A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記712 『3.11 時のイコン』

2013-03-26 22:41:55 | 書物
タイトル:六田知弘写真展 3.11 時のイコン 東日本大震災の記憶
著者:六田知弘
デザイン:甲谷一
発行:3.11 時のイコン 東日本大震災の記憶 実行委員会
印刷:株式会社TBSサービス
定価:1,000円(税込)
形態:31p ; 24.2cm
注記:展覧会カタログ
   会期・会場: 2013年3月5日-3月31日: 相田みつを美術館第2ホール
   主催: 相田みつを美術館
内容:
ごあいさつ
「モノの記憶」六田知弘
図版

購入日:2013年3月24日
購入店:相田みつを美術館ミュージアムショップ
購入理由:
 前日に「アートフェア東京」に行った際、会場設置のチラシで知った展覧会。残念ながら知ったのが閉館後だったためその日は見れなかったが、あまりに自分好みの展覧会だったので翌日見に行くことにしたが、すばらしい展覧会だった。
 その作品は、被災地で見つけたモノを、白い紙の上に置いて撮影した写真作品。博物標本のように、淡々と記録されているが、モノに人の形跡・痕跡や気配、3月11日が刻印されており、見えるものを通して見えない存在が立ち現れる。3.11関連の作品の中では、静かで地味な作品かもしれないが、喪失感や過去、痕跡を写真ならではの方法で作品へと結晶化した恐ろしくも美しい作品。あまり広報されていないようなのが残念。