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名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

大山将棋研究(342); 三間飛車に銀冠引き角棒銀

2016-11-18 | 大山将棋研究
昭和52年2月(28日と3月1日)、中原誠先生と第26期王将戦第5局です。


大山先生の先手三間飛車、中原先生は急戦のようですが

天守閣美濃から44歩と止めて

引き角棒銀になりました。流行っていたのでしょうか。続きますね。

中原先生は銀冠に、大山先生は少しずつ形を変えていて、今回は37銀の形です。中央が薄いので55歩から開戦です。

飛車が向かい合って56金の形ですから少し中原先生の得です。7筋にも手を出します。

銀がするすると進出してきて

軽くさばきました。

金銀交換は金のほうが少し得、先に竜を作りました。大山先生の と金がどれだけ働くかですが

ここに歩を打たれたのは痛そうです。

さらに48に金を打てるのです。38金同銀48歩成とできれば中原先生の勝ちです。大山先生は歩の手筋。

1手稼いで飛車を成ります。竜を戻されたら

59歩から49歩でまた手を稼ぎます。

今度は中原先生の手筋。ここで42と と踏み込みが利かないのでは中原先生が良いのでしょう。

1回61竜とさせて、結局71竜しかないのでは手を稼いだことになります。中原先生の角が世に出ました。

桂を取って45桂打ち、強引ですが角をさばきます。

大山先生は桂を得しても93角は痛そうですね。これで決まりです。

48歩成とされては受けはなく

あっさり終わりました。

玉の堅さは同じように見えても、47歩が拠点になり、終始中原先生がリードを保ちました。大山先生の歩の手筋も形勢挽回には至らず、48歩成を実現させれば中原先生の勝ちです。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:中原誠王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 5四歩(53)
5 7八飛(28)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 3四歩(33)
17 6六歩(67)
18 7四歩(73)
19 5八金(69)
20 5二金(61)
21 2八玉(38)
22 2四歩(23)
23 3八銀(39)
24 2三玉(32)
25 5七銀(68)
26 3二銀(31)
27 3六歩(37)
28 4四歩(43)
29 2六歩(27)
30 4三金(52)
31 2七銀(38)
32 3一角(22)
33 8八飛(78)
34 3三桂(21)
35 3八金(49)
36 2二玉(23)
37 4六歩(47)
38 7三銀(62)
39 5九角(77)
40 2三銀(32)
41 4八銀(57)
42 3二金(41)
43 3七銀(48)
44 9四歩(93)
45 9六歩(97)
46 5五歩(54)
47 4七金(58)
48 5二飛(82)
49 5八飛(88)
50 5六歩(55)
51 同 金(47)
52 7五歩(74)
53 同 歩(76)
54 6四銀(73)
55 7四歩(75)
56 7五銀(64)
57 4八角(59)
58 7六銀(75)
59 5七飛(58)
60 6七銀成(76)
61 同 飛(57)
62 5六飛(52)
63 7七飛(67)
64 5八飛成(56)
65 7三歩成(74)
66 4五歩(44)
67 6三と(73)
68 4六歩(45)
69 同 銀(37)
70 4七歩打
71 3七角(48)
72 4八金打
73 4九歩打
74 同 龍(58)
75 4二歩打
76 同 金(43)
77 7二飛成(77)
78 5八龍(49)
79 5九歩打
80 同 龍(58)
81 4九歩打
82 同 龍(59)
83 5二と(63)
84 7一歩打
85 6一龍(72)
86 4三金(42)
87 7一龍(61)
88 6四角(31)
89 5五歩打
90 8九龍(49)
91 6五歩(66)
92 4五桂打
93 6四歩(65)
94 3七桂成(45)
95 同 銀(46)
96 9三角打
97 4一龍(71)
98 3八金(48)
99 同 銀(27)
100 3九龍(89)
101 2七玉(28)
102 4八歩成(47)
103 3二龍(41)
104 同 銀(23)
105 投了
まで104手で後手の勝ち


20161118今日の一手<その419>; 定跡との付き合い方

2016-11-18 | 今日の一手
20161118今日の一手

10月29日の名南将棋大会から、MさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



一昨日の一手の回答

仕掛けのところから見ておきます。

右46銀の急戦みたいな将棋なのですが、後手は風車のような右玉のような陣形を目指したために玉の囲いが遅くなりました。先手は左美濃で仕掛けられたので十分です。
後手としては部分的には45歩なのですが、飛角総交換の大さばきには自信がありません。
Iさんが悩んでいたので私も考えてみていたのですが、22角ではないかと。45銀は同銀

として飛車にひもがついているので銀得です。

22角には33歩しかありません。

33同飛44角35歩

(後手玉が堅ければ43銀もあるところですが)飛角交換は仕方ないとして、66歩52金右33角成同角35銀同銀同飛66角77銀打

銀を打たないと危ない(同角成から44角の筋)ので、角を引いておいて後手が十分指せたと思います。

実戦ではIさんは25銀でした。

これはごまかしに行った手です。局後Iさんとしばらく検討していて昔の定跡書(定跡が進んでいないので昔のでもいいのですが)には35飛とあったと思いだしました。24歩に37桂です。

34歩には25桂が利きます。なので14銀34歩22角36飛23銀35銀

とすれば、46歩~45歩で右桂も使って攻められます。

実戦は25銀に34歩22角35銀31金で問題図。



☆ 形勢判断をします。
後手の1歩得で、先手は持ち歩がないので後手の駒得です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は77角35銀で2枚。
後手の攻め駒は34の歩にしか利いていないのですが、32飛25銀で2枚。

総合すれば少し先手が指しやすいというところです。

☆ 大局観として
1歩損ですからゆっくり指してよしとは言えません。後手玉が堅くなってきます。
攻めれば多少駒損をするのは仕方ないので、1歩損自体は気にしなくてよいです。この後歩切れで困らないように、できれば歩を入手できる攻め筋を選びます。
問題図の前に解説したように、29の桂馬も使うのが理想です。それは4枚目の攻め駒になり得るのです。

玉が堅い状態で仕掛けられてまずは満足です。左美濃のほうが大体は舟囲いよりも堅いのですが、角の王手や後の76桂の筋は弱点です。飛車を渡すよりも角を渡すほうが怖いので変化を選ぶときに注意しておきます。

後手の31金は渋い手ですね。角交換に備えています。ですから角交換の変化を選ぶときは慎重に。


○ 実戦は44銀でした。歩切れを補って自然な手です。34飛とぶつけられました。

(いつもなら)35銀と飛車交換を避けたくなるところで、77角成同桂35飛同飛24角は57角

これは美濃囲いなので飛車を渡しても困りません。先手の駒得ですし後手の金銀がバラバラで十分。

35銀には77角成同桂32飛

43角27角37飛36銀27飛同銀不成44銀

これでも先手が良かったと思います。

実戦では飛車交換に応じて

53銀成77角成63成銀(35角がある)同玉77桂33角

これも先手が指しやすそうです。82角(64角成同玉65飛と91角成のねらい)がわかりやすかったかと思いますが、66角同角同歩75歩同歩76歩85角

という展開で、7筋の攻めを指しすぎですよ、ととがめて先手有利です。そのあともずっと先手が良かったのですが、

最後にこれを詰ましそこねました。(正解は書かなくてもわかりますか?)


△ 44角と行くと

44同角同銀34飛同飛同銀

と進んだら、うっかり53銀成としないで35歩62角53角

と進めば先手がいいでしょう。

後手は44角に43歩とひねります。

22角成同金46歩

として、27角から45角成は防いでおきます。27角37飛36角成で飛角交換は仕方ないです。後手は27角とするか、62金や52金としておくか、36歩としておくか。互いにこの先が難しいところで互角です。


× 46歩は有力ではあるのですが

62金45歩同歩22角成同金

という形がなぜか攻めにくく、後手の31金と備えたのが生きています。

攻めるのをやめて

これくらいなら悪いということでもないのですが、問題図よりは後手が得をしています。


△ 28飛もあるところで

34銀同銀同飛23飛成39飛成

これも互角で、玉が堅い分だけ先手が少し良いのでしょう。でも具体的には難しいです。

34銀とぶつけられたところで44銀とかわすと

62金に24歩同歩同飛23歩33歩

という手筋の攻めがあります。ただし飛車交換の後両取りで決まりそうで決まりません。これも互角です。


○ 他には16歩と突いて

62金には17桂16銀36飛

と銀を追って、27銀成44銀42金25桂

ということになれば先手優勢です。

ですから後手は16歩には36歩。

17桂34銀44銀43歩

では大変そうです。

先手は36歩に28飛

としておきます。34銀同銀同飛23飛成

後手は36歩が邪魔で飛車が成れません。33飛に27竜くらいで先手有利です。


後手の25銀のせいで先手の右桂が使えないと、どれもなかなか大変です。でも先手玉が堅い、後手の金銀がバラバラということで、実戦のように44銀から飛車交換の変化は先手よしでした。後の53銀成から63成銀が王手になる(ので35角が利かない)という好条件があるからでした。
歩を補充して自然な銀の進出ですが、飛車をぶつけられて悪いというのが通常です。

定跡書に載っていないのは44角で、普通なら振り飛車にさばかれてしまいそう。筋が悪いとされる手です。(角交換で飛銀をいじめられそう。)でも玉の堅さが違うので互角ですが、選びにくい感じがします。

本筋は46歩という気がするのですが、これは37桂と跳ねてある形で指したいのです。跳ねるためには36飛と浮く必要があり、さかのぼって35飛のチャンスがあったということなんです。

初期の定跡は16歩から17桂だったはず。その昔、大山先生あたりが25銀と指して、若手棋士(山田教室のメンバーとか)がいろいろ検討したのだろうなあと想像します。後で35飛が発見されたのではなかったかなあと思っているのですが。
16歩から17桂では右桂を使ったという感じはしないのですが、そのあと銀を追っていけば悪い取引ではありません。
16歩に36歩が悩ましいのですが、目先を転じて28飛で解決です。

古い定跡でも、その攻め筋を知っていると部分的でも応用が利くということがあります。定跡は手順の暗記よりもその応用を考えて学ぶものです。なぜこういう指し方をしたのか、それがなぜよい手なのか悪い手なのか、ということまでチェックしておきましょう。

定跡書には筋の良い手がいっぱい書いてあります。手順を丸暗記しなくちゃいけないものではなくて、少しでもその手順を覚えておいて、実戦の場面でその筋が使えないかなあと考えるものです。だから定跡書を並べてみるのはとても良い訓練法なのです。筋が良くなります。



大山将棋研究(341); 三間飛車穴熊に位取り

2016-11-17 | 大山将棋研究
昭和52年2月、森雞二先生と第36期名人挑戦者リーグ(A級順位戦)です。


森先生の三間飛車、大山先生に65歩44歩と止めて、6筋の位取りになりました。

森先生は位を取られたので穴熊に。

大山先生の46歩を見て34銀型になりました。

互いに飛車を4筋へ。

大山先生は端角から6筋の歩を交換

4筋から開戦です。

25歩を利かせて45歩を取り返し

こんなところに利かしが入っては大山先生が良さそうです。

拠点があるので飛角交換なら居飛車よし。

押したり引いたりが始まります。

36に銀を呼びこんで飛車を出る、これなら飛角交換は避けられません。

45銀と捨ててから(65歩75角を入れて)飛車を取れば

後手は銀をさばいたということになります。これなら難しい戦いです。

52歩成から角打ち。この筋は受けにくいです。

馬を作って飛車を追えば大山先生の調子が良いのですが

飛車取りは放置して銀を打ち込むのが森先生の勝負手。王手で馬や銀を抜く筋があります。

45馬と引くのは味が良いのですが、35歩で後手番です。

両取りがかかり、森先生は駒損を回復します。このあたりで後手が良くなったようです。

32の飛車は捨てて香を取って田楽刺し。大山先生は歩切れです。

合駒の銀を取れて

ハードパンチ。これで寄っています。

馬を取って攻め駒4枚をキープ。

あとは入玉できるかどうかの争いです。森先生に駒損は関係なく、61の金で馬筋をずらし退路封鎖。

大駒を使って遠巻きに攻めます。

じっくり逃がさないように。

大山先生も懸命に上部を開こうとするのですが

ぴったり捕まっています。

投了図。

互いに力のこもった戦いでした。大山先生の敗因がわかりにくいのですが、65手目で36歩同銀と呼んでから飛角交換にいったのが悪かったということでしょう。56の銀がいなくなって65歩が先手で入ったので穴熊が戦いやすくなりました。36歩ではなくて26歩34銀36歩として37桂と跳ねる感じでしょうか。その後は森先生がうまく攻めて、大山先生は耐えつつも入玉を目指し、どうしても足りなかった、という将棋です。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:森雞二8段
後手省略名:森
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 3二飛(82)
5 5六歩(57)
6 4二銀(31)
7 4八銀(39)
8 6二玉(51)
9 6八玉(59)
10 5二金(41)
11 6五歩(66)
12 4四歩(43)
13 5七銀(48)
14 4三銀(42)
15 7八玉(68)
16 7二玉(62)
17 6八銀(79)
18 8二玉(72)
19 9六歩(97)
20 1四歩(13)
21 2六歩(27)
22 3五歩(34)
23 6七銀(68)
24 9二香(91)
25 4六歩(47)
26 3四銀(43)
27 5八金(49)
28 9一玉(82)
29 5五歩(56)
30 8二銀(71)
31 5六銀(67)
32 7一金(61)
33 6八金(69)
34 4二飛(32)
35 4八飛(28)
36 3三角(22)
37 9七角(88)
38 4一飛(42)
39 6七金(58)
40 2四角(33)
41 6四歩(65)
42 同 歩(63)
43 同 角(97)
44 3三桂(21)
45 7五角(64)
46 4五歩(44)
47 2五歩(26)
48 同 銀(34)
49 4五歩(46)
50 3六歩(35)
51 5四歩(55)
52 同 歩(53)
53 5三歩打
54 6二金(52)
55 6三歩打
56 6一金(62)
57 4四歩(45)
58 4六歩打
59 同 飛(48)
60 4五歩打
61 4九飛(46)
62 4四飛(41)
63 6六角(75)
64 4一飛(44)
65 3六歩(37)
66 4六歩(45)
67 4四歩打
68 3六銀(25)
69 4六飛(49)
70 4五銀(36)
71 同 銀(56)
72 6五歩打
73 7五角(66)
74 4六角(24)
75 同 銀(57)
76 4五桂(33)
77 5二歩成(53)
78 同 金(61)
79 1六角打
80 3四歩打
81 同 角(16)
82 5一金(52)
83 5二歩打
84 6一金(51)
85 2三角成(34)
86 2一飛(41)
87 2二歩打
88 6六銀打
89 4五馬(23)
90 2二飛(21)
91 2三歩打
92 3二飛(22)
93 3五歩打
94 6七銀成(66)
95 同 馬(45)
96 2六飛打
97 5八桂打
98 2九飛成(26)
99 4三歩成(44)
100 5五桂打
101 5六馬(67)
102 1九龍(29)
103 3二と(43)
104 7四香打
105 5三角成(75)
106 7六香(74)
107 7七銀打
108 同 香成(76)
109 同 玉(78)
110 7九龍(19)
111 7八馬(56)
112 6七金打
113 同 金(68)
114 8八銀打
115 7六玉(77)
116 7八龍(79)
117 6五玉(76)
118 7四龍(78)
119 5六玉(65)
120 5二金(61)
121 同 馬(53)
122 4四歩打
123 5五銀(46)
124 4五角打
125 4七玉(56)
126 5五歩(54)
127 5六歩打
128 7八龍(74)
129 7六銀打
130 6五銀打
131 4六玉(47)
132 2七角成(45)
133 3七桂打
134 5四馬(27)
135 5三金打
136 5八龍(78)
137 5四金(53)
138 同 銀(65)
139 5三飛打
140 4五歩(44)
141 同 桂(37)
142 4七金打
143 3六玉(46)
144 2四歩打
145 1六馬(52)
146 4四桂打
147 2七玉(36)
148 3八龍(58)
149 投了
まで148手で後手の勝ち


大山将棋研究(340); 四間飛車に中央位取り

2016-11-16 | 大山将棋研究
昭和52年2月、中原誠先生と第26期王将戦第4局です。


大山先生の四間飛車に中原先生は中央位取りです。

4筋の歩を交換するのは珍しいです。

右銀を繰り出し角を引きます。

3筋の歩を交換すれば角で受けて

目いっぱい頑張りますが、銀をぶつけられると角が不安定です。

43銀から75角はずいぶん考えたのでしょう。角頭が不安なので移動するのが軽いですね。

大山先生は手堅く銀を打って角を追いますが、打った銀を使われてしまいました。

中原先生は3筋方面へ。

謝らせて飛車を中段に移動します。

大山先生も飛車を浮いて8筋へ。

飛車は成られても玉頭に迫ります。

かなり厳しそうですが

中原先生は玉を寄るんですね。1手パスみたいですが、右翼に逃げだそうという意味です。

金で圧力をかけられたら

また逃げます。こうなってみると大山先生は45歩同竜と呼んでおいたのを後悔しそうです。

飛車を寄れば中原先生はまた怖い手を指しますね。

銀をとったら金を見捨てて玉を逃げ出します。

あとは角の処置ですが

飛車先を連打。75同角には88角でしょうか。

飛角の取り合いになり、と金を使われたら

うまくかわしました。

69角は怖いですが玉を逃げ出して

これで先手玉が安定しました。

あとは寄せです。馬の利きがそれたので84香から銀を打ち込んで

あっさり寄ってしまいました。

投了図。詰まないけれど角を抜けば怖いところがありません。


互いに構想の勝負になりました。中原先生の作戦はうまくいかなかったと思うのですが、右翼を開拓します。大山先生も(後手から見て)右翼、玉頭から反撃すれば、中原先生が右翼に玉を逃げ出したのが勝因です。
構想の勝負なので全体の流れを追っていくのが良いと思います。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:中原誠王将
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 5七銀(48)
18 4三銀(32)
19 5五歩(56)
20 5二金(41)
21 5六銀(57)
22 3五歩(34)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 6八銀(79)
26 3二飛(42)
27 4六歩(47)
28 7二銀(71)
29 5七銀(68)
30 6四歩(63)
31 4五歩(46)
32 同 歩(44)
33 同 銀(56)
34 4四歩打
35 5六銀(45)
36 6三金(52)
37 4六銀(57)
38 5一角(33)
39 7九角(88)
40 3六歩(35)
41 同 歩(37)
42 同 飛(32)
43 5七角(79)
44 3二飛(36)
45 3五歩打
46 5四歩(53)
47 同 歩(55)
48 同 銀(43)
49 5五歩打
50 6五銀(54)
51 同 銀(56)
52 同 歩(64)
53 2四歩(25)
54 同 歩(23)
55 4三銀打
56 2二飛(32)
57 7五角(57)
58 6四銀打
59 8六角(75)
60 7四歩(73)
61 5四銀成(43)
62 7五歩(74)
63 3四歩(35)
64 8四歩(83)
65 3八飛(28)
66 8五歩(84)
67 5九角(86)
68 7六歩(75)
69 4四成銀(54)
70 3二歩打
71 3五飛(38)
72 5六歩打
73 4五飛(35)
74 2三飛(22)
75 2二歩打
76 7四金(63)
77 2一歩成(22)
78 8三飛(23)
79 5四成銀(44)
80 7五銀(64)
81 4一飛成(45)
82 8四角(51)
83 1一と(21)
84 4八歩打
85 同 金(58)
86 6六歩(65)
87 6八玉(78)
88 4五歩打
89 同 龍(41)
90 6五金(74)
91 6六歩(67)
92 同 銀(75)
93 5八玉(68)
94 7三飛(83)
95 6七歩打
96 7七歩成(76)
97 6六歩(67)
98 6八歩打
99 4七玉(58)
100 6九歩成(68)
101 7七角(59)
102 6六金(65)
103 7四歩打
104 同 飛(73)
105 7五歩打
106 7七金(66)
107 7四歩(75)
108 6八と(69)
109 4九歩打
110 5八と(68)
111 3七金(48)
112 4四歩打
113 同 成銀(54)
114 6九角打
115 3六玉(47)
116 4八と(58)
117 2七玉(36)
118 4七と(48)
119 7七桂(89)
120 4六と(47)
121 同 龍(45)
122 3九角成(84)
123 2八歩打
124 2九馬(39)
125 8四香打
126 8三銀打
127 7三銀打
128 同 桂(81)
129 同 歩成(74)
130 同 銀(72)
131 8三香成(84)
132 同 玉(82)
133 7五桂打
134 8四玉(83)
135 8三飛打
136 7五玉(84)
137 8五飛成(83)
138 6六玉(75)
139 6五龍(85)
140 投了
まで139手で先手の勝ち


20161116今日の一手<その418>; 守ってから駒得

2016-11-16 | 今日の一手
20161116今日の一手

10月29日の名南将棋大会から、KさんとIさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。




一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
駒の損得はありません。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は58飛と持ち駒角で2枚。
後手の攻め駒は62飛と持ち駒角で2枚。85桂は入れるかどうか微妙なところです。取られるだけかもしれません。

総合すれば後手が指しやすいかというところです。

☆ 大局観として
後手はかなり軽い仕掛けで、桂を跳ねて角交換から飛車を回りました。普通なら問題図は後手の手番で、攻めが続いて有利になる、というところなんです。仕掛けが早すぎるのではないか?という気がします。

先手としては73角や86歩で駒得にできそう。後手は両方を受ける手段がありません。ではそのどちらかを指せば簡単ではないの?というとそうではなく、後手からは66歩同銀67角という攻め筋があり、先手玉の位置が悪いということもあり受けるのは大変なのです。(中飛車で39玉の形が好まれないのは王手の筋があるから。)
方針としては、守っておいて後で駒得にするというのが正しいのです。駒得を急いでつぶれたら元も子もありません。


× 後手の攻め筋がどれだけのものか見てみましょう。実戦では66銀でした。

65の歩を守ろうとしたのですが、後手は1歩節約できました。(実戦ではこう進まなかったのですが)67角68飛76角成78金

67歩を避けるには金を寄るくらい。ここまでがセットです。後手は64歩と合わせて、77歩65歩76歩66歩

ではかなり嫌ですね。

64歩には同歩として同銀

77歩に67歩同金同馬同飛55銀

これも先手が悪いでしょう。

77歩ではなくて67歩

なら一応受かるとはいえ、55歩~56歩が嫌味です。

ということで、後手は67角がかなり有力でしたが、実戦は67歩

後手は1歩節約できたのでここに歩が打てます。78金には69角48飛68歩成

68同飛は78角成~67金なので、68同金87角成67金64歩

これも後手の調子が良いです。

実戦では67歩に86歩でしたが

79角78飛(78金は68歩成)68角成同飛同歩成85歩67と

これも後手が有利です。

正しくは67歩に46角だと思います。

これで86歩~85歩を狙います。それまでが不安ですが、多分先手が指せるのだと思います。


× 66歩同銀67角の筋が怖いというのはわかりました。受けを考えます。68飛は57角

なので先受けは無効です。


△ 28玉と待てば

王手の筋が消えて少し受けやすくなります。後手がおとなしく65飛なら66歩61飛72角62飛83角成

くらいで先手よし。

28玉にも66歩同銀67角が来るわけですが

68飛76角成78金64歩

77歩65歩に57銀

今度は1歩持っているので我慢しやすいです。75馬48銀66歩73角61飛46角成

ならば互角です。(後手は66歩で64馬としても86歩がある。)

あるいは65歩に76歩66歩73角

とするのもいい勝負でしょう。28玉としているので心強いです。


○ 78金と受けるのが普通ですが、33角が嫌味。

88角では1手パスですから、66角同角同銀69角

こういうところで68飛は78角成同飛67金

で2枚換えですから

69角には67角58角成同角

としておきます。後手に飛車の打ち込みがなく、73角と86歩が残っているので駒得を目指せます。


× 他には77桂として

77桂成同金を期待すればよさそうですが、66歩同銀67角68飛76角成78金

77歩と馬を追う手段が消えています。後手から77桂成とはやりにくいのですが、64歩同歩同銀65歩75銀

と動けますから後手が指しやすいです。


○ 73角は駒得を目指す手ですが

66歩同銀67角68飛76角成78金

の時に64歩同歩同銀をやりにくくしている(62角成とできる)ので駒得というよりは後手の攻めをけん制しています。
73角は62角成と飛車を取りたくはなく、91角成が第一のねらい。後手の88歩の攻め筋が怖くなければ84角成から馬を作るのが第二のねらいです。


× 86歩も駒得を目指したものですが

この桂馬による攻め筋が見当たらないところでしたから受けの役に立っていません。66歩同銀67角68飛76角成

78金86馬77歩64歩

87歩は65歩86歩66歩73角

86歩よりも28玉の形のほうが価値が高いですし、歩切れなのも問題です。


× あとはひねって48角

と専守防衛にすることはできます。65飛66歩61飛86歩42銀上85歩同歩78金81飛77桂86歩

桂馬を取っても歩切れになるのでこういう筋も困ります。


いろいろな手が考えられましたが

実戦の66銀は1歩を守りますが、後手としては1歩節約できて(手番ももらって)嬉しいです。67角の筋は大変なんです。

67の地点を守るのですから、(68飛がだめなので)78金が自然。このとき69角の筋に自陣角でよし、というところまで見えていれば十分指せます。

28玉は自然な手で玉を固められるのでよい手です。ただしまだ後手玉のほうが堅いので、その先を間違えないで対処しなければなりません。

73角は積極的によくしようという手で、91角成のねらい。62飛の動きもけん制しているので実は受けの手なんです。飛車を取るだけの手と思ってはいけません。

86歩は駒得を急ぎ過ぎ。危ないです。
77桂は同桂成としてもらえなくてマイナス。

いずれにしても守りのことを考えて、駒得はそのあとです。後からでも駒得できる場合は守っておきます。
守り方がよくわからなければ形をよくしておくことです。28玉や78金ですね。

大山将棋研究(339); 中飛車に左美濃

2016-11-15 | 大山将棋研究
昭和52年2月、勝浦修先生と第36期名人挑戦者リーグ(A級順位戦)です。


大山先生の中飛車に、勝浦先生は左美濃です。88玉の形は角筋に入るので怖いのですが、中飛車相手なら少し安心できます。

大山先生は三間飛車に転戦ですが、角をのぞくのが機敏で、

木村美濃を強制できました。石田流も阻止して、勝浦先生が頑張った序盤です。

飛車の移動で千日手模様になりますが、大山先生は作戦負けだと思っていたのでしょう。順位戦だということもありますし。

勝浦先生が千日手を避け少し妥協しました。

2筋方面は大山先生が得をしました。

勝浦先生は4枚美濃から穴熊に。

黙っていられないので大山先生から動きます。

と金と竜を作って少し駒得です。

勝浦先生は64角の筋をみて手を作ります。

金銀の連携を崩して角打ち。

調子が良くなってきました。大山先生に疑問手も見えないので、開戦が早かったということでしょう。

勝浦先生に攻め駒は少ないので飛車も使いたいです。

嫌味を突いて桂馬が取れました。

今度は74桂の筋。

73金で防がれたら76から。

銀を取って、75桂を無視して馬を潜ります。

67の金を取られる前に寄せに入ります。銀を打って

馬を切って桂打ち。

67金を取られたら飛車をぶつけ

64で駒をもらって寄り筋です。

投了図。

勝浦先生の快勝です。玉を固めて細い攻めを続けるのが現代風ですね。カミソリ流と呼ばれた勝浦先生、細い攻めをつなげるのが得意です。
大山先生としては竜を引くとかなにか別の受け方を探すしかなかったのでしょうが、いろいろ味が悪く、開戦が失敗でした。薄い玉で自分から動くと負けやすくなります。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:勝浦修8段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 5七銀(48)
18 5四歩(53)
19 7七角(88)
20 7二銀(71)
21 8八玉(78)
22 4三銀(42)
23 7八銀(79)
24 3二飛(52)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 6六歩(67)
28 6四歩(63)
29 8六角(77)
30 6三銀(72)
31 3六歩(37)
32 4二角(33)
33 3八飛(28)
34 7二金(61)
35 6七金(58)
36 5二金(41)
37 4六歩(47)
38 7四歩(73)
39 1六歩(17)
40 1四歩(13)
41 5九角(86)
42 8四歩(83)
43 8六歩(87)
44 2二飛(32)
45 2八飛(38)
46 3二飛(22)
47 2六角(59)
48 2二飛(32)
49 5九角(26)
50 3二飛(22)
51 3八飛(28)
52 2二飛(32)
53 8七銀(78)
54 2四歩(23)
55 同 歩(25)
56 同 飛(22)
57 2六歩打
58 2七歩打
59 1七桂(29)
60 3三桂(21)
61 7八金(69)
62 5三角(42)
63 6八銀(57)
64 4二金(52)
65 7七銀(68)
66 2一飛(24)
67 5八飛(38)
68 6二角(53)
69 9八香(99)
70 5二銀(43)
71 3八飛(58)
72 4三銀(52)
73 9九玉(88)
74 4五歩(44)
75 同 歩(46)
76 2六角(62)
77 同 角(59)
78 同 飛(21)
79 6五歩(66)
80 2八歩成(27)
81 6八飛(38)
82 2七飛成(26)
83 6四歩(65)
84 同 銀(63)
85 6五歩打
86 7三銀(64)
87 7五歩(76)
88 4六角打
89 5五歩(56)
90 5二金(42)
91 7四歩(75)
92 同 銀(73)
93 4四歩(45)
94 同 銀(43)
95 4一角打
96 6二金(72)
97 4三歩打
98 8三銀(74)
99 6四歩(65)
100 5三銀(44)
101 4八飛(68)
102 4七歩打
103 5八飛(48)
104 6四銀(53)
105 3二角成(41)
106 3八と(28)
107 3三馬(32)
108 4八歩成(47)
109 5六飛(58)
110 1九角成(46)
111 8五歩(86)
112 7三金(62)
113 7六桂打
114 8五歩(84)
115 6四桂(76)
116 同 金(73)
117 4二歩成(43)
118 6三金(52)
119 3四馬(33)
120 7五桂打
121 6一馬(34)
122 8七桂(75)
123 同 金(78)
124 7二銀打
125 7一銀打
126 9三玉(82)
127 7二馬(61)
128 同 銀(83)
129 7六桂打
130 7三角打
131 9五歩(96)
132 6七龍(27)
133 6六飛(56)
134 5八龍(67)
135 6四桂(76)
136 同 角(73)
137 同 飛(66)
138 同 金(63)
139 8二角打
140 8四玉(93)
141 6四角成(82)
142 7四金打
143 7五銀打
144 同 金(74)
145 同 馬(64)
146 同 玉(84)
147 7六金(87)
148 投了
まで147手で先手の勝ち



大山将棋研究(338); 三間飛車に引き角棒銀

2016-11-14 | 大山将棋研究
昭和52年2月、中原誠先生と第26期王将戦第3局です。


大山先生の先手三間飛車、中原先生は引き角に。

玉は矢倉に囲い、棒銀です。途中角がぶつかりますが、これは8筋の関係で振り飛車が交換を避けるところ。

大山先生の48銀を見て、中原先生が仕掛けます。

7筋の歩を交換して歩を垂らす

と金は許せないので銀を引かせることになり、64歩が味よく見えます。

67歩同銀79歩成を避けるために、大山先生は桂馬を跳ね

中原先生は銀を立て直してから成り捨て

桂頭を狙います。93香の形でなければ73桂からさばきたいところなんですが。

ここでも93香がたたっています。駒組みで37角の利きを避けるために仕方なかったのですけれど。

飛車をぶつけられて8段目に歩を打つのでは勢いはありません。

竜を作ればまあまのようですが

控えて歩を打つほうが味が良いです。

大山先生は桂馬がさばけ

両取りにも

86銀と出ておけば銀を取り返せます。

竜を潜られても

78歩と打たせてしまえば歩切れでたいしたことがありません。金をどこに打たれても駒損にならないのです。

角かわして

5筋から反撃です。小駒だけでも数はそろっているので切れない攻めです。

銀取りにも中合がきき

攻めを遅らせる手筋

味よく銀を引き、一度形勢が良くなると良い手が出てくるものです。

角取りも怖くはないです。と金を作ります。

中原先生はどうにか先手玉に迫ります。

勢いはあっても2枚だけの攻めですから

端を突くくらい。

大山先生の63飛の詰めろ、受ける駒がないのです。42の銀を移動しますが

飛車で取って角を打てば詰んでいます。

ぴったり。

大山先生が37角で93香と移動させたのが勝因でしょうか。92香なら大分違った展開だと思います。中原自然流の攻め、というところがありませんでした。少しでも形勢が良くならないと現れないのです。
大山先生に味の良い好手が多く、振り飛車党なら並べておくべき棋譜です。

先手三間飛車には急戦がやりにくく、居飛車が苦労している時代です。玉頭位取りならもう少し楽だろうなあと思うのですが、後手四間飛車に比べて石田流への組み替えが2手速いわけで、うまく組めないということなんでしょうか。
矢倉の引き角棒銀は加藤一二三先生の実戦集でも読んだことがあるのですが、居飛車が苦労している感じです。
振り飛車に対しての引き角棒銀は、鳥刺しのような急戦なら有力なのですが(これは左銀で攻めていて、右銀も攻めのカバーに使えるため)、もう少し玉を囲おうとすると作戦負けになりやすいです。少し前に見た左美濃~銀冠でも居飛車が仕掛けるのは難しく、千日手狙いになってしまいます。本局は矢倉なのですが、銀冠よりも横からの攻めには弱いわけで、なおさら難しいです。平美濃(いわゆる飯島流引き角)でもこの例外にはなりません。
居飛車が引き角にするなら(鳥刺し以外では)棒銀ではまずいわけで、右銀も囲いに使うほうが良いのです。天守閣美濃の4枚で囲う作戦や(これは藤井システムで絶滅しましたが)ミレニアムや(これは振り飛車穴熊に堅さ負けする)位取りや居飛車穴熊など、持久戦の時に引き角にして、できれば右桂を使って飛角桂で攻める、さばく、という指し方が主流です。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山棋聖
後手:中原誠王将
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八飛(28)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 6八銀(79)
10 4二玉(51)
11 4八玉(59)
12 3二玉(42)
13 3八玉(48)
14 5二金(61)
15 2八玉(38)
16 1四歩(13)
17 1六歩(17)
18 5四歩(53)
19 3八銀(39)
20 4二銀(31)
21 5八金(69)
22 7四歩(73)
23 5六歩(57)
24 3三銀(42)
25 5七銀(68)
26 3一角(22)
27 8八飛(78)
28 7三銀(62)
29 5九角(77)
30 4四歩(43)
31 3六歩(37)
32 2二玉(32)
33 2六歩(27)
34 3二金(41)
35 2七銀(38)
36 2四歩(23)
37 3八金(49)
38 4三金(52)
39 3七角(59)
40 6四角(31)
41 4六歩(47)
42 4二角(64)
43 4七金(58)
44 9四歩(93)
45 9六歩(97)
46 9三香(91)
47 4八銀(57)
48 8四飛(82)
49 6五歩(66)
50 7五歩(74)
51 同 歩(76)
52 同 角(42)
53 5七銀(48)
54 7四飛(84)
55 7六歩打
56 4二角(75)
57 7八飛(88)
58 8四飛(74)
59 8八飛(78)
60 7八歩打
61 6八銀(57)
62 6四歩(63)
63 4八角(37)
64 8二飛(84)
65 6四歩(65)
66 同 銀(73)
67 7七桂(89)
68 7三銀(64)
69 8九飛(88)
70 7四銀(73)
71 3七桂(29)
72 7九歩成(78)
73 同 銀(68)
74 6二飛(82)
75 6五歩打
76 7五歩打
77 同 歩(76)
78 同 銀(74)
79 7八銀(79)
80 7六歩打
81 8五桂(77)
82 6五飛(62)
83 6九飛(89)
84 6八歩打
85 7九飛(69)
86 7七歩成(76)
87 同 銀(78)
88 6七飛成(65)
89 5七金(47)
90 6五龍(67)
91 6七歩打
92 6九歩成(68)
93 同 飛(79)
94 7四龍(65)
95 9三桂(85)
96 同 桂(81)
97 7九飛(69)
98 6五桂打
99 8六銀(77)
100 5七桂成(65)
101 同 角(48)
102 6五龍(74)
103 7五銀(86)
104 6七龍(65)
105 6六銀(75)
106 7八歩打
107 2九飛(79)
108 5八金打
109 6八歩打
110 8七龍(67)
111 3九角(57)
112 7九歩成(78)
113 6五銀(66)
114 7五歩打
115 5五歩(56)
116 7七龍(87)
117 5四歩(55)
118 6八龍(77)
119 6七歩打
120 4五歩(44)
121 5三歩成(54)
122 同 角(42)
123 5九歩打
124 同 金(58)
125 5五桂打
126 4二金(43)
127 5四歩打
128 4四角(53)
129 5六銀(65)
130 5七歩打
131 4五桂(37)
132 4九金(59)
133 5三歩成(54)
134 3九金(49)
135 同 飛(29)
136 4八角打
137 4二と(53)
138 同 銀(33)
139 4八金(38)
140 同 龍(68)
141 3八金打
142 3七金打
143 1八玉(28)
144 3九龍(48)
145 同 金(38)
146 1五歩(14)
147 4一銀打
148 3一金(32)
149 6三飛打
150 5三銀(42)
151 同 飛成(63)
152 同 角(44)
153 3三角打
154 同 桂(21)
155 同 桂成(45)
156 同 玉(22)
157 4五桂打
158 2二玉(33)
159 3三金打
160 1三玉(22)
161 1四銀打
162 投了
まで161手で先手の勝ち


20161114今日の一手<その417>; よい感じの手で形勢が動く

2016-11-14 | 今日の一手
20161114今日の一手

10月8日の名南将棋大会から、HさんとNさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。




一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
香と銀の交換で成香を作られています。やや先手の駒得です。
玉の堅さは同程度。47に銀がいるので先手のほうが少し堅いかもしれません。
先手の攻め駒は持ち駒角銀で2枚。
後手の攻め駒は95香と持ち駒角香で3枚。

総合すれば互角です。



<基礎知識>
角換わりで先手の腰掛け銀に後手の棒銀です。角換わりでは三すくみの関係があり、腰掛銀>早繰り銀>棒銀>腰掛銀 というのはよく知られています。ところどころ例外があって、先手腰掛銀>後手棒銀 ではないかというのがわかったので、先手は自信をもって腰掛銀を選択し、後手は棒銀で対抗できないので腰掛銀にするしかなく、現在の実戦例はほとんど相腰掛銀です。
問題図も多分(実際の)先手が腰掛銀で後手が棒銀ではあるのですが、その時に先手の25歩が26で止まっている場合に後手の棒銀に対応できるわけで、25歩と突いたためにその対応が1手遅れていて、後手の仕掛けは十分成立しています。

先手の94歩は強い反撃策で、97歩と受けていると

98歩88銀99歩成同銀26香同飛44角

で悪いです。(この場合は15角もあります。)この時に25歩と突いているのが悪い形だというのもわかりますね。26で止まっていればこの攻め筋にも対応できました。

それではうまくないので、先手は94歩とたらしたのですが、92歩と受けていても

この場合は後手が指せます(先手は66銀86歩91角83飛75銀のような反撃を見ているが)。受けずに26香

でも後手よしです。26同香に15角で飛車を取られます。飛車を逃げて桂香を拾われるのも痛いのです。

さて、実戦では26香の筋には気がつかず、98香成で問題図です。

先手のKさん、94歩は定跡書を見て知っていたのですが、受けてもらえない時はどうしましょうか。

☆大局観として

後手から26香があります。1回見逃してもらえましたが、受けるべきか、強く斬り合うべきか。角換わりという戦型は、互いに角を手持ちにしているので攻撃力が高く、少し妥協すると取り返しがつかないことも多いのです。この場合は強い手から考えるほうが良いのです。(すでに形勢が悪化している場合は強くいってもだめかもしれません。その場合は仕方ないので耐える手を探します。)


× 受ける手を考えてみます。26香を受けなければいけないので37桂

92歩58金89成桂48玉

この時に先手番でなくてはいけない(25歩が26で止まっていて、29飛と指せる)局面ですが、後手番なので99成香~98成香とか、84飛と出て95銀と使わせるとか、後手に手段がいろいろあります。桂香と銀の2枚換えですし、ゆっくりすることもできないようです。


× 実戦では66角でした。92歩に93銀

激しい攻めのようですが、歩を打たせてから銀を放り込むのは損な流れです。93同歩同歩成の時に

後手は飛車を逃げてしまえばよかったのですが、93同桂同角成でした。これで形勢は(後手は26香に気がつかなかったので)互角に近いです。

どこかで26香

としてしまえばわかりやすく後手の有利です。


この後実戦ではこういう図になって、後手が駒得を生かして攻めることになり、勝ち切りました。


△ 攻めるなら93歩成です。

歩を成るよ、と打ったのですから、成るのが当然です。
飛車を逃げてもらえば37桂から右玉でも先手が良いでしょう。26香には飛車の取り合いで先手が指せそうです。93同桂に91角(75角には84角)72飛83銀

42飛73角成41玉37桂

となれば先手有利です。

後手は41玉ではなく62金と先手を取ります。

84馬26香68飛29香成72銀成73歩62成銀同玉

くらいまで進んで、これは互角に近いですが少し後手もちでしょうか。

(ただし、93歩成同桂79金はこの後の変化に合流します。)


△ 79金がカウンターの手で、98香成をとがめています。

26香には98飛がぴったり。なので89成香同金26香98飛92歩

これは29桂を守りにくいので後手よし。

ということで26香のところで93歩成を入れます。

28香成82と29成香72銀

と進むのは先手の攻めが速いです。

ということで、79金には97歩、93歩成同桂

となるのだろうと思います。(実戦ならどちらかがほかの変化に持ち込む気がしますが。)これは問題図から93歩成同桂79金97歩でも同じ局面です。
この図がなかなか難しく、75角には84角同角同飛75角94飛53角成52香75馬

というのも難しいですし

91角72飛83銀42飛73角成62金

というのも、84馬に89成香同金26香同飛44角

という筋があるし(これを食らっても72銀成も厳しいので何とも言えない)で、これからの将棋です。


☆ まとめ
互いに不安を抱えているので、難しい戦いでした。

37桂はおとなしいのですが、駒損になるので持久戦ではつまりません。


攻めるほうが良いのですが実戦の66角は狙い過ぎです。

軽く93歩成とすべきで、93同桂に91角が筋です。(75角は同角同飛75角94飛でうまくない。これは79金97歩の交換があれば互角)そのあと後手の26香を食らって駒損になりますが、攻めが続くかどうかを読みます。

26香が厳しい(右の桂香を拾われて苦しい)とみたら、79金を検討します。この時にもどこかで93歩成同桂は利かせておきたいので、同じ局面になるかもしれません。

攻めの筋として
93歩成同桂は先手の得(後で94歩とできるかもしれないし、後手の桂馬が遊ぶ)
91角から73角成は王手なので先手の得(王手で馬を作り歩切れを解消した)
98飛とうまく転回できたら先手の得(26香を先手で避けているので)
という途中によい感じの手が入れば形勢はよくなっていくものなのです。

後手は97歩として98飛の筋を避けるのは渋い手(打ちたくはないけれど98飛を阻止した)で、先手の攻めをかわして26香の筋で反撃です。
問題図では93歩成を受けなかったのですが同じ理屈で、92歩とは打ちたくはないけれど先手の良い感じの攻めを阻止して98香成(余談ですが、この戦型では79金があるので99香成のほうが得なことがあります)や26香を狙います。相手の厳しい手を防いで後の反撃を見るというのも重要なテクニックなのです。


大山将棋研究(337); 中飛車に玉頭位取り

2016-11-13 | 大山将棋研究
昭和52年1月、米長邦雄先生と第29期棋聖戦第5局です。


大山先生の中飛車に米長先生は玉頭位取りです。

大山先生は石田流、米長先生は位取りがほぼ完成して

6筋の歩交換に75角は大丈夫、というのが普通の流れなのですが、この二人の対局ですから互いに意地を張ります。大山先生が75の歩を取ってしまいました。

64歩に同金は76銀です。金をぶつける一手。

金銀交換で後手玉が薄くなりましたが、米長先生2歩損です。継続手段がないといけませんが

1歩は手に入れたいので55歩、飛車の横利きも通ります。大山先生は当然金を埋めます。

米長先生の勝負手。この銀は捨てる覚悟です。

52銀の効果で65に銀を呼んで駒をぶつけます。

金銀歩歩と角の交換では大きな駒損ですが

角筋を通してから持ち駒の角を使えば取り戻せそうです。大山先生は空間に銀を打ちます。普通は65からなのですが、67銀打をみせて、やってきなさいと誘うのです。

米長先生は23角から44角で、角と銀の振り替わり。44の角はさばいたのでまあまあだと。

香を取って、駒損は大分回復しました。

竜は作られたものの、その香で金を取り、駒損回復、形勢は互角に近いです。

互いに玉頭方面を補強するのですが、米長先生が87銀と埋めるのはわかりやすいですね。大山先生は角を使って遠くから守ります。

米長先生は後手玉の金銀を遠ざけ

また金の打ちあいです。ここでも米長先生の76金はわかりやすいですが、大山先生の64金打は玉から離れているのでわかりにくい手です。

米長先生は8筋から攻めます。

でも39角の利きもあり、長くは続きません。小休止の後は香を打たれ

銀を打たれ、どうやら大山先生の方だけ玉を守備に使っているので守り勝っているのではないか、という感じなのです。

また米長先生は玉を固め

銀をはがされてもまた固めます。

そしたらまたはがし合い、互いに桂を打ち

金銀をはがし合いますが、そのなかで79銀が入っては大山先生が有利になったか。

最後の玉頭戦です。金と銀を打ちあい

米長先生は飛車を切って勝負。

こうなれば駒の損得ではありません。86金と捨てて銀も捨てて先手を取り

玉頭を制圧して大山先生の勝ちです。棋聖を防衛しました。


よはり大山米長戦、意地を張りつつも面白い展開になります。中盤では52銀や76銀を鑑賞し、終盤では駒の打ちあいはがしあいを学べます。玉のまわりを固めてその金銀も攻めに使う、米長先生の指し方が常識的です。大山先生は外側から守り玉の守備力も使っている感じで、この指し方はまねのできないものです。先手を持っても後手を持っても楽しめるでしょう。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:米長邦雄8段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5八金(49)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 9六歩(97)
12 9四歩(93)
13 7八玉(68)
14 7二玉(62)
15 6八銀(79)
16 8二玉(72)
17 5六歩(57)
18 7二銀(71)
19 5七銀(48)
20 4三銀(42)
21 7五歩(76)
22 3二飛(52)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 7七銀(68)
26 3五歩(34)
27 1六歩(17)
28 4二角(33)
29 2六飛(28)
30 5四歩(53)
31 7六銀(77)
32 3四飛(32)
33 6六歩(67)
34 6四歩(63)
35 6七金(58)
36 5二金(41)
37 7七角(88)
38 6三金(52)
39 8八玉(78)
40 8四歩(83)
41 7八金(69)
42 8三銀(72)
43 6五歩(66)
44 同 歩(64)
45 同 銀(76)
46 7二金(61)
47 8六歩(87)
48 7五角(42)
49 6四歩打
50 7四金(63)
51 同 銀(65)
52 同 銀(83)
53 6三金打
54 同 銀(74)
55 同 歩成(64)
56 同 金(72)
57 5五歩(56)
58 7二金打
59 2四歩(25)
60 同 歩(23)
61 5四歩(55)
62 同 銀(43)
63 5二銀打
64 6二金(63)
65 5五歩打
66 6五銀(54)
67 6六銀(57)
68 同 角(75)
69 同 金(67)
70 同 銀(65)
71 同 角(77)
72 5二金(62)
73 6一銀打
74 6三銀打
75 5四歩(55)
76 7六銀打
77 2三角打
78 3三飛(34)
79 4四角(66)
80 2三飛(33)
81 7六飛(26)
82 6二金打
83 7二銀成(61)
84 同 銀(63)
85 1一角成(44)
86 4三飛(23)
87 6七香打
88 4七飛成(43)
89 6二香成(67)
90 同 金(52)
91 8七銀打
92 3九角打
93 7七飛(76)
94 4九龍(47)
95 5三歩成(54)
96 同 金(62)
97 6二金打
98 6一銀打
99 同 金(62)
100 同 銀(72)
101 7六金打
102 6四金打
103 8五歩(86)
104 同 歩(84)
105 8四歩打
106 7四銀打
107 8三銀打
108 同 銀(74)
109 同 歩成(84)
110 同 玉(82)
111 8五金(76)
112 8四歩打
113 8六金(85)
114 7四香打
115 7六銀(87)
116 8五銀打
117 同 金(86)
118 7六香(74)
119 同 飛(77)
120 8五歩(84)
121 2一馬(11)
122 7五銀打
123 8四歩打
124 同 銀(75)
125 6八香打
126 5七角成(39)
127 8七銀打
128 8六金打
129 同 銀(87)
130 同 歩(85)
131 同 飛(76)
132 8五歩打
133 8七飛(86)
134 5六馬(57)
135 6七金打
136 2九馬(56)
137 7六桂打
138 8六桂打
139 7七金(67)
140 7八桂成(86)
141 同 金(77)
142 5六馬(29)
143 6七銀打
144 5五馬(56)
145 6六銀(67)
146 5六馬(55)
147 6四桂(76)
148 7九銀打
149 9七玉(88)
150 6四金(53)
151 7五桂打
152 同 金(64)
153 同 銀(66)
154 同 銀(84)
155 7六金打
156 8四銀打
157 7五金(76)
158 同 銀(84)
159 8五飛(87)
160 8四金打
161 同 飛(85)
162 同 銀(75)
163 8五歩打
164 8六金打
165 同 玉(97)
166 8五銀(84)
167 同 玉(86)
168 8四歩打
169 7六玉(85)
170 6四桂打
171 投了
まで170手で後手の勝ち


大山将棋研究(336); 中飛車に玉頭位取り

2016-11-12 | 大山将棋研究
昭和52年1月、中原誠先生と第26期王将戦第2局です。


大山先生の中飛車に中原先生は玉頭位取りです。

大山先生は石田流へ、中原先生は少し早いですが6筋の歩を交換します。

67金を見て3筋が薄いと、大山先生は垂れ歩です。48銀では利かされなので

中原先生は と金を作らせ、36歩の突き捨てをとがめるべく、角を引きます。このほうが本筋という気はします。

大山先生は桂を取らずに と金を引きます。

玉頭方面を手抜いて飛車を取りに行きました。

中原先生は27にいた飛車で24の歩を取る、これで飛車をさばかれては大山先生はつまらないようですが

49飛はなかなか厳しいです。

質駒にした角を取って打ち込めば、寄り筋。ということは中原先生は68金引と受けるしかなかったか。

端を突いて詰める。

中原先生は角を打ち込んで上部を広くしますが

大山先生は攻防の角を打ち

75歩の王手に(76玉の形)同銀は85金で詰むみたいです。

74金と固めて金を取る。味の良い手順です。

31飛は攻防ですが、66竜と切って金を打てば55に逃げられません。

先手玉を下に落としてから底歩で受ければ はっきりしました。先手玉は2手すきで受けはなく

中原先生の最後のお願いも

角で取られて終わりました。

飛車をさばいたところでは中原先生が良さそうに見えるのですが、49飛はなかなか厳しくて、大山先生が少し良さそうです。89角が決まって、大山先生の勝ちになりました。
29と と桂を取らずに飛車をいじめに行く、手をかけたのに飛角交換でもよいのだ、という大山先生の感覚が優りました。
後手玉の薄さがあるので真似をしないほうが良いとは思いますが、考えさせられる一局でした。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.23 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:中原誠王将
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 4二銀(31)
7 5六歩(57)
8 5二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 5八金(49)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 6八銀(79)
18 7二銀(71)
19 5七銀(48)
20 6四歩(63)
21 7五歩(76)
22 4三銀(42)
23 7七銀(68)
24 3二飛(52)
25 2五歩(26)
26 3三角(22)
27 7六銀(77)
28 3五歩(34)
29 1六歩(17)
30 5二金(41)
31 6六歩(67)
32 4二角(33)
33 2六飛(28)
34 5四歩(53)
35 6五歩(66)
36 同 歩(64)
37 同 銀(76)
38 3四飛(32)
39 6七金(58)
40 3六歩(35)
41 同 歩(37)
42 3八歩打
43 6六銀(57)
44 3九歩成(38)
45 7九角(88)
46 3八と(39)
47 7七桂(89)
48 4五歩(44)
49 3五歩(36)
50 3二飛(34)
51 6四歩打
52 4四銀(43)
53 2四歩(25)
54 同 歩(23)
55 7四歩(75)
56 3五銀(44)
57 7三歩成(74)
58 同 銀(72)
59 7四歩打
60 8四銀(73)
61 2七飛(26)
62 3六銀(35)
63 2四飛(27)
64 同 角(42)
65 同 角(79)
66 2二飛(32)
67 2五歩打
68 4九飛打
69 5四銀(65)
70 2四飛(22)
71 同 歩(25)
72 8九角打
73 同 玉(78)
74 6九飛成(49)
75 9八玉(89)
76 7八龍(69)
77 9七玉(98)
78 9五歩(94)
79 7三角打
80 同 桂(81)
81 同 歩成(74)
82 同 銀(84)
83 6三歩成(64)
84 9六歩(95)
85 8六玉(97)
86 9五角打
87 7六玉(86)
88 7五歩打
89 6五玉(76)
90 7四金打
91 5五玉(65)
92 6七龍(78)
93 3一飛打
94 6六龍(67)
95 同 玉(55)
96 7六金打
97 5七玉(66)
98 6六銀打
99 5八玉(57)
100 5一歩打
101 7三と(63)
102 同 金(74)
103 7四歩打
104 同 金(73)
105 8六桂打
106 同 角(95)
107 同 歩(87)
108 6七金(76)
109 投了
まで108手で後手の勝ち