小池栄子さんが岡山弁を使っていると話題の『新宿野戦病院』。
さすがは宮藤官九郎さん、現実にはそうはいかないだろうというところを、果敢に攻めているドラマである。ちょっと無理やりな所もあるが、そのきわどさがユーモアに持ち込めている部分は、いいと思う。
マイナンバーカードを批判したり、しっかり社会派である。
さて、岡山弁に注目といっても、岡山弁ネイティブではあるが岡山を離れて44年の私なので心許ないが、幾つか気のついたことを。
批判ではなく、面白がってのことである。
英語で言う「very」、「ものすごく」が
番組で指摘されているように「ぼっけえ」「でえれえ」「もんげえ」
といった多彩な表現になってしまうのが、岡山弁である。
指摘されている「ぶち」は、ちょっと違う。
語感的には「でえれえ」が「very」に似ている。
あと、はっきり言わない、語尾がだらしない、めんどくさそうに言う、のも、岡山弁の特徴で、でなければ、だてに河内弁と並ぶ汚い方言とは、言われていないのである。
語尾がだらしない=音便の特徴の問題でもあって、
「じゃけん」ではなく「じゃけえ」である。
「じゃけえのぅ」と、無駄に語尾を引きずることが多い。
語尾に「じゃ」を使いすぎると岡山弁らしさが逆に消える場合もあって、
「準備じゃ」とは、あまり言わない。
「準備せぇ」「準備せられぇ」になる場合が多い。
まあそんなあたりは、方言を指導している方の微妙な居住地の差異によっても変わってくるのでしょうから、あまり気になさらないでください。
たまには郷土愛、である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます