最適化問題に対する超高速&安定計算

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NetWalker で最適化 その3

2009年12月14日 12時23分16秒 | Weblog
次は NetWalker を含めた3台のマシンで比較実験を行う。解く問題は NetWalker のメモリに入る規模に限定する。ARM Cortex-A8 は一般的に遅いと思われている Atom よりもさらに数倍以上遅いという結果になる。

マシン
1: NetWalker
CPU : ARM Cortex-A8 800MHz
メモリ : 512Mbytes
OS : Ubuntu 9.04
浮動小数点演算 : NEON 使用

2: Atom
CPU : Intel Atom 330 1.6GHz
メモリ : 2Gbytes
OS : Fedora 12 for x86_64

3: Nehalem
CPU : Intel Core i7 965 3.2GHz
メモリ : 12GB
OS : Fedora 11 for x86_64

○ソフトウェア1:glpk-4.40
問題 stein45
1: Netwalker : 11m5s
2: Atom : 4m13s
3: Nehalem : 30s
問題 air06
1: Netwalker : 2m38s
2: Atom : 40s
3: Nehalem : 5s

○ソフトウェア2: SDPA 7.3.1 + LAPACK/BLAS 3.2.1
問題 mcp250-1
1: Netwalker : 1m3s
2: Atom : 5s
3: Nehalem : 1s
問題 theta3
1: Netwalker : 5m19s
2: Atom : 34s
3: Nehalem : 4s

○ソフトウェア3: 最短路問題 sp.heap
問題 FLA (100 クエリ)
1: Netwalker : 1m19s
2: Atom : 15s
3: Nehalem : 2s
問題 LKS (256 クエリ)
1: Netwalker : 10m8s
2: Atom : 2m
3: Nehalem : 15s
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2 コメント

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Unknown (安井)
2009-12-15 00:39:16
実験ありがとうございます。最短路問題は整数演算なのでSDPA程の性能差はないようですが、それでもAtomの1/5、Nehalemの1/40ほどなのですね。

Atom や Nehalem はマルチスレッドで動作させているのでしょうか?
返信する
Unknown (藤澤)
2009-12-15 01:10:45
マルチコアも CPU の実力の内と思っていますので、Atom と Nehalem はマルチスレッドです(ただし HT 機能は切っています)。でも 1 クエリでは NetWalker でも数秒以内で解は出るようです。用途によっては使えるかもしれません。
返信する

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