名南将棋大会ブログ 名古屋

名南将棋大会告知や結果のほか、
将棋が強くなるための記事を書きます。
まずは将棋上達法則を見てください。

快勝 スーパー穴熊

2015-07-05 | 将棋本 断捨離
快勝!スーパー穴熊
これも小林健二先生の本です。1998年出版。

定跡では、中飛車穴熊が書いてあるのは珍しいです。
四間飛車穴熊に急戦と相穴熊は、広瀬先生の本を見たほうがいいです。
陽動振り穴は、今ではまったく見かけないのですが、やられると困る=使える気がします。
あとは実戦解説が9局。

欲しい方はコメントかメッセージをください。
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20150705今日の一手<その75> 攻めを考えた受け:追記あり

2015-07-05 | 今日の一手
20150704今日の一手

13日の名南将棋大会からTさんとSさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。



















昨日の一手の回答

☆形勢判断をします。
先手の金と飛歩歩の交換です。終盤なので駒の損得の重要度は下がります。
玉の堅さは同程度。先手玉のほうが守りの金銀は多いですが、迫られています。後手玉は薄いのですが、まだ王手で寄せられる形ではありません。
先手の攻め駒は25桂45歩に持ち駒角金銀で4枚。後手の攻め駒は49飛69銀56銀で3枚。83角が働くかどうか。

総合すれば互角です。手番ですから互角以上になる手を探しましょう。

大局観としては、後手の83角が働かないように気を付ければ攻め駒3枚ですから受けがあるはず。後手は歩を3枚持っていても攻めに使えないので(2歩ですね)戦力が不足するのです。

受けるだけでは長引いて駒損が響いてきます。攻め筋として44銀から後手玉に迫ることができるのですが、その時には駒を渡すのでしっかり受けてからです。
71銀から飛車を取る手を残すために、金銀を持ち駒に温存したいところです。
また、22角から44歩や11角成という筋もあり、この時には後手に12金と打たれないように、できれば金を渡したくないところでもあります。

まとめれば、攻めを考えて受けること。持ち駒、特に金を温存して受ける。後手に金を渡さない。です。


× 実戦は63角でした。

これは攻め合いで勝とうという手です。うまくいくかは進行を見ればわかります。
67銀成に41銀としばります。でも詰めろではありません。

48飛成97玉77成銀同桂68竜で

早逃げの手筋を使って、さらに銀を手に入れたのですが、残念ながら後手玉が詰みません。無念の敗戦です。


× 攻めがだめなので受けます。56同金から。

56同角で攻め駒が増えたので79金と受けるしかなさそう。58銀成です。

67銀打68成銀同銀45角くらいです。

この図がどうかということですが、先手は持ち駒金が無くなったので、71銀から飛車を取る手がありません。44歩同金22角とするのも、67角成同銀12金でうまくいきません。
後手の攻めを受けたのですが、先手の攻めが無くなりました。これは負けるでしょう。


○ 79歩が(これで受かるので)一番いい受けです。

67銀成同金45飛成くらいに71銀92飛82金です。

79歩と打たれると、後手の攻め駒が少なくて後続がありません。45歩を払って、長期戦を目指しても飛車を取ることができます。あとは後手玉が入玉できるかどうかですが、多分捕まえられます。


× 79金と比較しましょう。

67銀成同金78金がありますね。

78同金同銀成同玉に79金です。

1枚損をしての攻めですが、68玉は47角成で駄目。88玉89金97玉85桂という具合ではがされては受けが無くなります。
これは一番悪い受け方でした。



○ 後は異筋ですが76金とかわす手。

94角には79歩です。

後手の攻めが止まれば、71銀の筋、44銀の筋、22角の筋がありますね。

金銀より歩で受けるほうが手堅いことは頻繁にあります。取られても被害が少ないのです。

何度か書きましたが、79金と打つ方が手堅く見えますが、71銀から飛車を取る手が無くなります。この場合は69銀を取れそうですし、金を渡さなければ22角があるのでまだいいのですが、金を打てば途中省略でこういう図です。

銀を得したのですが、攻め筋が減りました。金を逃げておいて22角を間に合わせます。相入玉を目指す将棋になります。


後手の立場で言えば、56銀と打ったのはやや疑問。でも78銀打や58銀打も57金寄とかわされてうまくいかないようです。調べるほど実は先手のほうが指せる気がします。



追記
葛西さんからコメントがありました。ありがとうございます。実戦の63角67銀成に67同金ならどうかということです。

コメントは48飛成に97玉でしたが、それは確かに先手有望です。
ここでは74角があるようです。

取るしかなくて、74同角成同歩は79角からの寄せがあります。68金打では78金と打たれるし、97玉は94歩も嫌味ですから結局79歩くらいかと思います。そこで45飛成。

これで後手の入玉が確実です。71銀92玉82金で飛車は取れるのですが、83角が消えたので手抜いて25竜です。63角は打たないほうがいいのです。

もっとも、この局面、どちらがいいかといわれると悩みます。互角に近いでしょう。

後手は74角の前に78金を決めるとかの変化もあります。63角自体は寄せの手筋ですが、先に受けてから考えるほうがいいようです。

コメント (1)
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