昭和52年2月(28日と3月1日)、中原誠先生と第26期王将戦第5局です。

大山先生の先手三間飛車、中原先生は急戦のようですが

天守閣美濃から44歩と止めて

引き角棒銀になりました。流行っていたのでしょうか。続きますね。

中原先生は銀冠に、大山先生は少しずつ形を変えていて、今回は37銀の形です。中央が薄いので55歩から開戦です。

飛車が向かい合って56金の形ですから少し中原先生の得です。7筋にも手を出します。

銀がするすると進出してきて

軽くさばきました。

金銀交換は金のほうが少し得、先に竜を作りました。大山先生の と金がどれだけ働くかですが

ここに歩を打たれたのは痛そうです。

さらに48に金を打てるのです。38金同銀48歩成とできれば中原先生の勝ちです。大山先生は歩の手筋。

1手稼いで飛車を成ります。竜を戻されたら

59歩から49歩でまた手を稼ぎます。

今度は中原先生の手筋。ここで42と と踏み込みが利かないのでは中原先生が良いのでしょう。

1回61竜とさせて、結局71竜しかないのでは手を稼いだことになります。中原先生の角が世に出ました。

桂を取って45桂打ち、強引ですが角をさばきます。

大山先生は桂を得しても93角は痛そうですね。これで決まりです。

48歩成とされては受けはなく

あっさり終わりました。
玉の堅さは同じように見えても、47歩が拠点になり、終始中原先生がリードを保ちました。大山先生の歩の手筋も形勢挽回には至らず、48歩成を実現させれば中原先生の勝ちです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山棋聖
後手:中原誠王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 5四歩(53)
5 7八飛(28)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 3四歩(33)
17 6六歩(67)
18 7四歩(73)
19 5八金(69)
20 5二金(61)
21 2八玉(38)
22 2四歩(23)
23 3八銀(39)
24 2三玉(32)
25 5七銀(68)
26 3二銀(31)
27 3六歩(37)
28 4四歩(43)
29 2六歩(27)
30 4三金(52)
31 2七銀(38)
32 3一角(22)
33 8八飛(78)
34 3三桂(21)
35 3八金(49)
36 2二玉(23)
37 4六歩(47)
38 7三銀(62)
39 5九角(77)
40 2三銀(32)
41 4八銀(57)
42 3二金(41)
43 3七銀(48)
44 9四歩(93)
45 9六歩(97)
46 5五歩(54)
47 4七金(58)
48 5二飛(82)
49 5八飛(88)
50 5六歩(55)
51 同 金(47)
52 7五歩(74)
53 同 歩(76)
54 6四銀(73)
55 7四歩(75)
56 7五銀(64)
57 4八角(59)
58 7六銀(75)
59 5七飛(58)
60 6七銀成(76)
61 同 飛(57)
62 5六飛(52)
63 7七飛(67)
64 5八飛成(56)
65 7三歩成(74)
66 4五歩(44)
67 6三と(73)
68 4六歩(45)
69 同 銀(37)
70 4七歩打
71 3七角(48)
72 4八金打
73 4九歩打
74 同 龍(58)
75 4二歩打
76 同 金(43)
77 7二飛成(77)
78 5八龍(49)
79 5九歩打
80 同 龍(58)
81 4九歩打
82 同 龍(59)
83 5二と(63)
84 7一歩打
85 6一龍(72)
86 4三金(42)
87 7一龍(61)
88 6四角(31)
89 5五歩打
90 8九龍(49)
91 6五歩(66)
92 4五桂打
93 6四歩(65)
94 3七桂成(45)
95 同 銀(46)
96 9三角打
97 4一龍(71)
98 3八金(48)
99 同 銀(27)
100 3九龍(89)
101 2七玉(28)
102 4八歩成(47)
103 3二龍(41)
104 同 銀(23)
105 投了
まで104手で後手の勝ち

大山先生の先手三間飛車、中原先生は急戦のようですが

天守閣美濃から44歩と止めて

引き角棒銀になりました。流行っていたのでしょうか。続きますね。

中原先生は銀冠に、大山先生は少しずつ形を変えていて、今回は37銀の形です。中央が薄いので55歩から開戦です。

飛車が向かい合って56金の形ですから少し中原先生の得です。7筋にも手を出します。

銀がするすると進出してきて

軽くさばきました。

金銀交換は金のほうが少し得、先に竜を作りました。大山先生の と金がどれだけ働くかですが

ここに歩を打たれたのは痛そうです。

さらに48に金を打てるのです。38金同銀48歩成とできれば中原先生の勝ちです。大山先生は歩の手筋。

1手稼いで飛車を成ります。竜を戻されたら

59歩から49歩でまた手を稼ぎます。

今度は中原先生の手筋。ここで42と と踏み込みが利かないのでは中原先生が良いのでしょう。

1回61竜とさせて、結局71竜しかないのでは手を稼いだことになります。中原先生の角が世に出ました。

桂を取って45桂打ち、強引ですが角をさばきます。

大山先生は桂を得しても93角は痛そうですね。これで決まりです。

48歩成とされては受けはなく

あっさり終わりました。
玉の堅さは同じように見えても、47歩が拠点になり、終始中原先生がリードを保ちました。大山先生の歩の手筋も形勢挽回には至らず、48歩成を実現させれば中原先生の勝ちです。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:大山棋聖
後手:中原誠王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 5四歩(53)
5 7八飛(28)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 3四歩(33)
17 6六歩(67)
18 7四歩(73)
19 5八金(69)
20 5二金(61)
21 2八玉(38)
22 2四歩(23)
23 3八銀(39)
24 2三玉(32)
25 5七銀(68)
26 3二銀(31)
27 3六歩(37)
28 4四歩(43)
29 2六歩(27)
30 4三金(52)
31 2七銀(38)
32 3一角(22)
33 8八飛(78)
34 3三桂(21)
35 3八金(49)
36 2二玉(23)
37 4六歩(47)
38 7三銀(62)
39 5九角(77)
40 2三銀(32)
41 4八銀(57)
42 3二金(41)
43 3七銀(48)
44 9四歩(93)
45 9六歩(97)
46 5五歩(54)
47 4七金(58)
48 5二飛(82)
49 5八飛(88)
50 5六歩(55)
51 同 金(47)
52 7五歩(74)
53 同 歩(76)
54 6四銀(73)
55 7四歩(75)
56 7五銀(64)
57 4八角(59)
58 7六銀(75)
59 5七飛(58)
60 6七銀成(76)
61 同 飛(57)
62 5六飛(52)
63 7七飛(67)
64 5八飛成(56)
65 7三歩成(74)
66 4五歩(44)
67 6三と(73)
68 4六歩(45)
69 同 銀(37)
70 4七歩打
71 3七角(48)
72 4八金打
73 4九歩打
74 同 龍(58)
75 4二歩打
76 同 金(43)
77 7二飛成(77)
78 5八龍(49)
79 5九歩打
80 同 龍(58)
81 4九歩打
82 同 龍(59)
83 5二と(63)
84 7一歩打
85 6一龍(72)
86 4三金(42)
87 7一龍(61)
88 6四角(31)
89 5五歩打
90 8九龍(49)
91 6五歩(66)
92 4五桂打
93 6四歩(65)
94 3七桂成(45)
95 同 銀(46)
96 9三角打
97 4一龍(71)
98 3八金(48)
99 同 銀(27)
100 3九龍(89)
101 2七玉(28)
102 4八歩成(47)
103 3二龍(41)
104 同 銀(23)
105 投了
まで104手で後手の勝ち