A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記296 「モダニズムの至福のとき」

2009-07-18 23:10:25 | 書物
タイトル:モダニズムの至福のとき いわき市立美術館名品展関連イヴェント記録集
編集:北村淳子
制作:光村印刷株式会社
発行:宇都宮美術館
発行日:2003年
内容:
‘02年9月15日―11月4日に宇都宮美術館で開催された企画展「モダニズムの至福のとき いわき市立美術館名品展」の関連イヴェントの記録集。

講演会「こうみると美術は楽しい―いわき市立美術館のコレクションを巡って」講師:佐々木吉晴
アーティスト・トーク
 ①川島清
 ②辰野登恵子
 ③遠藤利克
 ④中村一美

頂いた日:2009年6月26日
頂いた場所:なびす画廊
なびす画廊様ありがとうございます。
 さて、展覧会関連イヴェント記録集である本書の魅力は、アーティスト・トークの記録集であるという点であろう。メインの展覧会カタログとは異なり、活字中心となる記録集ではその内容が重要になる。その点、その記録が川島清、辰野登恵子、遠藤利克、中村一美の4人のアーティスト・トークとなれば、目を通しても損はない。悔やまれるのはシンポジウム「今、アートは何処に―戦後美術史再検証とポスト9.11美術のゆくえ」(パネリスト:中原佑介、千葉成夫、鷹見明彦、司会・谷新)が録音機材故障のため、収録できなかったことだろう。タイトルの大仰さとパネリストの名前を見る限り、どんな白熱した議論が展開されたのか気になるところだ。おそらくこのシンポジウムを記録するために本書の発行が計画されたのではないか想像してしまうが、もったいないことをしたものである。


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