名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS1-4 四間飛車に鷺宮定跡(2)

2023-04-15 | 基本定跡の研究

後手の工夫としては、

64歩ではなくて12香のほうが良いとされています。(54歩は山田定跡の端角になる。)38飛とまわるのが鷺宮定跡で、後手に選択肢がありますが、43銀35歩同歩46銀を片付けてしまいましょう。45歩と反発して

33角成同桂35銀25桂34歩32飛(32飛34歩25桂の手順でも良い)

28飛24歩33角

と進むと、香取りになっていないから後手に選択肢があります。最善とされているのは64角26飛33飛同歩成54銀

64に角を打てるし、19角成を防げないから互角だというのですが、評価値は+108、先手ペースです。

昨日書いた28飛に34銀のほうをなぞると

34同銀同飛25飛24歩45飛(28飛39銀16角25角同飛同歩59銀もあるらしい)38飛成41飛成29竜

後手陣の12香と64歩のどちらが良いかという違いです。美濃囲いは64歩を突いてあるほうが堅くて(55角~74桂の筋がない)、前は-92だったのが-35、互角です。例えば59銀に19竜とできないというのが理由ですね。ともあれシンプルに進んで後手が悪くない(細かい工夫もできる)のですから、先手に何か工夫が必要です。

昨日は28飛ではなくて36飛で先手良しとなったのですが、

49角18角は先手有利で大きな違いはありません。でも64角があります。対して11角と返すのが好手です。

42金37桂(ここでAIは44銀34飛同飛同銀も先手有利だといいます)

37同桂成同銀33歩44桂

34歩32桂成35歩42成桂36歩、そこで銀を取り合って(43成桂37歩成)難解だとされていたのですが、AIによると36同銀

と取るのが正しいです。評価値は+542で先手有利。結論が変わりました。後手に54銀と逃げられても、22飛から攻めが続きます。

右46銀の場合の振り飛車32銀型、38飛に43銀35歩同歩46銀とするのと同じ結論になりましたが、居飛車の速攻は有利になりやすいようです。そしたら振り飛車の対応策は同じことが考えられますね。また明日検討していきましょう。

 


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