最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

某スパコンと SDPARA その8

2010年04月03日 01時35分56秒 | Weblog
関係者のご厚意によりスパコン上で二週間 SDPARA を実行したので、解析が大変なほどの大量のデータを取ることができた。

○スパコン向きの問題
1: 制約式の数(mDIM) が非常に多い = Schur complement 行列が非常に大きい
2: Schur complement 行列が密
3: 制約行列はブロック対角構造も含めて非常に疎である。

上記の 1,2,3 が成立する場合では、Schur complement 行列の生成がボトルネックとなるので、コア数に比例して性能が上がる
反対に 制約式の数(mDIM) = 変数行列のサイズ (bLOCKsTRUCT) だと、以下のクラスタ(128コア)でもスパコン(2048コア)でもほとんど性能は同じになる。
これらを考慮しても SDPARA は Intel Xeon 向きという感じはさらに強くなった。

○ SDPA クラスタ
16 Nodes, 32 CPUs, 128 CPU cores;
CPU : Intel Xeon 5460 3.16GHz (quad cores) x 2 / node
Memory : 48GB / node
NIC : GbE x 2 and Myrinet-10G x 1 / node
OS : CentOS 5.4 for x86_64

○ 某スパコン
128 Nodes, 512 CPUs, 2048 CPU cores; (今回使用した分のみ)
CPU : AMD Opteron 8356 2.3GHz (quad cores) x 4 / node
Memory 32GB / node
NIC : GbE x 2 and Infiniband x 4 / node
OS : RHEL 4.x for x86_64
コメント
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