名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-4 四間飛車に鷺宮定跡(5)

2023-04-18 | 基本定跡の研究

後手にはもう一つ手段があります。

45歩を突いて角交換の力戦にしようという手。33角成同銀(同桂もあるが)28飛64歩66歩

先手は変なことを考えないで持久戦にするほうが良いです。現代で指されている角交換四間飛車と違って

この図になったら、45桂同飛32角

評価値+304、桂をすてて取り返し、馬を作れますから先手有利です。後手としては12香がうまくなかったというわけです。

後手が角交換の形を選ぶならば、12香ではなくて64歩の形のほうが良いです。

33角成同銀28飛63金66歩74歩68銀54歩67銀

居飛車は銀を立て直して雁木のような形を目指すのが良いようですが、評価値は+56、これからの将棋です。なお46歩同歩同飛と動いてもらえば、24歩同歩35歩同歩34歩とカウンターで動けます。

後手には33角成を同桂と取ることもできて

AIによると28飛41飛37桂21飛に88角を打ちなさいと。

42金46歩同歩同銀43銀26飛44歩47銀74歩35歩

こういう攻め筋を採って先手はまあまあ、評価値は+100~200です。

もっと攻撃的な順はないかと検討してみます。

55歩を突いたらどうか。後手が12香の形ならばうまくいったのですが、43銀56銀44銀37桂63金39飛54歩

これでも35歩を突いて互角の戦い(評価値は0近辺)なのですが、(12香を省略されて攻められているので)先手有利にはなりません。

66角として

手得をねらった意味ではあるのですが、後手から66同角同歩としない場合には、63金(これが最善)35歩同歩同飛

37桂~33角成同銀45桂をねらっています。66角同銀33銀にも37桂

54金に55銀とぶつけて評価値は+100ほど。別の筋で46歩同歩34歩45飛44銀

44同飛同飛55角

42飛11角成46飛21馬

飛と銀桂香の3枚替えで先手有利です。見たことのない定跡になるかもしれません。


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