うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

ゲーテとの対話

2010-05-26 22:21:58 | 日常
私が東京で仕事を始めたころ、六本木にカーヴ ド フォーラムというワインバーがありました。他に赤坂のロマネと新宿のタートヴァン位しかワインバーがなかった頃の話です。最も華やかな飲み物として憧れていた私はここからワインの修行を始めました。
そこには、ある女性がいらしてワインのことを教えていただいたり、ほかのお客様を紹介いただいたりしました。しかし、程なくしてその方がドイツのハンブルグへ行かれることになりました。日本食のレストランをされるとのことでした。そしてお別れのときワインに関する本をいただきました。そして、そこにドイツの住所とゲーテの言葉を書いてくださいました。

   ”金を失っても失ったとは言えない
    時を失えば少しは失ったと言えるだろう
    しかし、勇気を失った時すべてが失われる”

この言葉が強く印象に残りゲーテに興味を持ちました。しかし、ゲーテの著作は、私には敷居が高くまたどの本を読めば、このような言葉が見つかるか見当がつきません。そのまま長い時間が経ってしまいました。
最近、齋藤孝さんの新書で”座右のゲーテ”という本を見つけました。この言葉は見つかりませんでしたが、とりあげられているほとんどの言葉が”ゲーテとの対話”という本からと知りました。そして先週、金沢に行った時、やっとこの本全3冊を手に入れることができました。楽しみが増えました。今度はこの言葉が見つかるでしょうか?
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