名南将棋大会ブログ 名古屋

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20180915今日の一手(その750);形勢が良ければ自然な手から

2018-09-15 | 今日の一手
20180915今日の一手

5月5日の名南将棋大会から、YさんとEさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
飛と角桂歩の交換で馬を作っていますから先手の駒得です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。8、9筋から攻められるならば金無双もまあまあの堅さではありますが、それ以外のところを攻められると82銀が壁になっています。
先手の攻め駒は持ち駒角桂で2枚。
後手の攻め駒は79飛1枚。

総合すれば先手有利か優勢です。

☆ 大局観として
現状は3つの要素で上回っています。54飛が働き出すと攻め駒の数が同等になるので、ここは何か対処しておきたいところでしょう。
駒得で玉も固いから54飛を使われても構わないと、普通に応対することもできます。
54飛を攻めつつ、駒の取り合いになったらどうか。54飛がなければ57歩成~58と でも先手玉は詰めろになっていません。現状4手すきですから82銀の悪形をとがめることもできそうです。


○ 自然なのは56同歩で

56同飛67銀86飛

後手の言いなりなのですが、これでも悪くはありません。つい97角を打つと49竜同銀89飛成

97角が負担で先手玉も薄くなっていますから、駒得が広がっても形勢が逆転しているかもしれません。

97角を打たずに54歩同銀76桂53金直11馬

先に桂香を取っている形で攻める手には困りません。二枚飛車は怖いですが59歩を打てるので先手有利を保っています。


○ じっくり指すならば66馬

57歩成同金99飛成55歩34飛23角44飛28玉

こんなところでしょうか。駒得は消えてしまいましたが、44飛をいじめつつもう一枚馬を作る感じです。77桂と11香の働きの差もある(77桂は取られにくい)ので先手が悪くはありません。


△か○ 実戦は55桂で

無駄な合駒を打たされたような、63歩があるから攻防のような、という感じです。44銀に32角

これはうまい返し技に見えたのですが、55飛44馬57歩成55馬58と45馬63金打

先手玉はまだ3手すきですが、後手玉に迫るのも難しくて形勢不明です。65桂49と同銀57桂

53歩を打たずに65桂では手ぬるかったようで、ここでは逆転しているようです。

先手としては32角よりも63歩

あるいは44馬同飛63歩で寄せ合いに出れば有望でした。(32角も良さそうな手に見えるのですけれど。)


△ 63歩として

何かで取らせて55桂のほうが働いています。57歩成62歩成同銀

この図は結構難しそうなのですが(逆転していてもおかしくない)、32角56飛48桂53飛24馬

馬が79飛をねらう位置なので58と が利かず、ならば先手有利です。

あるいは57と を金で取って

57同飛成28玉(48金を避けた)

というのも24馬や35角があるので先手が悪くはありません。結局は守りの金の取り合いですから取引としては互角なのだろうという感じです。


○ 66桂は寄せ合いの手で

飛車を逃げてもいられませんから57歩成54桂58と62桂成

金金桂と飛金の交換ということになります。62同金63歩49と同銀

63歩が急所なので先手の一手勝ちになりそうな形です。

62同銀には22飛

51歩には53歩がぴったりですから、これも先手の寄せ合い一手勝ちになりそうです。


○ 32角だと

寄せのセオリーとしては劣るのですが、57歩成には54角成が王手です。54同銀57金

というのは角飛の交換です。持ち駒の角と後手の自陣にあった飛車の交換では威張れませんが、ここからの寄せ合いならば先手が良さそうです。


○ ちょっとひねると67金

57歩成を催促して55歩が利きます。取り合いは怖くないわけで、44飛57金

77飛成はあっても(67金79竜として)56桂

41飛に54歩同銀64桂が厳しいので先手有利のままです。


△ 28玉と逃げておいて

57歩成55歩58と54歩49と53歩成同金直

これは難しそうな寄せ合いです。51銀も利くのですが、後手はどこかで71銀と引くのが好手になるかもしれません。


△ 59金引だと

やはり57歩成に55歩ですが、44飛

の時に と金を払えないですし

飛車を逃げずに58歩

も怖いです。54歩59歩成53歩成49と28玉53金直

やはり難しい図です。


☆ まとめ

素直に56同歩ならば76銀を守りに使えるのが魅力的です。移動して76桂を打つのが良さそうな手ですね。後手の注文通りでも悪くはありませんでした。形勢が良い時は自然な手が良いという好例です。
66馬も悪くはなくて、駒得は消えてもそのあとの展開に自信ありなのです。54飛をいじめることや11香を取るという楽しみがあります。
32角はあまり良い手ではない(持ち駒の角と働きの弱い飛車を交換する)ですが、飛車を持てば寄せやすいというのは実戦的かもしれません。
67金というのは気が付きにくいですが、一考の価値ありでした。

寄せ合いとして考えるならば、55桂~63歩、63歩~55桂、66桂~54桂~62桂成というのが有力です。もとが先手有利なので早い勝ち方ですが、失敗するリスクもあります。棋風次第ですね。
実戦の55桂はその寄せ合いの考え(63歩ねらい)ならば良いのですが、受けとしては弱いです。

ジャンル:
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