書 名:宇宙における電波計測と電波航法
著 書:高野 忠 佐藤 亨 柏本 昌美 村田 正秋
出版社:コロナ社
著者の高野先生には宇宙研のエレベーターなどで時々お会いしていた。優しそうな風貌でいつもニコニコしている方で、当時の私は「きっと偉い先生なのだろう」という程度にしか知らなかった。今回この書籍を読み、やはりすごい先生だったのだと分かった。
私はもともと物理出身ではあったが、無線の分野というのは独特の考え方があるように感じられて、苦手意識があった。無線分野というよりはむしろ電子工学の学問界のカルチャーなのかもしれないが、(言葉では表現しずらいのだが)他の分野とはとにかく雰囲気が違うのだ。
無線音痴だった私も道工大に赴任してから無線関係の授業を担当することになり、半ば強制的に勉強させられたこともあり、多少は理解できるようになってきた。
第1章 序論
第2章 レーダ
○レーダ方程式の導出と電気的検出限界(SN)および対象物の計測限界値の導出
○白色雑音を考慮した信号検出の理論
○瞬時周波数と解析信号
受信信号のフーリエ変換がヒルベルト変換によって解析信号と関係付けられているというのは個人的には興味深かった。
○フィルター処理
第3章 人工衛星の位置・速度計測
○距離および角度測定の原理
○火星探査機「のぞみ」のシステムに関する説明
○技術試験衛星ETS-VIIのランデブー実験でのレーダーシステムの構成
第4章 人工衛星を用いた測位・航法
○GPSの原理
○ディファレンシャルGPS(DGPS)
○キネマティックGPS(搬送波位相DGPS)
著 書:高野 忠 佐藤 亨 柏本 昌美 村田 正秋
出版社:コロナ社
著者の高野先生には宇宙研のエレベーターなどで時々お会いしていた。優しそうな風貌でいつもニコニコしている方で、当時の私は「きっと偉い先生なのだろう」という程度にしか知らなかった。今回この書籍を読み、やはりすごい先生だったのだと分かった。
私はもともと物理出身ではあったが、無線の分野というのは独特の考え方があるように感じられて、苦手意識があった。無線分野というよりはむしろ電子工学の学問界のカルチャーなのかもしれないが、(言葉では表現しずらいのだが)他の分野とはとにかく雰囲気が違うのだ。
無線音痴だった私も道工大に赴任してから無線関係の授業を担当することになり、半ば強制的に勉強させられたこともあり、多少は理解できるようになってきた。
第1章 序論
第2章 レーダ
○レーダ方程式の導出と電気的検出限界(SN)および対象物の計測限界値の導出
○白色雑音を考慮した信号検出の理論
○瞬時周波数と解析信号
受信信号のフーリエ変換がヒルベルト変換によって解析信号と関係付けられているというのは個人的には興味深かった。
○フィルター処理
第3章 人工衛星の位置・速度計測
○距離および角度測定の原理
○火星探査機「のぞみ」のシステムに関する説明
○技術試験衛星ETS-VIIのランデブー実験でのレーダーシステムの構成
第4章 人工衛星を用いた測位・航法
○GPSの原理
○ディファレンシャルGPS(DGPS)
○キネマティックGPS(搬送波位相DGPS)
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