タイトル:陰翳礼讃 東京をおもう (中公クラシックス (J5))
著者:谷崎潤一郎
装幀:中央公論新社デザイン室
発行:中央公論新社
発行日:2002.2
形態:418p ; 17.3cm
内容:
「『故郷』の再発見」千葉俊二
陰翳礼讃
懶惰の説
恋愛及び色情
都市情景
旅のいろいろ
藝談
いわゆる痴呆の藝術について
雪
岡本にて
私の見た大阪及び大阪人
東京をおもう
年譜
購入日:2013年3月9日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
進行中の企画のための参考資料として購入。再読は久しぶりだが、中公クラシックス版を読むのは初めて。
本書を読み始めてあらためて知ったが、谷崎潤一郎は関東大震災を機に関西に移住したという。谷崎が震災以前と以後で人生観や生活を変えた(変えさせられた)という意味では、先の東日本大震災を想起させる話ではある。3.11以後の文化や状況を考えるとき、関東大震災(あるいは阪神淡路大震災)のことを調べると、震災が芸術や文化に与えた影響を考察することができるかもしれない。この「陰翳礼讃」に震災の影響があるのかどうかはわからないが・・。
そういえば、鳥瞰図でも吉田初三郎が関東大震災の鳥瞰図を描いていた。初三郎もまた震災以後を生きた人物だった。歴史を後から学ぶ私たちは「震災後」や「戦後」を知識として学んでしまうが、同時代の当事者として経験した場合、その影響が思考や制作に何らかのモチベーションを与えることはあるのではないだろうか。
ちなみに、谷崎同様、生れも育ちも東京でありながら関西に移住した私は、谷崎が「関西好き」なことに共感する。
著者:谷崎潤一郎
装幀:中央公論新社デザイン室
発行:中央公論新社
発行日:2002.2
形態:418p ; 17.3cm
内容:
「『故郷』の再発見」千葉俊二
陰翳礼讃
懶惰の説
恋愛及び色情
都市情景
旅のいろいろ
藝談
いわゆる痴呆の藝術について
雪
岡本にて
私の見た大阪及び大阪人
東京をおもう
年譜
購入日:2013年3月9日
購入店:Amazon.co.jp
購入理由:
進行中の企画のための参考資料として購入。再読は久しぶりだが、中公クラシックス版を読むのは初めて。
本書を読み始めてあらためて知ったが、谷崎潤一郎は関東大震災を機に関西に移住したという。谷崎が震災以前と以後で人生観や生活を変えた(変えさせられた)という意味では、先の東日本大震災を想起させる話ではある。3.11以後の文化や状況を考えるとき、関東大震災(あるいは阪神淡路大震災)のことを調べると、震災が芸術や文化に与えた影響を考察することができるかもしれない。この「陰翳礼讃」に震災の影響があるのかどうかはわからないが・・。
そういえば、鳥瞰図でも吉田初三郎が関東大震災の鳥瞰図を描いていた。初三郎もまた震災以後を生きた人物だった。歴史を後から学ぶ私たちは「震災後」や「戦後」を知識として学んでしまうが、同時代の当事者として経験した場合、その影響が思考や制作に何らかのモチベーションを与えることはあるのではないだろうか。
ちなみに、谷崎同様、生れも育ちも東京でありながら関西に移住した私は、谷崎が「関西好き」なことに共感する。