し、「プレイステーション3(PS3)」の中核半導体「セル」を業務用ゲーム機に採用する。アミューズメント施設に置く業務用機の本体と対応ソフトの開発に着手した。研究用を除いてセルのPS3以外への応用は初めて。年内に業務用機を投入、続いて家庭用ソフトを発売する。
 バンダイナムコがセルを搭載した業務用ゲーム機の基板を開発する。同社はPS2の中核半導体を使った業務用ゲーム機を開発した経緯があり、PS3向けのセルの応用でもSCEと協力する。完成したゲーム機基板は他社にも販売する。
 第1弾ソフトとして対戦格闘ゲームの人気シリーズ最新作「鉄拳6」を年内に投入する。セルの高い性能を生かし、ハイビジョン画質の美しい風景の中でゲームが楽しめるようになるという。鉄拳6は業務用の後、PS3でも発売する。

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新しい環境と古い環境

2007年04月03日 01時25分18秒 | Weblog
引越しして新しい環境を作りつつあるが、様々な制約が多いので元の規模で計算機環境を構築するのは無理であるし、SDPA Online Solver の再開の目処もたっていない。それでも前の大学と異なり割と自由に環境を作れそうなのと、その他の様々な理由から新しい環境に移って良かったと思う。前の大学ではいずれ現在のクラスタ計算機用の部屋を取り上げられた上に 150平米ぐらいの部屋を三分割したスペース(よって50平米程度)に移動する予定だったので、どちらにしても残って現在の研究を続けるのは無理だったに違いない。どうも大学においてやっているといった感じが強く、どのような環境を作れば良い研究者が来てくれるかといった施策が見えてこなかった。
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強化学習

2007年04月02日 02時05分34秒 | Weblog
3月末でこれまでの大学を退職して、4月から新しい大学に赴任することになった。12年ぶりの都心回帰でやはり雰囲気が全く違うと感じた。前の大学には言いたいことがいっぱいあったのだが、匿名でブログに書いても意味がないので省略したい。
10年ぐらい前に Neuro-DP の本を読んで、最適化への適用を考えていたのだが、別に強化学習のアルゴリズムなどを用いなくても SDP の場合では計算量の見積もりが割と正確に出来た。当時のコンピュータは、あまり複雑なモデルではなかったので現在のようにキャッシュの量とかコンパイラの違い、CPU のアーキテクチャなどを陽に考慮しなくても良かった。ところが現在では最適化ソフトウェアの計算時間は実際に実行してみないとわからないので、強化学習型のアルゴリズムで様々な問題を実行しながら、計算量の見積もりを学習させた方が良いと思うようになった。SDPA は ATLAS というソフトウェアを用いているが、これが CPU ごとに細かいチューニングをするので、例えば Opteron 用にチューニングしたバイナリを Core2Duo で実行すると数割ぐらい遅くなったりする。これでは、自分の環境で独自に学習しながら最適なパラメータを学習していった方が良さそうだ。
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次世代スーパーコンピュータと神戸

2007年04月01日 00時54分08秒 | Weblog
この前の地震でもわかるように沖縄や離島を除くと日本で地震の危険性の少ない地域はほとんどない。何しろ原発すら断層のそばに作っている状態なので、次世代スーパーコンピュータの設置で神戸の埋立地が危ないと言っても、様々な対策を施して建設することになるだろう(やはり核配備は日本では SLBM 形式が良い)。液状化を防ぐ方法もあるので断層の真上さえ避ければ免震、制震構造でという話になるのだろう。ただ空港が隣にあって大丈夫かなという感じはするが、どうせ政治的な理由が大きいと思えば、あまり真面目に設置理由を考えても意味がない。この次世代スパコンが出来ても、ほんの一部の人にしか直接関係はないのだが、様々な分野に技術的な波及があるだろう。

次世代スーパーコンピュータ施設の立地地点を神戸に決定

 独立行政法人理化学研究所(理事長:野依良治、以下「理研」という)は、次世代スーパーコンピュータ施設の立地地点を客観的・科学的な観点から検討するため、次世代スーパーコンピュータ開発戦略委員会(委員長:坂田 東一 理事)に外部有識者から成る「立地検討部会」(部会長:黒川 清内閣特別顧問)を設置し、昨年7月から15の候補地について評価を実施してきました。
 今般、立地検討部会がとりまとめた「次世代スーパーコンピュータ施設立地評価報告書(3月23日)」を踏まえ、神戸又は仙台のいずれかを立地地点とすることとして総合的に評価、検討を行いました。その結果、本日、神戸(ポートアイランド第2期内。)を次世代スーパーコンピュータ施設の立地地点とすることを決定しました。
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