さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

立春・黄鶯睍睆く

2019-02-11 | 歌のおけいこ
1月は行く、2月は逃げる…
毎年そのとおりだわという思いで、この時期を過ごしています。

新暦では、およそ2月9日~13日ごろの今の時期、
旧暦では、立春の次候「黄鶯睍睆く(うぐいすなく)」
です。

春の到来を告げる鶯が美しい鳴き声を響かせるころで、
かつては梅の咲く季節「梅花乃芳し(うめのはなかんばし)」
とも呼ばれていたとか。
たしかに、昨日は梅の花があちこちで咲いているのを見かけました。

昨日、歌の大きな本番をひとつ、
ぶじに終えることができました。
橘 茂師匠の門下生による、だいだいリートコンサートvol.25で、
今回は、橘 茂歌手生活40周年記念でもある、
出演者多数のコンサートでした。

大きなホールでのコンサートでしたが、
混乱や事故もなく(迷子になる人もおらず^^;)
終えられたことにホッとしています。
裏方さんも含めて、おおぜいのかたのご協力あってこそのことで、
感謝いたします。

わたしは、以前にいちど朝野先生のところで歌ったことのある
リヒャルト・シュトラウス作曲の
「きみは僕の心の王冠」「献呈」の2曲を歌わせていただきました。

歌ったことがあるとはいえ、
人前で歌うたびの緊張感はおなじです。
今回もやはり…でしたが、

 (また今日も、あがっただけで終わってしまった、
  ちっとも思うようには歌えなかった)

 (せめてレッスンの時に近い程度には歌いたかったのに、
  今回もそれさえかなわなかった)

というような、いつもにくらべたら、
はるかにましな状態で歌えたかな、と思います。

今回「きみは僕の心の王冠」は、
自分が女性だからその立場で歌うとか、
そういうことはあまりこだわらずに、
詩や曲の思いと表現に素直に、気持ちを込めて歌いたいと思いました。

レッスンの最初には、

 「そんな淡々と歌って…なんの色気もないシュトラウスやな~」

 「歌詞も音も全部合ってるけど、おもろない」

とさんざんで、どうなることかと思いましたが、
どの程度改善できたことやら。

もう1曲「献呈」は、橘先生への感謝の思いを歌いたいと。

おなじ歌でも、その時々に込めたい思いはちがってきますね。
うたも、その時々の生きものであるということなのでしょうか。

ひと息ついてから、またぼちぼちとがんばっていきたいと思います。

今回のこのコンサートも、
先生がたやお仲間のみなさんとつくりあげる、
これまでやこれからのコンサートも、
のちのち振り返れば、
忘れがたいきらめいた思い出として
自分のなかに残る宝物になるのでしょう。


  ご近所のお寺さんの、今月のことばです。

  


コメント
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