10月の予定が決まりました。
第232回は
壱8月28日(日)R1800点以上
弐8月7日(日)R1800点以下 ;開催済み
第233回は
壱9月25日(日)R1800点以上
弐9月3日(土)R1800点以下
第234回は
壱10月29日(土)R1800点以上
弐10月8日(土)R1800点以下
10月の予定が決まりました。
第232回は
壱8月28日(日)R1800点以上
弐8月7日(日)R1800点以下 ;開催済み
第233回は
壱9月25日(日)R1800点以上
弐9月3日(土)R1800点以下
第234回は
壱10月29日(土)R1800点以上
弐10月8日(土)R1800点以下
先手の升田先生の手を考えます。
第1問
まねをしにくい独特の構えです。
A 38金 B 59金 C 65同歩
第2問
この33桂をとがめます。
A 64角 B 46金 C 31金
第3問
これにて先手有利です。
A 15歩 B 46桂 C 77香
今日の棋譜20220808
1946年6月、荒巻三之先生と順位戦です。対局が集中しているのは、対局者の移動も大変だからでしょう。どちらかが遠征すればまとめて対局をしています。
升田先生はまた75歩を突いています。
石田流ではなくて、位取りの四間飛車。復員間もないので相居飛車の最新戦法に不安があったからといいますが、ここ3局は相居飛車でしたから本当でしょうか。香落ちの経験があるので、なじみのある戦型です。
荒巻先生は飛で7筋の歩を交換し
腰掛銀に構えます。香落ち下手ならば最新の対策だったのでしょう。後手玉のほうが堅く、攻撃力もありますから、優秀なはず。
56歩65歩59金。升田先生の構えが独特ですね。38玉の形ならばわかるのですが。後手の仕掛けに対して万全の構えに見えます。
66歩同飛64歩。互いに手筋です。後手から66同飛に同角とすれば同角22銀74歩同飛75銀の筋がありましたし、64歩と控えて打つのは65銀や65桂と跳ねられるから。
68飛77角成同金65銀。この65銀は少し早いかもしれません。もちろん取ってもらえれば良いのですが、
67銀79角
78飛35角成66歩。6筋が収まってしまったので、銀桂を使いにくくなりました。
54銀74歩同飛83角。升田先生も馬を作りに行きます。
84飛72角成63金76金、これで飛の詰めろ。
71歩には同馬だったか、61馬81飛というのは、逆に61馬の逃げるところがありません。
97桂41金85桂。ちょっと無理をしていますが、暴れないといけません。
85同桂86歩51金、馬が死んで
51同馬同銀85金。玉の堅さは先手のほうが上のようですが、67銀85金が良い形ではないです。駒損で先手不利。
73桂74金89角。荒巻先生は技をかけに行きました。73桂と打ってしまうのが不満ですが、77飛74金同飛67角成73飛成は後手優勢になるでしょう。
63金78角成同銀63銀。飛金交換で馬を作られているから先手の駒損、玉の堅さはあまり違いません。攻め駒は4対3ですから良い勝負です。
74歩同銀55角。この時の受けを荒巻先生が間違えました。駒得なので33金とか44金が正解。さかのぼって馬を24に作っていたらということは「たられば」ですが、
節約して33桂と跳ねたら31金。これはまずいです。
31同玉33角成42金11馬。桂香と飛歩の交換は駒得ではあるのですが、後手玉がずいぶん薄くなりました。先手の攻め駒も5枚あります。
22金46桂。これは36香ねらいです。受ける駒もないので
88飛77銀78飛成68銀75竜。受けに竜を使ってみましたが、やはり36香は痛い、
と思ったら26桂32金左34桂右。まあこれでも先手優勢でしょう。
33歩79香84竜22金
42玉42桂成同玉32金同玉と清算して
74香同竜22銀。駒割りは金銀と飛の二枚替え、後手の駒損になり、先手の攻めは切れないので敗勢です。
41玉75歩63竜33銀成。升田先生は75歩が入ったのも大きく、左右挟撃を目指します。
52玉74金72竜34金。べたべた打っても、後手玉が逃げるところがないので良い手になります。
25馬43成銀61玉44馬。打った駒を遊ばせないように使っていきます。
52桂53馬41香63金
43香63竜同馬72金。後手の抵抗は続きますが、
53馬62銀打74歩。先手の攻め駒は増えていきそうです。桂は取れるし、79香、55香、54桂、21飛など、どう寄せても良いでしょう。
63金打52金に同馬でわかりやすくなったか。52同銀の時に馬を切るべきかどうかは悩ましかったですが。
52同馬同銀21飛51歩55香。底歩を打たれても香打ちが厳しくなるだけです。
53金打34角。後手の抵抗は続きますが、
87角41飛成43銀45桂まで。
後年の升田先生が良く指した力戦振り飛車ですが、若い頃も時々は見かけます。居飛車は中盤までにリードしやすいのですが、一つ間違えるとはまることがあります。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1946/06/23(日) 00:00:00
棋戦:順位戦
戦型:四間飛車
手合割:平手
先手:升田幸三
後手:荒巻三之
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 6六歩(67)
4 8四歩(83)
5 7五歩(76)
6 8五歩(84)
7 7七角(88)
8 6二銀(71)
9 7八銀(79)
10 4二玉(51)
11 6七銀(78)
12 3二玉(42)
13 7六銀(67)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 5二金(61)
17 6八飛(28)
18 9四歩(93)
19 9六歩(97)
20 8四飛(82)
21 4八玉(59)
22 7四歩(73)
23 同 歩(75)
24 同 飛(84)
25 7五歩打
26 8四飛(74)
27 3八玉(48)
28 6四歩(63)
29 4八銀(39)
30 7三桂(81)
31 7八金(69)
32 6三銀(62)
33 2八玉(38)
34 5四銀(63)
35 5六歩(57)
36 6五歩(64)
37 5九金(49)
38 6六歩(65)
39 同 飛(68)
40 6四歩打
41 6八飛(66)
42 7七角成(22)
43 同 金(78)
44 6五銀(54)
45 6七銀(76)
46 7九角打
47 7八飛(68)
48 3五角成(79)
49 6六歩打
50 5四銀(65)
51 7四歩(75)
52 同 飛(84)
53 8三角打
54 8四飛(74)
55 7二角成(83)
56 6三金(52)
57 7六金(77)
58 7一歩打
59 6一馬(72)
60 8一飛(84)
61 9七桂(89)
62 4二銀(31)
63 8五桂(97)
64 同 桂(73)
65 8六歩(87)
66 5一金(41)
67 同 馬(61)
68 同 銀(42)
69 8五金(76)
70 7三桂打
71 7四金(85)
72 8九角打
73 6三金(74)
74 7八角成(89)
75 同 銀(67)
76 6三銀(54)
77 7四歩打
78 同 銀(63)
79 5五角打
80 3三桂(21)
81 3一金打
82 同 玉(32)
83 3三角成(55)
84 4二金打
85 1一馬(33)
86 2二金打
87 4六桂打
88 8八飛打
89 7七銀(78)
90 7八飛成(88)
91 6八銀(77)
92 7五龍(78)
93 2六桂打
94 3二金(22)
95 3四桂(26)
96 3三歩打
97 7九香打
98 8四龍(75)
99 2二金打
100 4一玉(31)
101 4二桂成(34)
102 同 玉(41)
103 3二金(22)
104 同 玉(42)
105 7四香(79)
106 同 龍(84)
107 2二銀打
108 4一玉(32)
109 7五歩打
110 6三龍(74)
111 3三銀成(22)
112 5二玉(41)
113 7四金打
114 7二龍(63)
115 3四金打
116 2五馬(35)
117 4三成銀(33)
118 6一玉(52)
119 4四馬(11)
120 5二桂打
121 5三馬(44)
122 4一香打
123 6三金(74)
124 4三香(41)
125 同 金(34)
126 6三龍(72)
127 同 馬(53)
128 7二金打
129 5三馬(63)
130 6二銀打
131 7四歩(75)
132 6三金打
133 5二金(43)
134 同 馬(25)
135 同 馬(53)
136 同 銀(51)
137 2一飛打
138 5一歩打
139 5五香打
140 5三金打
141 3四角打
142 8七角打
143 4一飛成(21)
144 4三銀(52)
145 4五桂打
146 投了
まで145手で先手の勝ち