最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

データ同化スパコンと Graph500

2014年11月26日 07時10分43秒 | Weblog
統計数理研究所から我々のチームに結果に関して以下のリリースが出ました。

データ同化スパコンがビッグデータ処理性能ベンチマーク Graph 500で共有メモリ型として最高値を更新、統計科学スパコンがTop 500で301位。

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 統計数理研究所(所在地:東京都立川市、所長:樋口知之)は、九州大学マス・フォア・インダストリ研究所(所在地:福岡県福岡市、所長:福本康秀)、日本SGI株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月学)と協力して、本研究所で本年4月から稼働中の世界最大規模の共有メモリ領域を持つ「SGI UV 2000」で構成されるデータ同化スーパーコンピュータシステム(愛称「A」*1)において、大規模データ処理性能を計測するベンチマークテスト Graph 500 を実施し、174.70 GTEPS (1秒間に約 1,747億枝のグラフ探索性能)という高スコアを記録しました。これは前回6月のスコアを33%上回っており、アルゴリズムの改良と計測時の並列数の増加による結果です。
今回、総合順位で40位となり、前回同様、シングルノードの共有メモリ型並列コンピューティングシステムとして同種のシステムでは世界第一位の性能であることが示されました(*2)。
あわせて、本年7月から稼働を開始した統計科学スーパーコンピュータシステム(愛称「I」)においても稼働開始後、初めてTop 500 ベンチマークの測定を行いました。その結果、実行性能は201.2TFLOPS(1秒間の浮動小数演算の実行回数)で、同ランキングで301位となりました(*3)。
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