タイトル: 「金シャチ1号」、ロシアから宇宙へ 産学が共同で開発
東海地方初の小型衛星「金シャチ1号」(ChubuSat―1)が、12月ごろをめどにロシアの基地から打ち上げられることが決まった。名古屋大(名古屋市千種区)で16日、試作機が公開された。
準備を進めているのは名古屋大と大同大(名古屋市南区)、航空宇宙関連の中小企業24社でつくる団体「MASTT(マスト)」。2011年春ごろから開発を始めた。
衛星は一辺約50センチの立方体で、重さは約50キロ。可視光と赤外線の2種類のカメラの他に、アマチュア無線の通信機を搭載する。500~600キロの高度で地球を回りながら大気中の二酸化炭素量を測ったり、地球の周りを漂う「宇宙ごみ」を撮影したりする。
カザフスタンとの国境に近いロシア・ヤスネ基地から、ロシアのロケット「ドニエプル」に搭載して打ち上げられる。東大や九大などがそれぞれ開発している小型衛星3機も搭載される予定だ。
「金シャチ1号」の強みは、できるだけ軽くて丈夫な機体を作るために実際の航空機に使われている加工技術を駆使した点だ。開発に携わる名大の田島宏康教授は「通常は100億円以上かかる衛星の打ち上げ費用を、将来は100分の1以下に抑えたい」と語り、衛星を量産化して宇宙の活用をより身近にしたいとの構想も披露した。
出典:http://www.asahi.com/special/space/NGY201205160034.html
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