最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

京速計算機システム2

2005年08月15日 04時28分06秒 | Weblog
京速計算機システムの続報が毎日新聞に載っていた。インターネットの予想では、産総研も候補の一つとか言われていたが、文部科学省のプロジェクトで経済産業省の産総研が受託することは無さそうだ。
以下の記事では、新開発のスパコンは大規模処理、特定処理、逐次処理の複合型となっているが、詳細は不明である。産総研の ASC(AIST Super Cluster)は用途別に三つのクラスタ計算機から構成されているが、それとは異なり1台の計算機が複数の用途に対応するということになるのだろうか。

文科省:来年度からスパコン開発へ 1秒間に1京回計算

 文部科学省は来年度から、1秒間に1京(けい)回(「京」は1兆の1万倍)の計算ができる世界最速のスーパーコンピューター(スパコン)の開発を始めることを決めた。2010年度完成を目指し、総事業費は1000億円規模。来年度予算の概算要求に約40億円を盛り込む。「患者別の手術や治療後のシミュレーション」「1平方キロメートル以下の詳細な集中豪雨の予測」「火山噴火から数分での溶岩流の予測」など、従来のスパコンの限界を超えるシミュレーションや予測が実現可能になるという。

 ◇”世界最速”目指す
 国内のスパコンは、02年に海洋研究開発機構の「地球シミュレータ」が1秒間に36兆回の計算に成功、世界最速の座を獲得した。しかし、米国で「ブルージーン」など高性能スパコンが続々と登場し、地球シミュレータは世界4位に後退。文科省は新スパコンで世界最速の奪還を狙う。
 従来のスパコンは、地球シミュレータのようにさまざまな情報を同時に処理する「大規模処理」▽ブルージーンのように検索を得意とする「特定処理」▽大量のプログラムを一つずつ処理する「逐次処理」--の3種類に分類されていた。新スパコンは、この三つの機能を結びつけた初の「複合型」を目指す。
 活用が期待される分野は、ライフサイエンスや防災のほか、天文、航空機開発、気象予測など。「新薬候補の化合物を2週間で開発」「100年かかるとされていた銀河形成のシミュレーションを1週間で終了」などの研究も想定される。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする